長島明夫/出版長島

個人雑誌『建築と日常』発行 HP https://www.longisland-pub…

長島明夫/出版長島

個人雑誌『建築と日常』発行 HP https://www.longisland-publishing.com/ blog https://richeamateur.hatenablog.jp/

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    精選建築文集1 谷口吉郎・清家清・篠原一男

    3,960円
    出版長島
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    『建築と日常』No.5(特集:平凡建築)

    A5判/モノクロ/144頁/定価1500円+税/2018年5月17日刊行 ISBN978-4-9906610-4-5 SNS全盛、とにかく目立ったもの勝ちという世の中で、平凡であることの意味を見いだす。建築における個性とは? オリジナリティとは? 吉田鐵郎、柳宗悦、河井寬次郎、坂本一成、堀部安嗣ほか、昭和戦前から最新建築まで。 ■目次 [巻頭言]平凡建築 002 [人物]吉田鐵郎 004 [インタヴュー]吉田鐵郎の平凡、官庁営繕の公共性|内田祥哉 006 [抜粋集]吉田鐵郎の言葉 022 [エッセイ]平凡な建築について|福田晴虔 030 [アンケート]あなたにとって飽きない建築とはどういうものですか? 038 回答=連勇太朗/林剛平/彌田徹/関口奈央子/能作文徳/増田信吾/藤本貴子/川添善行/小岩正樹/笹倉洋平/大野博史/大松俊紀/島田陽/豊田啓介/高田知永/長坂常/福島加津也/藤原学/南泰裕/坂本政十賜/磯達雄/田所辰之助/比嘉武彦/千葉学/藤森照信/室伏次郎/吉田研介/香山壽夫 [写真]佐賀県歯科医師会館|設計=坂本一成 写真=長島明夫 068 [エッセイ]個人作家の使命(1931年)|柳宗悦 078 [エッセイ]非作家性の時代に(1998年)|みかんぐみ 088 [対談]最近の非作家性をめぐる状況|曽我部昌史×中井邦夫 092 [建築]fca|設計=堀部安嗣 104 [インタヴュー]建築の役割を思い出す|堀部安嗣 112 [建築]河井寬次郎記念館(旧河井寬次郎自邸) 122 [インタヴュー]河井邸の尽きせぬ魅力|坂本一成 128 [エッセイ]垣はいつ作られるか(1962年)|河井寬次郎 140 ※詳細・見本 https://kentikutonitijou.web.fc2.com/no05.html
    1,650円
    出版長島
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    『建築と日常』No.3-4(特集:現在する歴史)

    A5判/モノクロ/208頁/定価1800円+税/2015年3月31日刊行 ISBN978-4-9906610-2-1 「今、ここ」が断片化・絶対化する社会で、建築を介して歴史が現在することの意味を顧みる。香山壽夫、坂本一成、富永讓、岡﨑乾二郎ら当代の第一人者のほか、時空を超え、大江宏(1913-89)、吉田健一(1912-77)らを生き生きと誌面に召喚。 ■目次 巻頭言 002 [インタヴュー]歴史としての建築|香山壽夫 第1部 日常を支える秩序 006  第2部 様式が混在するとき 088 [アンケート]あなたがとりわけ歴史を感じる建築とその理由を教えてください 026 回答=槇 文彦、藤森照信、井上章一、畠山直哉、後藤 治、島村菜津、鈴木理策、小川次郎、古谷利裕、速水清孝、石上純也、桑木野幸司、結城秀勇、斧澤未知子 [抜粋集]建築家・大江宏の言葉(付録:現在する大江建築) 048 [インタヴュー]伝統とモダニズム──大江宏の言葉から|富永 讓 062 [小説]化けもの屋敷(1977年)|吉田健一 107 [建築]4 episodes|atelier nishikata(小野弘人+西尾玲子) 写真=山岸 剛 134 [批評]建築は演算によってのみ出現する(演算過程においてしか、建築は存在しない)。|岡﨑乾二郎 140 [批評]《代田の町家》の危機(2013年)|長島明夫 151 [インタヴュー]建築をめぐるいくつかの時間|坂本一成 154 [エセー]歴史の現在|長島明夫 ①引用 046  ②お米 087  ③相撲 132  ④先生 207 ※詳細・見本 https://kentikutonitijou.web.fc2.com/no03.html
    1,980円
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    精選建築文集1 谷口吉郎・清家清・篠原一男

    3,960円
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    『建築と日常』No.5(特集:平凡建築)

    A5判/モノクロ/144頁/定価1500円+税/2018年5月17日刊行 ISBN978-4-9906610-4-5 SNS全盛、とにかく目立ったもの勝ちという世の中で、平凡であることの意味を見いだす。建築における個性とは? オリジナリティとは? 吉田鐵郎、柳宗悦、河井寬次郎、坂本一成、堀部安嗣ほか、昭和戦前から最新建築まで。 ■目次 [巻頭言]平凡建築 002 [人物]吉田鐵郎 004 [インタヴュー]吉田鐵郎の平凡、官庁営繕の公共性|内田祥哉 006 [抜粋集]吉田鐵郎の言葉 022 [エッセイ]平凡な建築について|福田晴虔 030 [アンケート]あなたにとって飽きない建築とはどういうものですか? 038 回答=連勇太朗/林剛平/彌田徹/関口奈央子/能作文徳/増田信吾/藤本貴子/川添善行/小岩正樹/笹倉洋平/大野博史/大松俊紀/島田陽/豊田啓介/高田知永/長坂常/福島加津也/藤原学/南泰裕/坂本政十賜/磯達雄/田所辰之助/比嘉武彦/千葉学/藤森照信/室伏次郎/吉田研介/香山壽夫 [写真]佐賀県歯科医師会館|設計=坂本一成 写真=長島明夫 068 [エッセイ]個人作家の使命(1931年)|柳宗悦 078 [エッセイ]非作家性の時代に(1998年)|みかんぐみ 088 [対談]最近の非作家性をめぐる状況|曽我部昌史×中井邦夫 092 [建築]fca|設計=堀部安嗣 104 [インタヴュー]建築の役割を思い出す|堀部安嗣 112 [建築]河井寬次郎記念館(旧河井寬次郎自邸) 122 [インタヴュー]河井邸の尽きせぬ魅力|坂本一成 128 [エッセイ]垣はいつ作られるか(1962年)|河井寬次郎 140 ※詳細・見本 https://kentikutonitijou.web.fc2.com/no05.html
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    『建築と日常』No.3-4(特集:現在する歴史)

    A5判/モノクロ/208頁/定価1800円+税/2015年3月31日刊行 ISBN978-4-9906610-2-1 「今、ここ」が断片化・絶対化する社会で、建築を介して歴史が現在することの意味を顧みる。香山壽夫、坂本一成、富永讓、岡﨑乾二郎ら当代の第一人者のほか、時空を超え、大江宏(1913-89)、吉田健一(1912-77)らを生き生きと誌面に召喚。 ■目次 巻頭言 002 [インタヴュー]歴史としての建築|香山壽夫 第1部 日常を支える秩序 006  第2部 様式が混在するとき 088 [アンケート]あなたがとりわけ歴史を感じる建築とその理由を教えてください 026 回答=槇 文彦、藤森照信、井上章一、畠山直哉、後藤 治、島村菜津、鈴木理策、小川次郎、古谷利裕、速水清孝、石上純也、桑木野幸司、結城秀勇、斧澤未知子 [抜粋集]建築家・大江宏の言葉(付録:現在する大江建築) 048 [インタヴュー]伝統とモダニズム──大江宏の言葉から|富永 讓 062 [小説]化けもの屋敷(1977年)|吉田健一 107 [建築]4 episodes|atelier nishikata(小野弘人+西尾玲子) 写真=山岸 剛 134 [批評]建築は演算によってのみ出現する(演算過程においてしか、建築は存在しない)。|岡﨑乾二郎 140 [批評]《代田の町家》の危機(2013年)|長島明夫 151 [インタヴュー]建築をめぐるいくつかの時間|坂本一成 154 [エセー]歴史の現在|長島明夫 ①引用 046  ②お米 087  ③相撲 132  ④先生 207 ※詳細・見本 https://kentikutonitijou.web.fc2.com/no03.html
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最近の記事

建築写真の生きる道

 近頃はあまり聞かなくなったが、かつて建築写真はしばしば(揶揄や自嘲を含みながら)お見合い写真になぞらえられた(たとえば本誌1979年10月号「建築写真とは何か」特集参照)。どちらも客あっての商売であることを前提とし、一定のかしこまった形式性の上で、被写体の真の姿を写すリアリズムよりも実物の表面的な美化を厭わない功利主義が優先される、といったあたりに共通性が見られたのだろう。その比喩がこの頃聞かれなくなったのは、お見合いというものが世間で昔ほど一般的でなくなった影響が大きいか

    • 『精選建築文集1 谷口吉郎・清家清・篠原一男』編者解説(冒頭約3,000字)

      解説および読解※全体約60,000字のうち冒頭約3,000字  谷口吉郎(1904〜1979年)、清家清(1918〜2005年)、篠原一男(1925〜2006年)の三者はいずれもすぐれた建築家であるとともに、すぐれた文章の書き手として知られている。しかし彼らの著作はいま多くが絶版となり、一部を除いて手に取りづらい。本書はまず何よりこの状況を変えるものとして企画された。たとえ彼らの文章をよく読んでいなくても、谷口ならば「清らかな意匠」、清家ならば「ハウスよりもホーム」、篠原な

      • 歴史を描こうとする文集

         『現代建築宣言文集[1960-2020]』(五十嵐太郎・菊地尊也 編、彰国社、2022年)を読んだ。『日本建築宣言文集』(藤井正一郎・山口廣 編著、彰国社、1973年)の続編だけど、半世紀前の正編とはだいぶ様相が異なり、いくぶん疑問が残る本。 ■巻末の執筆者一覧では16名中12名が学生と記されている。たとえば『WindowScape 窓のふるまい学』(東京工業大学塚本由晴研究室 編、フィルムアート社、2010年)や『小さな風景からの学び』(乾久美子+東京藝術大学乾久美子研究

        • 死者の仕事を思う──ある建築写真集への批判

           ある人物がその研究対象とする故人の建築写真集をつくるという名目で非営利のアーカイヴから大量の写真を無償で借り、写真集の出版後、それらの画像データを今度は事情を知らない海外の第三者に高額で貸し出して商売を始めようとしたという話を聞いた。ふっかけられた金額を不審に思った海外の第三者がアーカイヴに問い合わせたことで発覚したらしい。モラルもリスペクトもあったものではない。その写真は「ある撮影者の写真作品」としての意味だけでなく「ある建築家の建築作品の写真」としての意味も持っているの

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          若気のいたりで撮られた写真

          書評:『建築のことばを探す 多木浩二の建築写真』写真=多木浩二、文章=多木浩二・今福龍太、編=飯沼珠実、建築の建築、2020年  哲学者で広く文化の研究者だった多木浩二(1928-2011)は、1960年代から70年代後半、自らの批評対象であるような建築の写真を少なからず撮影している[*1]。途中、写真家の中平卓馬や森山大道らとの同人誌『プロヴォーク』(1968-69)で前衛的な写真表現も押し進めたが、いずれの写真もある時期までに処分され、今は数名の身近な建築家に預けていた

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          思い出すことは何か

          掲載:『建築のポートレート』(写真・文=香山壽夫、編=長島明夫、LIXIL出版、2017年) ※編集者あとがき 「建築家はしばしば旅をする。中世の石工の時代から今日に至るまで、旅は建築家の最良の学校と言われてきた。建築家は、スケッチブックと共に旅をする。すぐれた建築家は、皆すぐれた旅のスケッチを残している。」(香山壽夫『建築家のドローイング』東京大学出版会、1994年、p.17)  しかし香山は、スケッチブックだけでなくカメラ(アサヒペンタックスないしニコンの一眼レフ)も

          思い出すことは何か

          【動画】多木浩二と建築写真──三人寄れば文殊の知恵|大村高広×塩崎太伸×長島明夫

          トークライブ 多木浩二と建築写真──三人寄れば文殊の知恵 大村高広 × 塩崎太伸 × 長島明夫 2020年11月15日(日)19:00〜オンライン配信 https://www.youtube.com/user/richeamateur - 配信動画前編(2時間43分) 00:00 趣旨説明・話者紹介 18:50 多木浩二プロフィール 34:25 多木浩二の建築写真集を読むに際しての問題 54:48 篠原一男の建築に対する批評と写真 1:17:08 篠原建築の写真の分析 1

          【動画】多木浩二と建築写真──三人寄れば文殊の知恵|大村高広×塩崎太伸×長島明夫

          『建築家・坂本一成の世界』 編集言

          出典:『建築家・坂本一成の世界』(坂本一成・長島明夫著、長島明夫編、LIXIL出版、2016年)、p.19  本書は坂本一成の建築を図面と写真とテキストで示している。そのこと自体は建築の作品集として当たり前だが、実際の本の在り方はいくぶん当たり前ではないかもしれない。写真はサイズがバラバラで、カラーとモノクロが入り混じり、建てられてすぐ撮られたものもあれば数十年経って撮られたものもあり、プロが撮ったものもあればアマチュアが撮ったものもある。テキストは坂本の思考をなぞりながら

          『建築家・坂本一成の世界』 編集言

          ウェブ公開テキスト一覧

          ◎プロフィール https://kentikutonitijou.web.fc2.com/profile.html noteでは基本的に過去に紙媒体で発表したテキストを掲載しています。その他にウェブ上で公開されている主なテキストを下にまとめました。(随時更新) ── ◎『建築と日常』編集者日記|長島明夫|2009年〜 https://richeamateur.hatenablog.jp/ ── ◎交差する思考──建築・小説・映画・写真|中山英之・柴崎友香・長島明夫|

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          建築を評価することの困難

           依頼を受けてから気づいたが、SDレビューの展評を書くというのはたやすいことではない。そもそも個々の出展作についてはこの同じ冊子に審査評が載るし、応募作すべてを含めた総論も載る。それ以上になにを付け加えればよいのか。あるいは審査員によるそれらのテキストを一種の展覧会のキュレーションの意図として読み、そこまで含めたSDレビューの総体を批評するならば筋は通るが、あいにくこの原稿の執筆時(展覧会の会期中)には、それら審査員によるテキストはまだこの世に存在していない。  どのような

          建築を評価することの困難

          プロとアマの間

          赤瀬川原平さんが『目利きのヒミツ』(知恵の森文庫、2002年)という本で、現代では「目が利く」ことよりも「鼻が利く」ことのほうが優先されるようになったと書いている。「しかし印象として、鼻が利くというと何となく小狡い感じがするのは何故だろうか。目利きというと一対一の勝負、日本刀の試合のようなズバリ感覚があるのだけど、鼻が利くというと、何となく周囲のことばかり気にして、横目を使ったり、そわそわして落着かない人物像が浮かぶのである」(pp.91-92)。自分の信念に根づいた主体的な

          熟成する空間

           30歳に近くなる頃から、帰省したときにする郷里での散歩が楽しくてたまらなくなった。18で上京するまでは自分が生まれ育った田舎町をわざわざ散歩することなどなかったし、20歳を過ぎてたまに実家に戻ることがあっても、別段外を出歩く気にはならなかった。それがなぜ、ある時から一転して散歩に惹きつけられるようになったのか。ひとことで言えば、おそらく記憶の空間が熟成されたということになる。  それはたんなる懐かしさとも違う。20年近くも通ることがなかった友だちの家へと続く道を散歩すると

          谷口吉郎の教養と常識

           谷口吉郎(1904-1979)は昔から私のなかですこし特別な位置づけの建築家だった。谷口が長らく教鞭を執った東京工業大学で大学院修士課程の2年間を学び、キャンパスに残る谷口の建築に身近に接していたということもあるのだが、それ以外に谷口は私の親類関係の建築を手がけてもいて、私が生まれた日の翌日に亡くなっているという偶然にも妙な縁を感じていた。ただその一方、例えば谷口の作品に対して、彼の弟子である清家清の戦後小住宅に感じるような新鮮な共感はなく、谷口吉郎は私にとってあくまで歴史

          谷口吉郎の教養と常識