【片面だけでない感情移入】
事件が起きた時には、基本的には
被害者と加害者という相反する二つの存在が付き物です。
なぜ、その出来事が起きてしまったのか。
狙われた人物や対象は限られたものだったのか。
日常的に起こる事件に関しても動機というものが付随しています。
また稀に、衝動的に行動に移すケースもあります。
その全てを理解することはできませんが
サスペンスでは、その心情描写やそれぞれの背景を
表現していることが多くあります。
過去にトラウマを負ったものが、反動形成で犯罪に手を染める
元々、精神状態が正常でない人たちの心理は
犯罪心理ではなく司法心理医学という区分に分けられたりもします。
映画のようなフィクション、または実話を元にしたノンフィクションでは
至って普通に見える人の衝動的な行動などを
細かく表現していることが多いため、恐怖感が倍増します。
理解することで防げること
死傷事件のように、防ぎ用のない凄惨な出来事も
今の世の中では悲しいことに起きてしまいます。
それでも、軽犯罪を例に挙げるとすると空き巣や痴漢などは
犯罪者が警戒する対象もいると言われています。
例えば空き巣であれば、ガーデニングのような庭の手入れまで
気にかけている家は狙わないといったように
対策を練るといったことも映画では描かれていることが多くあります。
連続殺人事件の連鎖を止めろ、といった刑事物や
なぜ、その男は狙われてしまったのか、など
ポスターやティザー動画で書かれていることもあります。
鑑賞する際には、恐怖に慄くだけでなく推理してみると
面白いかも知れません。
映画の世界、自分が追い詰める気持ち
ここまでは、実際の犯罪心理学と併せてお話ししてきましたが
大前提で映画についてのお話に戻します。
この人物が犯人ではないかと考えるのは
推理物映画よりも個人的には安易かと思います。
その上で、推理が的中したり、ラストでどんでん返しがあると
より一層楽しめるのではないでしょうか。
一人で見る映画の時間も理想的ですが
何人かで集まって語りながら観ることが
サスペンス映画のオススメの楽しみ方の一つと言えるでしょう。
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