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もしかして、それ、かくれたカリキュラム教えちゃってるかも
ゴールデンウィーク明けの勤務。みなさんいかがお過ごしでしたでしょうか?4日間なのにしんどかった〜という方も多いのではないでしょうか?なんだか仕事モードに体がなれず、しんどい毎日でした。ようやくぐっすり寝れる〜と昨夜は早めにお布団に入りましたが、不吉な夢で5時半に目覚めました。
校内研修中、異変に気づいた校長先生と廊下に出ると火事が発生。避難しないと!と思った瞬間、「あ!MacBookが燃えちゃう。これくらいなら取りに戻れる」とあろう事か、教室へ取りに戻ってしまったのです。間に合ったと思ったのも束の間、火の回りは思ったよりも早く、火事に巻き込まれて目が覚めました。
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お 押さない
は 走らない
し しゃべらない
も 戻らない
避難訓練では、「おはしも」をあれだけ守りなさいと指導していたのに、夢の中では欲に負けて、戻ってしまったリッケンです。火事の際は、正常な判断ができなくなりこうやって巻き込まれてしまうのだと夢の中で教えてもらいました。
夢の中の話ですが。「絶対ダメでしょ!」と家族には注意されました。
さて本題。今日は、6月危機につながる、かくれたカリキュラムについてのお話です。
教員であれば、誰しもが6月危機、魔の6月、そして11月危機、魔の11月なんて言葉を聞いたことがあるでしょう。
原因はいくつかあると思いますが、その一つに教えようと思って教えたわけではない、教えようと思っていないのに教えてしまっているかくれたカリキュラムがあると思っています。この時期にありがちなかくれたカリキュラムとその対策について見ていきます。
かくれたカリキュラムとは?
ゴールデンウィークが終わり、2度目の学級開きの始まりです。教師も子どもたちもよい意味で打ち解け、悪い意味では馴れ合いが出始めるころ。6月危機はそんな気のゆるみから起こっていきます。 気の緩みがかくれたカリキュラムを加速させます。
教師は、子どもたちに学ばせたいことをカリキュラムを組んで教えます。ところが、教えようと思っていないことも教えてしまうことがある。それをかくれたカリキュラムといいます。
宇野先生の投稿
「挨拶は自分から」と言っている教師が挨拶をしない。
— 宇野弘恵 (@hihiroro1717) April 29, 2024
「時間を守れ」と言っている教師が時間にルーズ。
「言葉に気を付けろ」と言っている教師が子どもを罵倒する。
新学期が始まって1か月。
ネガティブなかくれたカリキュラムが蓄積していないかに敏感になるべき時期。
宇野先生の投稿を読んでドキリとした方も多いのではないでしょうか?他にはどんなものがあるのか考えてみます。
この時期考えられるかくれたカリキュラム
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・話は目で聞くと指導している教師が話しかけられたとき、一度も相手の顔を見ずノートをチェックし続ける
→さみしいな。忙しい時は相手を大事にしなくてもいいんだ・・・
・話しかけられたとき「後でね」と返答したのに、後で話を聞かない
→約束したのに!私の事大事じゃないんだ。大人は約束破っていいの?
・「先生遊ぼう」と誘われたとき「今度ね」といったのに、今度がない
→楽しみにしてたのに!私の事大事じゃないんだ。大人は約束を破ってもいいの?
・「ていねいに書こう」と指導する先生の、黒板の字が汚い
→え?いいの?じゃあ私もがんばって書くのをやめよう。
・「人によって態度を変えるな」と指導する先生が、えこひいきをしている(ように見えてしまっている)
→え?差別していいんだ。
・「授業の開始時間」を厳しく指導する先生が、平気で延長授業をする
→わたしたちの休憩時間は?私たちの事大事じゃないんだ。大人は、子どもを大切にしなくてもいいんだ。
・その日の気分で指導の厳しさが変わる
→じゃあ、オレもむしゃくしゃしたときは周りに当たり散らしていいんだ。
少し考えただけでもこれだけのかくれたカリキュラムがみつかりました。 これは、教師への小さな不信感として澱のように蓄積していきます。
また、かくれたカリキュラムを学んだ子どもたちは、学んだことを実行し始めます。教師のまねをして、相手の話を聞かない子に、約束を破る子に、がんばらない子に、差別をする子に、相手を大切にしない子に、気分で当たり散らす子に・・・。
澱のように積もった教師への不信感、そして不適切な行動。当然教師からの指導も増え、悪循環に。
これが、6月の荒れにつながっていきます。
大切なのはあり方を振り返ること
ネット上では『転ばぬ先の杖』ということで、よく魔の6月対策が論じられています。これから起こりそうな問題について予想し、対処法を考える。
もちろんそれは大切です。でも、いくらhow to を読んで対策しようとも、6月の荒れを防ぐ事はできないと私は考えます。
先ほどのかくれたカリキュラムをもう一度読んでみてください。これって、教師としての、というか、人としてのあり方の部分ですよね。
いくらhow toの部分を工夫しようとも、あり方が変わらなければ、無限の隠れたカリキュラムを生み出すことになります。
先ほどのかくれたカリキュラムのどれか一つでも当てはまるところがあれば、教師としての子どもたちとの向き合い方、人としての子どもたちとの向き合い方、あり方の部分を振り返ってみてください。
あり方については以前下の記事に書ききました。合わせて読んでいただけたらうれしいです。
まとめ
・かくれたカリキュラムをチェック
・教師としてのあり方を振り返る
・人としてのあり方を振り返る
『鏡の法則』、また『教師が最大の教育環境』という言葉もあります。
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毎日、子どもたちが学ぶ教室にいる教師が、いつも笑顔でいたら、子どもたちはどんなに安心でしょうか。 きっと子どもたちは、かくれたカリキュラムとして、
・先生はぼくたちの事好きなんだな
・大切に思われているな
・笑顔って安心するな
・ぼくも笑顔でいたいな
とプラスのことを学んでいくはずです。
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そして、教師を鏡として、笑顔で仲間たちと学び始めるのではないかと思います。力いっぱい笑顔いっぱいのクラス、そんな学校にしていきたいですね。
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