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ビットコインの価格と検索数の関係

2024年現在、ビットコインは半減期というイベントを迎え、実際に過去最高価格を更新し続けている。
私は職業柄、金融商品を取り扱いながらネットにおけるマーケティングに携わっており広告や検索の動向に割と敏感な仕事をしているのだが、ある時当たり前の仮説に気づいた。

「ビットコインの値段って検索数に比例してるんじゃね?」と。

早速その相関関係と傾向をサクッと調べてみたのでその内容を共有したい。

【結論】めちゃくちゃ相関してたし、上昇し続けそう

言わずもがなかもしれないが、実際にそのチャートを比べれば一目瞭然である。

それぞれGoogleFinance、GoogleTrendsより

無駄な解説はさておき、私にまずできるのは下記のチャートの定義や注意点を並べるくらいであろう。
・期間はどちらも2016年1月から2024年3月までの推移
・ビットコインはドル建ての価格(為替の影響を排除するため)
・検索数は「Googleトレンド」によるものなのでGoogle検索のみ
・「Googleトレンド」はあくまでピークを100としたボリュームの推移(検索の実数ではない)

これを見て「ピークだなぁ」と思う人は少ないだろう(多くの人はまだ上昇し続けそうに見えるだろう)が、見方によってはそうでもないというとらえ方もできるので、以降出来るだけフラットに私なりの見え方の述べていく。
私自身は10年以上証券会社で勤め、また自らも個人投資家としてこの類の様々な比較チャートを見てきた自負はあるが、当然個人としての感想であり何ら保証するものではない。

そもそもこんなうさんくさい即席チャートやそれに基づいたnoteでの戯言など信頼すべきではない。
これはコラムである。

事実1:検索数とビットコイン価格は比例している

まず見てわかるのは検索のトレンドとビットコインの価格は完全と言っていいほど比例している。
別のサービスのチャートを並べただけなので横軸(日付)は完全には同一でないが、出来るだけ一致させた。
そのうえで、検索が価格に若干先行していることもあれば価格が上昇して検索が追い付いているパターンも見受けられる。
つまり、一概に検索と価格の連動にはどちらかが先行性を持っているとはいいがたい。
踏まえてこのことから分かるのは
価格が上がるから検索数が増える→検索数が増えれば一定の割合は購入に向かうから価格が上がる
というサルでも思いつくような自然なトレンドがあるという大前提である。

事実2:価格と検索のピークの大きさは逆

これまでのピークは2017年からのものと、2021年からのものの2回と、サンプルがあまりにも少ないもののその「高さ」はビットコイン価格と検索では真逆である。
ビットコイン価格が1回目の山(2017年)の約20,000ドルから2回目の山(2021年)の約60,000ドルへと+200%増えているのに対して、検索の山は1回目を100とすると2回目は約60程度にとどまっている。
つまり、
ピーク(半減期直後、4年周期)ごとに検索の大きさは半分程度に減っているものの、その時期に起きるビットコイン価格は3倍程度に大きくなっている。

(再掲)

それぞれGoogleFinance、GoogleTrendsより

考察1:検索は現状~現状の2倍までがピーク

これは私の考察だが、「ビットコイン」と検索する「新規の参入者」は2017年でピークアウトしているものの、すでに参加している人たちの取引の活性化(それによる検索増)およびビットコインの供給量の減少がそれを上回る価格上昇を起こしていると考えられる。
つまり2017年のブームに乗らなかった人は今後も乗らない。
それを踏まえると検索数のピークは次の2パターンが考えられる

①トレンドが同じなら2024年初旬がすでに検索のピーク
②既存参加者が同じなら21年の検索数がピーク

少なくとも前回のピークが前々回のピークの半分程度なのであれば、今後その水準を超えることはないだろうというのが私の見立ててである。

考察2:ビットコイン価格は10万ドル~18万ドルがピーク

さて、重要なのはビットコイン価格を占うことであろう。
しかし、実はこの推測に検索数のボリュームはもはや関係ない。
なぜなら先述の通り「検索数は2021年水準を上回ることはない」と推測していることに加えて、2024年初旬時点で検索のトレンドは「前回の半分」という水準に達しているので「想定外の検索シュリンクはない」と言い切れるからである。
検索の「過剰シュリンク」の懸念は、すでに消えているのだ。

さて、ビットコイン価格のピークが前回のピークをどの程度超えてくるのかについては、歴史を頼りにすると「前回の3倍」もしくは「前回+40,000ドル」を踏襲する2つのシナリオが有力だ。

ビットコイン価格が前回通りの上回り幅、つまり保守的なほうの「+40,000ドル」を当てはめると「10万ドル(=1500万円)」となる。

そして前回上回り率である「3倍」を採用すると「18万ドル(=2700万円)」となる。

ビットコインの検索数についての結論

いたってシンプルな予測に着地しているが、この記事で言いたいことは
2025年のビットコイン価格を考慮するうえで
「検索数(≒市場の興味度)が過剰に減っている」という懸念は、ない。
ということである。
つまり「あれ?こんなに騒いでんの私だけ?」と思わずに安心して前回までの値動きを参考にビットコイン価格を予測してほしいということだ。

もっとも、ビットコインの定期的なブームはまだサンプル数も少なく予測が非常に難しいことは言うまでもない。
だから検索との連動などといったこんな胡散臭い記事も出てくるのだ。
何度も言うが、これはコラムである。

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Ricky
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