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【雑談】持論のワンピースの正体考察が今後何らかの形で取り上げられそうな見分色の覇気
ONE PIECEが最終章になってから、終わる気配はないけれど毎週核心に近づいていて、すごい情報が飛び込んできている。
自信はないけれど僕もONE PIECEに関する考察を一つ持っている。
その考察というのはラフテルにあると言われている『ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)』とは一体何なのか?というもので、最近の流れから察すると、もしかしたら真実かも……または物語で取り上げられる可能性があると思ったため、今回紹介する。
あのONE PIECE考察者の考察と似ている、その考察は何年も前から言われている、みたいなのはナシで温かく見守って欲しい。
結論からいうとラフテルにある『ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)』には『辞書』があるのではないか。
ここで話す『辞書』というのは国語辞典のようなボキャブラリが詰まった本だ。何故そう思ったのか……
僕はONE PIECEを読んでいる時にふと違和感を持ったことがあり、「ワンピースは辞書である」と最終的に考えるに至った。
違和感というのは「何故、ワンピースの世界のキャラクターは共通言語で話せているのか?」というものだ。
尾田先生が作り出しているワンピースの世界観はものすごく細かい。
世界にはグランドラインという1本で結ばれる航路があって、レッドラインが航路を阻んでいて、特殊な海流が生まれている、
その影響で様々な環境の島が形成されており、アラバスタのような砂漠地帯、アクアラグナが起きるウォーターセブン、さらには空島や魚人島があって、その土地に由来した様々な文化が形成されていている。
また自然環境とは違うが鎖国をしているワノ国なども特徴的だ。
もう一つ、ワンピースの世界観を形成しているものとして特徴的なのは種族の多さだ、ヒトを始め魚人族、巨人族にミンク族、トンタッタ族と多種多様な種族があり、種族による特徴だけでなく、差別もある。
こんなに世界観が作りこまれているのに、みんな同じ言語を話せるのっておかしくない?
種族によって生活圏が違うし、空島や魚人島は物理的に行く手段が限られていて、ワノ国では鎖国となっている。鎖国の時代の日本が英語を共通言語としているようなものだ。
麦わらの一味が言語の壁にぶつかってトラブルが起きたり行き違いが起きるシーンがあってもいいし、仲間に通訳士がいてもいいはずだ。
世界観が作りこまれていて、言語の壁にぶつかる話として『ドラえもん』があり、丁寧にドラえもんとのび太が海外、惑星外に旅に出る度に言語の壁にぶつかり、ほんやくこんにゃくで何とかするシーンが登場する。
僕は世界がみな同じ言語を話せているのは何故かという考えを基にワンピースは辞書であるという考察を持った。非常にメタ的であるが、メタ的なトリックを尾田先生が入れている可能性があるのではないかと思う。
メタ的発想から生まれた考察であるが本編でもワンピースは辞書である可能性を匂わせていて、大きく分けて3つ紹介していく。
1.ワンピース世界は言語を必要としていた。
先ほどワンピース世界が全員同じ言語を使えるのは作りこんだ世界観を考えるとおかしいと言っていたが、一番シンプルに解決できる説明は、世界はかつて繋がっていたから。
麦わら一味は海を渡り島に上陸し、冒険をしているため、現在のワンピース世界ではありえないが、最近ワンピース世界はかつてもっと大地があったという真相が明らかになった。
今のワンピース世界は世界政府が支配し、種族間による差別が根付いているが、昔は世界政府が支配しているものの陸続きで、文明は統一されていたのではないか。
また、最近とんでもない壁画が登場したが、その絵には様々な種族が1つの強大なモノに立ち向かおうとしている、つまり種族同士は平等で協力関係があったと考える。
世界は物理的に繋がっていたが、世界政府や天竜人が支配していたせいで精神的には繋がれず、苦しんでいたのではないか。
麦わらの一味も様々な種族がいて、その他にもミンク族やトンタッタ族、巨人族とも交流があり最終決戦では仲間が集合すると言われている。
歴史の大まかな流れとしては言語開放のためにニカを旗揚げとした人々は立ち上がり、勝利して言語を扱えるようになったが、大半の大地が水に沈んでしまったので、世界政府が再び支配して、いまのワンピース世界がある。
空島の彫刻、ニカの絵、今回のような壁画が登場しているのはその時代は言語を持たなかったので、絵で説明する他なかったのだ。
また、ミンク族では「ゆティア・ゆガラ」という独自の言葉があったり空島では「へそ」が挨拶を意味しているがこれは方言やかつて種族によって独自に使われていた言葉が残っているからだと思っている。
そして、これはメタ的考察であるが尾田先生が以前SBSで感謝の言葉を使う時はどんなキャラでも「ありがとう」を使うようにしていると述べていたり、ルフィのギア5がカートゥン調なのは言語を使わず楽しめるトムジェリのような作品へのリスペクトで尾田先生は言語と絵の表現大切にしている人だということが分かる。
ワンピースが辞書となった経緯は次で説明する。
2.ワンピース世界において唯一違う言語
ワンピース世界は共通言語であると言ったが、1点においてはそれが適応されず、作中においても大きな謎となっている。
それは石板に刻まれた『ポーネグリフ(歴史の本文)』に刻まれている文字である。過去にロジャーが解読し、自在に操ることができると言われていて、現状読めるのはニコ・ロビンのみ。
『ポーネグリフ(歴史の本文)』の考察は『ワンピース=辞書』と仮定した時の妄想を含んだ考察であるが、『ポーネグリフ(歴史の本文)』の文字はワンピース世界で現在使われている共通言語が生まれる前に存在していた言語で、それは天竜人のような上流階級しか扱えなかった閉鎖的なものだったのではないかと考えている。
世界は繋がっているものの、言葉や文字は一部の人しか使えず人々は上手にコミュニケーションが取れなかった時代が存在し、自由の戦士ニカや選ばれた種族が言語と自由の解放のために戦い、勝利したことであの文字は使われなくなった。
その後、言語統一にあたり作られたオリジナルの辞書がラフテルに眠っているのではないか。
『チ~地球の運動について~』ではバデーニさんが「文字が全員使えるとしょうもない情報であふれかえる」と言っていていた。
文字や言語を自由に扱えるかというのは人の自由や尊厳と関わりが深いのだ。文字を制限する天竜人と文字を開放し、人を繋げる(ひとつなぎ)ことを目的としたニカ軍が戦うということを描きたいのではないか。
また、タイトルのONE PIECEは「ひとかけら」という意味であるが、かけらというのは文字を意味していて、言語を扱えなかった時代、かけら(人・単語)はこれまでバラバラだったけど、それを繋ぎ合わせること文が完成し、意思疎通ができることで世界が一つ(ひとつなぎ)になるみたいな。
ポーネグリフが残されているのは、考察が足りていないところであるが石板で残されているというのが肝で、現代でも紀元前196年頃に作られたと言われるロゼッタストーンというものが現代で残されていたり、SF小説三体でも地球の歴史を書き残すための道具として石が使われることから、天竜人、もしくはポーネグリフを使えたニカの仲間が使われなくなったポーネグリフを使ってでも何万年かけて残したい歴史の事実があったのではないか。
3.Dの一族とは
Dの一族とは『ONEPIECE』に登場するミドルネームにDの名を持つ一族でこれまで何人も登場しており、主人公であるルフィ、同盟を組んだローそして宿敵ティーチあたりが有名だ。
巨人族でもDを持つ者がいるため、Dの法則はないとされていて、サボに冗談でDをつける件もあったことからDはでたらめである。
僕は『D=dictionary(辞書)』だと考察している。
この考察が当たっていた場合、英語が分かる人以外にかなり叩かれそうだけど、一応筋を通した説明をすると。
辞書というのは1人では作れない、辞書作成に携わったものは「編纂者」と言われていて、Dはかつて編纂者だった証ではないかと考える。
いろんな種族が集まっているのだから文字と意味を一致させていく上で、種族の意見を合わせるのが当然で、ニカ達は言語開放だけでなく、言語作成にも携わった。その編纂者の子孫が今では様々な場所にいてDの名前を受け継いでいる。
Dが神の天敵と言われる所以は、統一言語を作りだして種族が世界が一度まとまってしまったから。
だから天竜人は言語以外で民を縛る方法を考えなくてはいけなくなり、差別を生み出し、分断させたのではないか。
以上の事で僕はワンピースが辞書ではないか考えている理由となるが、そうじゃない可能性の方がいまだに高い。
何故なら、ロジャーがワンピースを見つけた時、その一行は笑っていたという表現になっているため辞書を見つけた時の反応とはかけ離れている。また、この漫画はロマンあふれる海賊漫画なので宝の正体が『辞書』は少年漫画には相応しくはないと思う。ロビンが主人公であれば別だけど。
だけどワンピースの正体が『辞書』でなくても今後ワンピース世界は共通言語であることはどこかしらで触れられると考えている。