これで時間オーバーなし 10分で信頼関係をつくる 個人懇談会の進め方
1 なかなか時間通りに終われない個人懇談会
みなさんは、個人懇談会は好きですか?
私は、人と話すのが大好きなのでついつい話し過ぎてしまいます。10分しかない懇談会の残り1分。もうそろそろまとめの話をして終わろうかというところで、「実は・・・心配なことが・・・」と、一番重要な心配事ことを話し始める保護者の方が結構見えます。なかなか言い出せなくて、先生方と話をしながら心がほぐれてきて、ようやく言えるようになったというのが正直な気持ちなのではないでしょうか。こうなるとなかなか話を切ることが難しく、かなり延長してしまって、後に続く方達に迷惑をかけることもあります。そこでおすすめの個人懇談会の進め方は、ズバリ最初に聞いてしまうです
2 ズバリ最初に聞いてしまう
などと話しながら、席に案内する。着席したら、
こう話していただけたら、あとはその話題に乗ってお話しするだけです。その話題の後に、その子のがんばっていた点を2、3点伝えて前向きな気持ちで終えられるようにすることも忘れずに。こうすると、時間のコントロールがしやすいだけでなく、先生方も、保護者の方も伝えたいことが伝えられてよい時間となります。
と締めくくります。
3 どうしても時間内に終われない時は
ただ、どうしても時間内にうまく終われないこともあります。大幅に時間が伸びてしまう様ならば、
と確認して、ていねいに次回のアポを取ることも必要かもしれません。
4 「心配なことはないです」と保護者の方に言われた場合
【 パターン① 先生も心配なことがないとき 】
と、がんばっていたところや成長した所を伝えます。
【 パターン② 実は先生が心配なことがあるとき 】
と2、3点がんばったところ、よかったところを伝える。その後、
と一つだけ、気になるところを伝えます。そして最後に、
と伝えて締めくくります。
5 子育てに苦労されていて日頃協力してくださっているの方の場合
発達障害を抱える子の保護者の方や子育てに苦労されている保護者の方は、保護者の方も孤立している事が多いです。いつも問題を起こす我が子のために、まわりの子や保護者の目や言葉により、肩身の狭い思いをしています。まわりの人にいいたいことがあっても、「いつも迷惑をかけてしまっているから」と、口をつぐんでしまっていることもあるかもしれません。子どもに対する理解や子育ての方針の違いなどにより、パートナーや両親からも、「あなたの子育ての仕方が悪い」と責められたり、子育ての困難さを一身に背負っていたりして、疲れ切っている場合もあります。
ぜひ、労っていただきたいと思います。そうすることで、信頼関係を築くことができます。学校と家庭が協力し、車の両輪となれれば、子どもたちは、さらに成長できます。過ごしやすくなります。
6 個人懇談会を安心安全な場に
保護者の方と直接お話しする機会はそんなに多くはありません。その貴重な時間を信頼関係を結ぶ時間にしたいです。こちらの要望ばかりを伝える場ではなく、2〜5のように基本的に、保護者の方の話を聞くという姿勢で臨みたいと思っています。そうしたら、教師にとっても保護者の方にとっても懇談会が安心安全な場になると思います。個人懇談会を通して教師と保護者が同じ方向を見て子ども達をサポートしていけるようになったら最高ですね。
※保護者の方から、質問や要望が寄せられることもあります。担任では返答に迷うこともあります。そんな場合は、即答を避け、案件を持ち帰り教務主任や管理職に相談をしましょう。返答を焦らず相談して答えることも信頼につながります。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。記事の内容がよかったらスキやフォロー、SNSでのシェアをしていただけるとうれしいです。跳びはねて喜びます。
今回の記事のような教育技術や教育に関するエッセイは下のマガジンにまとめていきます。よろしければフォローをお願いします。