3年ぶりに京都観光してきた1日目~京都観光2回目以降はここがおすすめ~
私は京都が好きで旅行したことがある都道府県としてはダントツで一番訪れています。2020年のコロナウイルス感染症予防措置として行動自粛規制が出る直前に観光したのが最後でそれ以降は行けておらず、今回約3年ぶりに訪れました。
12月中頃に訪れて1年で一番京都に人が集まるだろう紅葉シーズンが終わったので空いているかなと思ったのですが、外国人観光客や修学旅行生などでとても賑わっており、清水寺前の通りは渋谷くらい混んでいました。
京都は清水寺や金閣寺、嵐山など日本が誇るメジャー級の観光名所が数えきれないくらいあります。
そのあたりはいつも大変混んでいて人混みが苦手な私は正直1回くらいしか行ったことないんですけど、いくらでも空いている場所もあるし、何よりも京都は1回行っただけでは堪能しきれない位の観光名所があります。
前述した観光名所よりかは落ち着いて観光できる場所が好きなので今回もそういうところを巡ってきました。
なので「落ち着て名所を観光したい」や「京都は1回行ったことあるけど2回目はどんなところに行ったらいいのだろう」と思っている人向けに観光名所を紹介できたらと思います。
人によっては「名所中の名所じゃないか!」思われるかもしれませんし、メジャー級の観光名所と言ってもいいくらいの所も紹介しますがあくまで自分が旅行したい所に行っているのでそこらへんは堪忍で。
また、今回はJR東海ツアーズが企画している『ずらし旅』という平日に行けばかなりお得な新幹線+ホテルが一緒になったパッケージツアーを利用しています。(当然案件ではないです)
2泊3日新幹線とホテルがセットになって3万前半とかなりお得なツアーとなっているので平日京都観光を考えている方は是非利用してみてください。
東京~京都は新幹線で片道1万3千円、ホテルが大体1泊1万円と考えて計算していただければそのお得さが分かってもらえると思います。
期間限定でやっているものなので参考にならなかったらすいません。
まずは東京駅から新幹線で京都駅に向かいます、平日なので観光客は少なかったですがビジネスで利用される人が多い印象でほぼ満席でした。
横浜~名古屋間で富士山が見えるスポットがあり、この日は晴れていたこともあり車掌さんが「右手に富士山が見えます」と紹介するくらいくっきりと富士山を望むことができてラッキー!
昼頃に京都駅に到着、まずはお昼ご飯を食べます。
京都駅の駅ビル10Fに『京都拉麺小路』というラーメン屋が集まった場所があり、今日のお昼はここからラーメン屋を選ぼうと思います。
駅近くには『本家第一旭』という大人気ラーメン屋もあるんですが、いつも行列で、今日ははやく観光したかったので『京都拉麺小路』にある『中村商店』というところで鶏白湯ラーメンをすすりました。
濃厚な鶏白湯スープと2種類のチャーシューがすごく美味しかったです。
お昼を食べたところで再び京都駅に戻り、最初の目的地に向かうため、地下鉄烏丸線を使って今出川駅に行きます。
今出川駅を出て東の方へ15分程歩くと鴨川が望め、いよいよ最初の目的地である場所に到着しました。
『賀茂御祖神社』に到着、下鴨神社という名前でも愛されています。
下鴨神社は両端が川で挟まれており、糺の森という整備された森林を抜けたところに神社がある自然と古き良き人工物が一体となった場所です。
京都に訪れた際は必ずと言っていいほど立ち寄る場所で、京都市街の北側にあるため比較的に落ち着いて観光を楽しめます。
神社がある糺の森は小説家の森見登美彦作で人間に化ける狸とその愉快な家族を描いた『有頂天家族』に登場する下鴨家が棲む舞台になっており、その作品が好きなので訪れています。
自然が豊かな場所ですが残念ながら狸は見たことありません。
ちなみに、下鴨神社に到着する前に通る鴨川と高野川が合流する場所は平地の土手で整備されて川には飛び石が設置されて遊べるため『鴨川デルタ』として親しまれ、こちらも森見登美彦作の京都の大学に通う学生の不思議な日常を描いた『四畳半神話体系』でも登場したこともあり、大学生が遊ぶスポットとして有名です。
長い参道を歩いて行くと遠くから大きな赤い鳥居が見えてきました。
今は何かのイベント中の様で鳥居に2元キャラクターのパネルが設置されています。
たぶんホロライブ、可愛いので撮影します。
鳥居を抜けると立派な大門が見えて、大門を抜けると境内が望めます。
下鴨神社には縁結び、美麗祈願、干支参りなど様々なご利益スポットがあり境内はかなり広いです。
現在12月ということで新年の準備もしながら、お参り収めもやっているという事もあり、卯年関連と辰年関連の奉物を両方見ることができ、この時期しか見られない風景が沢山ありました。
下鴨神社と言えば十二支の干支を奉る社があることと、川に挟まれた神社という事で境内にも小川が流れているというのが特徴です。
子年から亥年まで、生まれ年の守護神が5つの社で祀られており、参拝者はすべて回っても良いし、自分の生まれ年が祀られている場所を拝むことで守護神としての干支にお参りできるお得なスポットです。
小川が流れているため、境内には朱で塗られた小さな橋が架かっていて私はこの場所が大好きです。(残念ながら渡ることは出来ません)
下鴨神社では水につけると運勢が浮き出てくるおみくじが名物で、小川で水を通して運勢を占う体験もできるので是非やってみてください。
下鴨神社の観光を終えた私は次の場所へ向かうために鴨川からほど近い出町柳駅に向かいます。
出町柳駅は叡山電鉄という電車が通っており、生活を支える電車という役目だけでなく単線を住宅街や木々が生い茂る場所を通る観光列車としての一面もあるため人気の列車となっていますが、紅葉シーズンが終わっていることもあり、観光客の姿はあんまりいませんでした。
貴船口という駅で下車して、貴船神社に向かいます。
私の貴船神社のイメージとしては京都の人気スポットだけど、アクセスに時間がかかることから行くのが躊躇される場所かと思います。
貴船神社は、貴船口を降りてもらえば体感するかと思いますが、まるで異世界に来たような不思議な雰囲気があります。
それは貴船口は自然に囲まれた山間にあり市街地よりも涼しく、駅を出ると一本道しかないためだと思います。また、右手に鞍馬川という川が流れており、静かな山間の中でただ川が流れている音しか聞こえませんので、是非その非日常的な感覚を味わってもらうという意味でも訪れて欲しい場所です。
貴船神社は駅前にあるわけではなく徒歩だと30分くらいかかりますが、観光用に電車が来るタイミングでバスが出ています。
行きは歩きたかったので徒歩で向かいましたが上り坂が多いのが行きのため徒歩するなら帰りだなと感じます。
バスだと車内で外の音は聞こえませんが歩きならば、ずっと鞍馬川に沿った道を行くため川が流れる音がとても心地よく、ハイキング気分も楽しめます。
貴船神社に近づいていくと飲食店や旅館が増えていきます。
このあたりは京の奥座敷として愛され、川を見ながらゆっくりとした時間を過ごせるため、旅館は年季を感じながらもとても高級感があり、牡丹鍋というイノシシを使った料理が有名みたいで沢山の看板があります。
今年そんな貴船を舞台にした映画が公開されました。
『リバー、流れないでよ』という作品で貴船で働いている仲居さんや泊まりに来た宿泊客など貴船神社周辺にいた人々が2分間のループに巻き込まれ、そのループから脱出するために奮闘する映画です。
こちらの映画紹介記事を書いたことがあるので内容が気になる方は是非読んで欲しいです。
この映画では『貴船ふじや』という旅館が実際に撮影に使われいるということで私は京都旅行にロケ地巡りを組み込みました。
『貴船ふじや』は残念ながらこの日休業日で中の様子は分かりませんでしたが外観は撮影できました。
めちゃくちゃ趣ある……いつか泊まってみたい。
ループ物ということで同じ場所が何度も出てくることもあり、凄く記憶に残っていたので簡単に「ここ行ったり来たりしていたな~」と思い出すことができました。
また、『リバー、流れないでよ』というタイトルは鞍馬川が流れ続ける貴船でループするため、主人公がどんなことをしても2分後には貴船に戻って来てしまいます。
なので「もう川の音は聞きたくないよ!」的なニュアンスでタイトルがつけられたと思うのですが、訪れたことで貴船にいる限り絶対に川の音から逃れられないことを実感しました。
写真を沢山撮影したところでいよいよ貴船神社へ向かいます。
貴船神社は石階段を上っていくところにありますが、その両端に設置してある朱色の献灯篭が有名で、夜にはライトアップしたり、夏は深緑とのコントラスト冬は雪とのコントラストがとても綺麗で有名です。
私が行ったタイミングは「乾燥した冬!」というでしたがそれでもシンメントリになっているので綺麗に撮影できます。
貴船神社に到着、大きな馬の銅像が建っています。
これは大昔神社に本物の馬を神社に奉納していましたが面倒だという話になり今では神社でよくみられる絵馬になりました。その絵馬の原型になった『板立馬』とうのが生み出された場所がここであるからみたいです。
水の神が祀られていることもあり、神社からも鞍馬川を見下ろせる場所があります。
貴船全体が非日常的な空間に包まれているため時間の流れを忘れてしまいますが日が落ち始めたのでそろそろ帰ります。
貴船神社から貴船口まではバスで向かい、再び叡山電車に乗って出町柳へと向かいます。
叡山電車の終点は鞍馬駅という駅で近くには鞍馬寺という天狗伝説が残る神社もあるので一緒に観光するならおすすめです。
出町柳駅からホテルに向かおうと思ったのですが温かい物が飲みたいと思いカフェに寄ります。温かいカフェラテだけを注文しましたがカントリーマアムをサービスしていただきました。
休憩したところでスタミナ回復、ホテルはずらし旅で宿泊地もセットになっていたため、その場所のある五条のあたりにバスで向かいます。
京都のバスは本当にいつも混んでいます。しかし、ありとあらゆる路線が出てとても便利でしかも安いので使いましょう。
今回利用したホテルはベッセルホテルカンパーナ京都五条で、ずらし旅で選べるホテルとしては安価なホテルだったのであんまり設備には期待していませんでしたが大浴場がついていたり、部屋は映画などのオンデマンド視聴し放題、さらに宿泊者が使えるラウンジでは無料のソフトドリンク&コーヒーサービス(ワンドリンクではなく飲み放題)がついていたりともの凄いお得感があり「え……!?いいんすか!」と驚きました。
観光客が多く訪れる京都ということもあり様々なサービスをしてお客さんを誘致しているのだなと実感します。
部屋もシングルでとったつもりでしたがツインルームを貰えて3日間まったく窮屈することがなかったです。
夜になって再び散策、五条という場所は京都駅からも繁華街となっている四条河原町からも歩いていける範囲にあるのでとても便利。
夜ご飯はヨドバシカメラ京都のレストランフロアに入っている和食店『ごはんととろろ とろ麦』というお店での黒酢あんかけ定食を注文、黒酢あんかけは少ない物の小鉢の量が多くて満足感があります、そしてとろろが本当に美味しい。
京都駅の構内は『階段かけあがり大会』が行われるほどの広くて高低差のある大階段がありクリスマス前という事で大階段がイルミネーションで彩られていました。
電球で飾られていてプロジェクションマッピングの様に階段に一つの作品が映し出されていてダイナミックな光景です。
また、ディズニー映画『Wish』とコラボしたクリスマスツリーがありとても綺麗。
この辺で1日目は終了、明日は宇治方面に向かいますので、よかったら次の記事も読んでいただければと思います。