残酷な卒業マジック
受験生を終えて勉強以外の時間が増えた分、色んな物が見えるようになった。
私は今、人生で1番揺れている。
1つは進路。
第1志望じゃない学校に進むのはやはり抵抗があって、でも浪人して周りより遅れるのにも抵抗があって、いやそれでもやっぱり第1志望校に行くことが諦められなくて、でもでもどこかもう1年勉強するのもいいなって思ったりもしてる。
置かれた場所で咲きなさい。
いや、咲きたい場所に身を置きたいんだ。
他に、私が揺れている原因は周りの友達にある。
私は受験期が特に長かった。夏からAOや自己推薦入試をやって、冬には一般入試(後期も受けた)もやったからだ。漸く遊べる3月になった途端、周りの友達が労いの言葉や遊びに誘ってくれた。
まるでずっと私を待ってくれていたかのような歓迎ムードだった。
(みんな優しいからね笑そう感じたの笑)
特に塾の仲間は私の苦労も知っているからか、とても暖かい言葉をくれたし、打ち上げ会みたいなものも企画してくれている。
あんなに塾を嫌っていたのに、あれ?もしかして塾っていいかも?って思えてきた。
絶対にこれは卒業マジックのせいだ。
私の中のひねくれ者はこういう。
一方で、私の中には正直者もいる。
この人たちとご飯に行ってもいいかもな。懐かしい話とか将来の話とか、お互いにするのもいいかもな。
塾でツンケンして大人としか話さなかった私の雪解けの時代かもしれない。
卒業マジックは私をどんどん変えていく残酷なものだ。