軽トラ通勤から軽トラ生活へ
軽トラを通勤に使っていたのは、ずっと私だった。
しかし、現在は家内が学童の仕事に行くのに使っている。
私が使っていないのは、勤め先が遠くなってしまって、燃費の悪い軽トラで行くのは費用がかさむからだ。
昔から乗っている軽トラはホンダ、Acty,四輪駆動で、マニュアル車なのに14km/Lしかない。
中古で買った福祉車両のトヨタ、シエンタは、良い時で20km/Lにもなる。
だから、私がシエンタで通勤し、比較的近距離の家内が、軽トラを乗っていくことになった。
やはり、家内は軽トラで行くのは嫌なようで、私の勤務のない日は、シエンタで通勤する。
以前勤めていた時の小学校では、校長先生に
「誰が、軽トラで来たのかと思ったら、先生でしたか。」と特別な目で見られたそうだ。
それまで、軽トラで学校に来ていたのは、校長先生だけだったそうだ。
私は、距離が短ければ非常勤で今通っている姫路の高校には、軽トラで通勤したい。
教頭先生は特別な駐車場所を持っていて、そこに高級なSUVを見せつけている。
いつも私の置いている体育館そばには、高級な4輪駆動車が存在感をもって置かれている。
学校内で軽トラを見かけるのは、校内の植木を剪定に来た業者だけである。
多くの立派な自動車の居並ぶ駐車場に軽トラを並べたら、さぞ目立つだろうなと思う。
そもそも、姫路への通勤路ではほとんど軽トラに出会わない。
近くのモールの駐車場でも、ほとんど見かけたことが無いのだ。
当たり前のように見かける上郡のイオンタウンの駐車場とは大違いだ。
その一方で、同じように非常勤で通っている宍粟市にある山間の高校では、通勤路で軽トラと一緒になる。
職人さんが乗っている軽トラは、竹箒を乗せて勢いよく走り、決まって道の駅やコンビニに入ったりする。
途中で出会うおじいさんの乗っている軽トラは、朝の通勤時間帯なのに非常にのんびりしていて、思わず追い越したりしている。
学校にもたまに軽トラが駐車場に置いてあったりする。
こちらで、軽トラ通勤しても、全く存在感ないし、費用がかさむ上に長い道のりで疲れるだけだ。
10年間、通勤に使ったり、農作業や山に登るのに使ったのだが、故障知らずで快適だ。
折れていたラジオの長いアンテナも直して、今度は折れないように天井に引っかけている。
因みに、軽トラは車高が高い上に、アンテナが長いのでどうしても引っかけやすい、だからみんなそれなりに工夫している。
近所では一家に一台以上は軽トラがあって当たり前なのだが、聞くところによると20年近く長く乗っているという。
私も壊れるまで乗り続けるつもりだ。
来年度からは、年金が満額出て勤めに出なくていいので、私の専用車になる。
家内も軽トラ通勤とはおさらばだ。
仕事だけで無く、山菜採りや海の釣りやSUPなどの遊びにも活躍してくれそうだ。
荷台にテント張って車中泊も出来るので、軽トラ通勤からまさしく軽トラ生活に変わるのだ。
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