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身内だけの結婚披露宴費用、265万円だった話

私は34歳の時に結婚した。
当初は披露宴すらやる気がなかったが、お互いの親からの「親族への挨拶という意味も含めて簡単でもやったら?」という意見もあり、そういうもんかと思って実施を決意した。

とはいえ30代にもなると派手な披露宴は年甲斐もない気がして、(友達も少ないし)身内だけでひっそりとやろうかということになった。
ちなみに結婚式は新婚旅行を兼ねて二人だけで別途行った。

ここではそんな身内だけの披露宴(私達を入れて30名)でかかった費用と、節約したポイントや反省点を整理しようと思う。
これから披露宴を迎えるどこかの新郎新婦の参考になれば幸いだ。

合計は265万円

まず結論はタイトルの通り、総額265万円となった。
30名の相場的には高すぎず安すぎずといったところかと思うが、詳細を振り返ってみたい。

ちなみに30名の内訳は以下のとおりである。(料理代に影響してくる)
大人:24名
子供(中学生以下):6名

披露宴費用 項目別

式場に支払う「会場費」と、準備や参加者に支払った費用「その他」に分けているが、式場でかかったのは約177万円、ドレスのレンタルやお車代・宿泊費負担などの「その他」が約89万円という内訳になっている。

節約したポイント

まずは「これはいらんだろ」と節約したポイントを紹介する。

料理は最安コースで十分だった

費用として大きな項目である料理は一般的には「松」「竹」「梅」のような形で選ばさせられることが多いが、多くの人が「竹」あるいは見栄を張って「松」を選ぶことだろう。
しかし私たちは身内ということもあり見栄を張る必要もなければ、よく見ると「そんなに違わんやんけ」と思って最も安いコースを選択した。
これが大正解だった。
十分に立派なコースで、みんな満足そうだったし、そもそも結婚式での料理なんて誰もそんなに期待していないだろう。

装花も最低限で十分

各テーブル等の装花もグレードが数万円単位で上がるが、これも「最も安いやつ」を選択した。
もっと攻めれば「花なし」という選択肢もないこともなかったが、イメージを見るとさすがに貧相になると感じたので最低限の各テーブルの装花とし、それ以外(階段の花とか)はなしにした。
また、生花のブーケは断って造花のブーケを持ち込んだ。(これは価格というより取り回しにくいという理由ではあるが)

ムービー類

プロフィールムービーはココナラで¥23,000で素晴らしいクオリティのムービーを制作いただけたのと、よく最後に流れる「今日のダイジェスト」みたいな即興ムービー(10万円くらい?)はなしにした。
あんなもん誰も覚えていない。

新郎のタキシード

新婦のドレスは豪華でよいが、新郎なんて所詮脇役だと思い洋服の青山が展開する「ハレカリ」というサービスでシンプルなブラックタキシードをレンタルした。
値段は¥16,500で、シンプルなので見た目としてもまったく安っぽさはなかった。新婦のドレスのついででレンタルすると10万円近くするだろう。

お金をかけたポイント

逆に「ここはケチらずにいこう」と課金したポイントは次の通りだ。

新婦のドレス

ここは当たり前かもしれないが、妻に完全に任せた。
はじめはドレスの試着にも同席していたが、そのうち行かなくなって結局私の知らないところでレンタルを決めてきたので本番当日に初めて目にすることとなった。
30万円くらいのドレスで悩んでいたのは認識していたが、決まってみたら約50万円ということだった。
「一目見た瞬間、これしかないと思った。」とのことだったので満足そうで何よりだ。

ホテル代・お車代

身内ということもあり見栄を張る必要はないのだが、遠方からの家族には2泊分のホテルを用意したり、親戚にはお車代はケチらないように(かつ向こうが気を使わない程度に)¥15,000/人と設定した。
自分だったら豪華な料理が出るよりもホテル代を出してくれるほうがはるかに嬉しいと思ったからだ。

また、お金をかけたというほどではないが子供たちには退屈しないようにそれぞれ「写ルンです」を1個ずつテーブルに用意して、彼らには新鮮であろうおもちゃで遊びながらカメラマンとしても仕事をしてもらうというアイデアを実行した。

アルバム制作

ここはちょっと夫婦で意見が割れたが、当日の写真をアルバムにしてくれるというサービスも結果的に追加した。
写真撮影とアルバム3冊(我々夫婦と、お互いの実家用)で約25万円。
最初少し反対していたのは私のほうだったが、珍しく妻が強く要望していたので「そこまで欲しいならいいか」と受け入れた。
結果、お互いの親も喜び、出席できなかった祖母にも見せてくれたようで頼んでよかったように思った。妻に感謝。

(ちなみに)祝儀は合計480万円

一方で祝儀の合計額は480万円となった。
身内のみということで人数は少ないものの友人に比べて金額の大きいものが多かった。(特に両親)

よく出費と祝儀を相殺して「黒字、赤字」などと表現することが多く、この場合は「大幅な黒字」ということになるのだろうが、身内だとあまりその感覚はない。
うまく説明できないが、大きな意味で「家族」内でお金が動いただけなので、我々夫婦の家計が黒字であってもあまり「儲かった!」みたいな感覚にはならない。当たり前かもしれないが。
子会社単体で黒字だけどグループ全体で赤字みたいな感覚かもしれない。

これから披露宴を計画する人へのアドバイス

大きく「失敗したなぁ」という部分はなかったので上記のお金をかけたポイント、節約したポイントは結構参考になると思う。
特に
・花系は全然最低限でいい
・料理も全然最低限でいい
・引き出物なんて誰も期待していないから高いものより消耗品がいい

このあたり、見栄を張るかどうかで大きく変わってくると感じた。
というか見栄を張ったとしても分かりにくい。

あとはもっと突き詰めれば出席者の衣装をカジュアルにして着付料をなくすとか、アルバム制作を断念するとか、やろうと思えば数十万円はカットできたかもしれないが、幸いにも我々夫婦はそこまで困窮していない
「一生に一度」の披露宴なのだから、すこし贅沢、すこし無駄使いという余白部分が多少あっても全く問題ない。

「新郎新婦と出席者が気持ちよくなる範囲」にはコストをかけて「誰も気にしない部分」を探して切るのが披露宴ファイナンス術としては正しい態度ではないだろうか。


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Ricky
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