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ほめ言葉の接頭語をつけて名前を呼ぼう!

注意されがちな子はいませんか?

クラスにやんちゃくんはいませんか?
また、どのクラスにも、なかなかみんなと同じペースで学習や活動をすることが難しい子もいます。

当然、先生に注意や指摘をされたり、周りの仲間に注意をされたりしてしまいます。

こんなふうに注意されがち

○○君、話聞こうね。
○○君、ノート書くよ。
○○君、口とじて。
○○君、すわって。
○○君、だまりなさい。
○○君、いいかげんにしなさい!
○○君!

名前を呼ばれた後に続く言葉は注意、叱責ばかり。最後には、名前そのものが注意の言葉となってしまいます。


名前は祈り・プレゼント

名前それは、生まれたとき、家族が心から誕生を喜び、本人に贈った最初のプレゼントです。

こんな詩があります。

名前は祈り
       毛里 武
名前はその人のためだけに
用意された美しい祈り
若き日の父母が
子に込めた願い
幼きころ 毎日、毎日
数え切れないほどの
美しい祈りを授かった
祈りは体の一部に変わり
その人となった
だから 心を込めて呼びかけたい
美しい祈りを

「名前は祈り」自分が親となり、本当にそうだと感じています。家族が願いを込めて贈ったその名前。その名前が叱られたときの言葉となってしまうことは悲しいことだなと感じます。

名前には、家族のその子への願いが込められています。大切なプレゼントです。プレゼントはプレゼントのまま贈りたいものです。

そうはいってもです。すぐちょっかいをかける、席を立つ、騒ぐ子にどうやってポジティブに声をかけるんだよという声も聞こえてきそうです。

そこで使うのが、ほめ言葉の接頭語です。


ほめ言葉の接頭語

声をかけるとき、その子の好きなもの、よいところ、今までに成長したところ、がんばっているところを接頭語として名前の前につけて呼ぶのです。例えばこんな感じ。

ポケモンの大好きな○○君、おはよう!

笑顔の素敵な○○君、今日もいい笑顔ですね~!

昨日の5時間目がんばって座っていた○○君、手の挙げ方もピンピンでよいですね。

保健係のファイルを毎日運んでくれる○○君、今日もよろしくおねがいします 。

名前を読んだらすぐに先生と目を合わせてくれる○○君、と言っていたら今も目があいましたね。うれしいです。

書き方ノートを書いた後席に座って待てた○○君、今から席にすわれますか?

8:15までにランドセルと片付けようとしている○○君、なかなかいいペースですね。

この前、隣の子の鉛筆を拾ってくれたやさしい○○君、クラスを温かい雰囲気にしてくれてありがとう。

こんなふうにほめ言葉の接頭語をつけて名前を呼ぶと、その子がまだ何もしていなくても認めたりほめたりすることができます。朝一番に出会った時にすれば、お互いに気持ちよく1日を始めることができます。

その子を認めたりほめたりする接頭語をつけ始めると、「次はどんな接頭語をつけて名前を呼んであげようかなぁ」と、普段から子どもたちのよいところに目がいくようになり、子どもたちと過ごすのが楽しくなります。

「ほめ言葉の接頭語をつけて名前を呼ぶ」ぜひ試してみてください。

※マイナス言葉の接頭語は本当によくないので絶対にやらないように注意をしてください。

×いつも宿題を忘れる○○君
×いつもしゃべってばかりいる○○君

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