見出し画像

【Live Report】 Travis@フジロックフェスティバル '08(2008年7月25日)

はじめに

久々にTravisのライブを見に行ったので、これまでに見たライブのレポートを書いてみます。これまでに見たTravisのライブは、フェスティバルを入れて、以下の8回で、初めて見てから23年。そりゃ、フランも俺も頭が薄くなるわけだ。

1999年9月27日 心斎橋クラブクアトロ
2001年7月27日 フジロックフェスティバル'01 Green Stage
2003年8月3日  サマーソニック'03  Osaka Indoor Stage
2008年7月25日 フジロックフェスティバル'08 Green Stage(この記事はこのときのレポートです
2009年2月24日    Zepp Osaka
2013年6月9日  Hostess Club Weelender
2017年2月13日  Zepp Divercity
2022年10月15日  EX THEATER ROPPONGI

上記以外にも2007年にサマーソニック、2014年に単独公演、2016年にフジロックフェスティバルに出演しているので結構来日してますが、フルセットを聞ける単独公演になると1999年、2009年、2014年、2017年、2022年の5回。この中で、手元にレポートの原稿がある1999年、2008年、2009年のライブレポートを順次公開して行きます。内容はエディトリアルな修正をした程度で、ほぼ当時公開したそのままなので、今読んでみると色々と言いたくなることもあるでしょうが、その当時は「こんな感じだったんだ」ということでご容赦下さい。なお、今年(2022年)のレポートもその内公開しようとは思ってます。

この記事は2008年7月25日のフジロックフェスティバルGreen Stageのレポートです。

ライブレポート

微妙に雲の量が増える中、去年のサマソニで見られなかったTravisを見るために、この日初めてグリーンステージの前方へ進出。「そういや、2001年のときも雨降ったよなあ」などと考えていたら、ご丁寧にこの日も雨が降り出すことに。自然の力を味方に付けたものすごい演出。ただ、雨には慣れっこのフジロックのオーディエンスはバッグからさくっとレインスーツを取り出して準備万端。

演説のようなSEが流れる中、メンバーが登場。Franはキューピーさん度が増していたけど、そのキャラで広大なグリーンステージに何とも言えない幸福感が充満していく。

どんよりとした空模様にマッチした"Pipe Dreams"でシットリと始まると、"Writing to Reach You"を挟んで、一転して元気いっぱいのポップソング"Selfish Jean"。マイナーコードのメランコリーも良いけど、こういった可愛らしいポップな曲を作るのも巧いなあと再認識。

その後、何かの曲をやろうとしてイントロで間違えて中断すると、「やっぱり、今、この曲をやらなきゃね」ってな感じのMCで"Why Does It Always Rain on Me"。フジでは2回連続で雨の中での雨歌。やや強めの雨という状況の中、Franの指揮の元でみんなでジャンプ。結構ハードな状況にもかかわらず、周りは気持ち悪いくらいの笑顔だらけ。Travisの歌力、発揮。

その後は"Side"、"Love Will Come Through"、"Closer"、"Sing"と新旧のシングルを立て続けに演奏するフェスモードへ突入。"Closer"のサビでは観客に歌わせ、大合唱とまでは行かなかったけれど、Franから「Cool」のお墨付きも。

ただ、残念だったのは終盤がニューアルバムに収録される曲中心のセットになったこと。いずれの曲も、それまでの柔らかなタイプの曲というよりはロック寄りの曲が多く、しかもTravisにしては即効性の小さな曲だったので、それまでのフワフワした心地良さがちょっとギクシャクし、"Turn"を合唱したかったこともあって、消化不良感あり。良い曲をたくさん持っているバンドは新曲を演奏するタイミングもなかなか難しい。。。ただ、Franは「今、新曲を演奏したくて仕方ないんだ」と笑顔で言っていたのが、とっても前向きな感じがして、「それはそれで良いかも」と思えたのは救い。

ライブ終盤に雨が小降りになってきたので、「終わった後に虹が出たら素敵だな」と思ったんですが、サスガにそこまでは無理だったみたい。ただ、「また、すぐに帰ってくるよ」と言い残して去っていったパフォーマンスは暖かみに溢れ、肌寒さを感じさせる雨も心地良かった。

(2008年8月2日執筆)

セットリスト

  1. Chinese Blues

  2. Pipe Dreams

  3. Writing to Reach You

  4. Selfish Jean

  5. Eyes Wide Open

  6. Why Does It Always Rain on Me ?

  7. Side

  8. Love Will Come Through

  9. Closer

  10. Sing

  11. J-Smith

  12. Long Way Down

  13. Something Anything

  14. Song to Self

Links

いいなと思ったら応援しよう!