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旅とは生きること


『何のために生きているのだろう』

中高生の頃、自分の存在価値が分からず

毎日のように悩んでいた。

いっそのこと消えてしまいたい、

そう思ったこともある。


高校生の頃、授業の中で先生がこう言った。

『誰にも迷惑がかからない方法を見つけるまで

自殺してはいけない』

子どもながらにも心に衝撃が走ったことを

今でもよく覚えている。


飛び降り、首締め…すべて人に迷惑がかかる。


迷惑のかからない方法か、

なんだろう?と思うようになった。


そんな闇を抱えた私が好きだったこと、

それが海外の世界だ。

本やテレビで見る《絶景》は

いつも私を楽しませてくれた。


この海の向こうにはこんなに綺麗な景色があるんだ。

そう思うと気持ちが高揚した。

いつか行ってみたい。自分の目で見てみたい。

そう思うようになってから

死について考える時間が減っていった。


そんなある日、

私の大切な人が自殺した。


別れは突然やってきた。

急な別れに動揺を隠しきれず

大声で泣いた。

その時初めて《死》を認識した。


《死》はとても身近なものだった。

ショックが大きすぎて心身のバランスを崩した私は

心から笑うことができなくなった。

何をしていても心が休まらなくて

1人になると涙して辛かった。



誰かに支えてほしいと思った

でも、寄りかかるのが下手くそな私は

ずっと心のバランスを崩したままだった。



偽りの笑顔で日々を取り繕う

そんな24時間の繰り返しだった。

自分のことで精一杯。

毎日を生きていくのが辛かった。



そして、

人はいつ死ぬかわからない

私はこれでいいのか

ただただ辛い毎日でいいのか

そう思うようになった。



辛い毎日。

周りの人に板ばさみで身動きがとれない。

苦しい毎日。



だめだ…

私、このままじゃだめだ…



自分にとって金ピカなものって

なんだっけ?

自分の好きなものって…



そんな時、思い出したのは

世界一周の夢。



その人の分も生きるために

誰よりも楽しい!と言える人生を歩むために

もう一度、夢を追いかける

そう決めた。


そうだ、私には金ピカの夢がある



夢に再会したことで

辛い毎日と夢を追う毎日

心のバランスが取れ始めた

まっすぐ水平とは言えないし

ぐらぐらだけど

崩れてるより格段に良かった



夢を叶えるために

やりたいことは全部挑戦した



もちろん夢のために

諦めたものもある。



今は全部正解だったと思う。

何一つ後悔はしていない。

とっても辛かった毎日に

ちょっとずつ光が差してきて

挑戦したすべてのことのおかげで

ちゃんと笑えるようになった。



世界一周までの道のりは

険しくて

本当に悩み苦しみもがいてたどり着いた

だからこそ

世界が美しくキラキラ輝いて見えた



世界一周という夢は

私の人生でのターニングポイント。



何回人生をやり直しても

きっと同じ道を選ぶ



きっとあの人も

空からりっきー楽しそうって

見てくれてる


後悔しないというより、

胸を張って

毎日をめっちゃ楽しかった〜って

言って終えるような人生を。


笑えなくなったら

逃げてもいい

どんなに遠回りしても

自分の金ピカだけは

守り続けよう



旅を通して

自分という存在を認めれるようになった



人ってほんと何が起こるかわからない

何を得て何を失うか

何から大切なものを学ぶか

全部自分が選ぶんだ


これからも自分の金ピカを

選んでいこう


《旅とは生きること》



Ricky.


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