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読書感想#1 メモ活

上坂徹さんの本、メモ活を読みました。
社会人1年目時代から、上司から教わったことはもちろん、仕事への文句、アイデア、思いつきまで、全部PCのメモ帳にタイピングでメモするのが習慣だったので、メモの質をさらに上げられるのでは?と手に取った次第です。

内容を簡単に記すと次のとおり。


・人間は忘れる生き物だから、忘れることを前提になんでもメモする
・脳内メモリにゆとりを持たせるために必要なことはメモに覚えさせる
・思いついたらその場でToDoリストをメモし、1時間ごとのスケジュールに落とし込んでいくことで、段取りが良くなる
・人に質問するなども、確実におさえておきたいポイントをメモして準備すること=質問力の向上にもつながる
・メモする際の細かい便利テク(スケジュール以外のメモはアナログメモに一元化、バッグに常にペンを3本、オリジナルのマークなどを駆使して速記、Gmailの下書きにメモをして自分に送るなど)
・ビジュアルベースでもスケッチすることで、後の検証可能性を高める
・パワポやプレゼンも構成もまずメモ帳に書いて決める
・イライラやモヤモヤもメモに書いて客観的にすると、脳の負担が軽くなる
・文章では形容詞を使うな(形容詞を使うことで返ってわかりづらくなる)

とこんな感じです。


次に個人的に勉強になった点を挙げます。

①なんでもメモすることによって、メモ帳が自分の仕事歴になる

確かにわざわざ日記とかつけがちだけど、なんでもかんでもメモしてれば、その時どんなことをしてたのか、何を考えてたのかがすぐわかる。自分の成果品として残るし、見返すことができるので悪くないなぁと。

②必要なことはメモに覚えてもらい、自分の脳みそのスペースを空け、ゆとりを持つ

緊急の案件が急にやってきたとしても対応できるよう、基本的に、脳みそのメモリーを空けておく必要があります。
メモしないと脳みその片隅にいろんなことを覚えてなきゃいけないけど、メモしてりゃ必要な時に取り出せるし、一時的に忘れて脳みそのスペースを確保することができる。
パソコンでいう一時記憶と長期記憶的みたいなもんで、とりあえずメモして長期記憶にぶち込んどいて、すぐに使える作業スペースはなるべくきれいにあけておきましょうね、っていう話は凄く教訓になりました。

③紙媒体のメモでスケッチのようにビジュアルメモをする

デジタルだと、図とか絵を描きづらいってのがあります。
デジタル用のペンシルもあるし、書きようはある。
けど、そんなにサーフェス用のタッチペンとか常備してないし、それに比べるとボールペンと紙はわりかし常にそばにあるし、やっぱり図や絵を描くのはアナログにまだ軍配が上がるかなぁと。

ビジュアルとしてメモすることに関しては、理解してなきゃ図で書けないし、逆に図で書けさえすれば、あとで見返して一発で理解できる。

④企画は企画それ自体が目的ではなく、課題解決のためにあるんだ

これも当然ですけどわかりみが深かった。誰かの何かしらの問題を解決するための手段として企画やアイデア、その他のあらゆるツールがあるわけで、手段を目的化してはいけないってのは、改めて自戒したいところでした。
メモ関係ないけど…笑

⑤思考の外在化

イライラ、もやもや、違和感…こういったものを書き出すことで客観視することができる。
意外と「こんなことで不安を感じてたんだ」とか「違和感の正体はこれだったのか」などなど。
寝る前に不安なことを文字に書き出して、寝て起きてみたら大したことないってよくいうもんね。

⑥ストレートに意味を伝えたい場合、形容詞を使うな

これは新発見だった。とても~とかすごい~とか使いがちだけど、形容詞を省くとストレートな言葉(逆に言うととげがあるかも?)な言葉になるのは当然だけど、はっとした。

大体このくらい。

納得できなかった点

この著者さんがアナログ信仰というか感情論優先的なところがあって、次の点は納得できなかった。

・タイピングより文字で書く方が早い
→人によるよね的な。俺的には圧倒的にタイピングの方が早い。
・デジタルよりアナログの方がウケがいい
→これも若干古い気がする。ちゃんと伝えたことを覚えてくれるなら何でもいいよって人も多そうだし。
・上司への報告は変にまとめずありのまま伝えること
→議事録や報告ってのは情報の圧縮で、2時間の会議や1日の営業進捗を5分で伝えるから価値があるわけで。

総じて…

総じて内容は良かったと思うけど、重複してる内容が多かったり(ビジュアルもメモしろ!とか何個もあった)、ある程度メモの習慣がある人にとっては当然でしょ的なメリットを紹介してたりする部分もあるので、明らかにメモの習慣がなくて、段取とか、思考の整理とかが苦手!って人が読むと効果的かも。

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