【数奇な人生、されど美しい】
どんな生き物でも生まれて死んでいく。
時間が経つにつれて、老いていき、死因はそれぞれであれど
同じように命を授かり、亡くなっていくは同じである。
そこに違いはない。
例えば、同じ運命だったとして
最後は赤ん坊として死ぬのは違和感だろうか。
生と死、出会いと別れ、成功と失敗
この世は生まれながらにして
多くの対義が待っている。
今回は、人生における大切なメッセージを
一人の人間の目線となって見られる映画
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』を紹介します。
概要
本作品は、アメリカの小説家である
フランシス・スコット・フィッツジェラルドの名作を
映画化したものになる
『セブン』『ファイトクラブ』のタッグである
デヴィット・フィンチャー監督とブラッド・ピットが
三度目となる共演となった作品
人生の進み方に正解はない
物語は第一次世界大戦のある夜...
ベンジャミンは生まれたばかりだというのに
その容姿は老人のようであり、その容姿から
実の父親は老人施設の前に捨てていく。
生まれた際の容姿はおろか、そのまま老人のようなベンジャミン
人とは違うというだけで彼の人生は捨てられて始まります...
生まれた時には赤ん坊であり
死ぬ時には老人となるのは、世の常であるという
固定概念を崩すことから始まるこの映画
あまりにも独創的な世界観に全員が惹かれるのではないでしょうか。
進み方が同じ様に、と考えてしまうのは
人のエゴなのではないかと考えさせられてしまう。
以前に、紹介というには簡易な内容ですが
『ワンダー 君は太陽』という映画に触れましたが
同じようなテーマを感じるものがあります。
人とは違う
↓
それは誰の意見なのだろうか
LGBTQ問題のように、最近では
人それぞれの価値観という部分が国際的な話題になっている。
その問題の先駆というわけではないだろうが
この映画のテーマは当時の自分に大きく影響を与えた一つである。
不可逆的なものに対して、どう受け止めるか
他の人と比べて、全く逆の人生を歩むベンジャミンにも
愛する人ができた時にも、残酷な運命はまとわりつく。
あなたならどうでしょうか。
愛する人が老いていく中で、自分は若返っていく。
内容は違えど、不老不死を選びたくない人の
大半はこの寂しさが拭えないと知っているから選ばないのではないか。
戻れない時間をどうすべきかなんてものは
誰にもわかりませんが、今できることをすべきではないか。
この映画は、他に比べて上映時間も長いものですが
一人の人生という意味では、あまりにも短く感じられる
そんな作品です。
今を悩む人にぜひ見てほしい映画のため
ネタバレはほとんどしませんでしたが
その目で、価値観で、判断していただきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?