【やぁ、また会ったね!アンディ!】
子供の頃は誰もがぬいぐるみや人形を友人として
行動を共にしていた人は多いのではないだろうか。
かくいう自分もパンダとゾウと犬のぬいぐるみを
しばらくの間は枕元において寝る時に過ごしていた過去がある。
まだ実家にはあるだろうが、とても大切にしていた。
さて、そんな人形などに魂がやどり
少年と思い出を作る物語は少なくないが
ここまで求めていないシチュエーションは他にないだろう。
今回は、大切にしていた人形が狂気を帯びるホラー映画
『チャイルド・プレイ』を紹介していきたい。
また、本作はフランチャイズ作品となっており
映画においては最新作である2019年公開の
リブート版を今回はメインに紹介していく。
あらすじ
母子家庭の母であるカレンは
内気な息子アンディを寂しくさせないために
大人気であるバディ人形を手に入れ、プレゼントすることに。
この人形が人気である第一の理由が
初めて起動したユーザーを生涯の友人と認識し
自動学習機能をもとに成長していくという点である。
さまざまな機能を搭載した高機能の
最新型AIハイテク人形であり、名付けた名前を認識し
持ち主はただの人形ではなく
本当の友人のように接することができることが良さであるが
アンディは何度声をかけても
人形は、自分をチャッキーと名乗るばかりであった。
明らかに他の人形に比べて
不具合とみられるような動作や傾向が多くみられるチャッキー
疑いつつも、アンディはチャッキーに愛着を抱いていく。
しかし、その思いとは裏腹に
奇行を続けるチャッキーの暴走は止まることを知らず
ついに、その凶刃が人に向けられていくのだった...
リブート作品は現代文明を背景に
リブート元となる第一作はカルト要素が非常に多く
ブードゥー教の呪術がベースの設定となっていた。
この時代のホラー映画はカルト要素を含むものが
多くみられるのは、流行りだったのかは定かではない。
比較して鑑賞をした感想から伝えると
良くも悪くも現代風にアレンジされていると感じる点が多かった。
AI技術というアレンジ
この設定を、1988年の第一作で使われていたとしたら
ここまでの人気にはなっていなかったのではないだろうか。
SF映画であれば、近未来という観点から
憧れや理想という見方で期待を抱いて違和感なく
見ることが出来るかもしれないが
ホラー映画に、この設定を詰め込むには
難しい話ではなかっただろうか。
そして、主人公であるアンディの怒りの代弁とも
捉えられるシーンが多々みられる点について。
これに関しても、実は脚本であるドン・マンシーニの
当初の設定をオマージュしていると言われている。
記念すべき第一作のチャイルド・プレイの原案に
『ブラッディ・バディ』というものが存在し
こちらでは主人公のさまざまな負の感情を
人形が代弁するという設定である。
まさに、このリブート版ではその描写が多くみられている。
良くも悪くも好みの範囲
オリジナル版だけを見たことがある人がいれば
本作品も是非見ていただきたい。
なぜなら、本質的な恐怖心を煽る要素はそのままだが
それに至るまでの細かな要素に違いがあるため
比べてみると、より楽しめる作品となっている。
またチャッキーのビジュアル面にも多少の差異はあるが
個人的にはオリジナル版のほうが憎たらしくも
キャラクターとして秀逸に感じられる点が好きである。
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