旅する助産師
旅に出る
そう決めた頃
こんな不安があった。
旅することで助産師としての知識や技術が
《周りから遅れていくのではないか》
まるで社会復帰が困難なように思えて
不安だった。
実際に旅をしてみて
仕事を離れることを経験した。
そして、仕事復帰も。
確かに今の私は最先端の技術や知識ではない。
ただ赤ちゃんとその家族が健やかに
生きていけるよう願う気持ちは強い。
この気持ちがあれば
大丈夫。そう思う。
仕事復帰してから
久々にする勉強も苦ではない。
むしろ目から鱗で
新しい知識や技術を知ることが楽しい。
先輩助産師から多くのことを吸収し
《遅れ》なんてものは
あっという間に無くなる。
旅することは
確かにブランクを作る
その分、ハングリー精神で
学べることも多い
++++++++++++++++++++++++
赤ちゃんが産まれると
24時間付きっきりの育児が始まる。
なかなか熟睡感のある睡眠は取れず
疲れも溜まる。
眠い目をこすりながら授乳をするママたち。
そんなママたちは
まるで別世界の旅の話を聞きたがる人が多い。
世界の赤ちゃんの話や
旅中に起こった出来事、
学んだことなど色んな話をする。
《良い気分転換になりました》
《また話を聞かせてくださいね》
と言ってくれて
旅して良かったと思った。
旅することは
自分のためだったけど
こんな風にママの癒しに繋がるとは
思ってなかった。
これはとても嬉しい相乗効果だ。
いつか私の働く場所に
世界の景色とエピソードを展示して
ママたちの気分転換スポットを
作ってみたい。
Ricky.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?