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海外でホームステイを楽しむ:初めてのホームステイは新婚家庭(オーストラリア~メルボルン)

私が海外で初めてホームステイをしたのは1997年です。オーストラリアのメルボルンにあるラ・トローブ大学で行われた1か月間の英語研修に参加したときです。参加者は日本全国から集まった中高の英語教師で、全員ホームステイを行いました。

私がステイをしたのは大学から車で10分ほどのところに住む30代のアンドレアとニコラス夫妻の家でした。2人は新婚で、買ったばかりの新しい家に2人で住んでいました。

私は初めてのホームステイでいささか緊張していましたが、フレンドリーな2人のお陰で予想外にリラックスして過ごせました。1カ月の滞在は私にとって忘れられないものとなりました。

2人の家は大学に近い閑静な住宅地にありました。メルボルン市街地からは車で30分ほどです。大きな家は2人には広すぎるように感じましたが、いずれ子どもができたときのことを考えて購入したと言います。新婚当時は家賃の安い2DKのアパート暮らしだった私とはずいぶん違うなと思いました。住宅地は丘の上にあり、周りの家も新しい家ばかりです。

*写真は古いアナログ写真なのであまり鮮明ではありません。

ホストファミリーの家
手前の赤い車はアドレアが使っていたホンダの車。20年近く乗っているそうで、かなりの古さです。ドアもちゃんと閉まりません。
私が使わせてもらっていた部屋。
リビングからベッドルームに通じる入り口

ニコラスは会社員で、アンドレアは専業主婦です。2人はアツアツの新婚カップル。アンドレアも少し前までは働いていましたが、そろそろ子どもが欲しいというので退職したと言います。大学にはアンドレアが車で送り迎えしてくれました。彼女はラ・トローブ大学で仕事をしていたこともあり、知り合いも何人かいるので、キャンパスのことなどいろいろ教えてもらいました。

研修のプログラムによっては朝早く出かけることもありました。ある日、2人がまだ起きていなかったので小声で "See you!"と言ってそっと家を出ようとしたら、ニコラスとベッドの中に居たアンドレアが"Have a nice day."と言いながら私に手を振りました。私は新婚カップルの幸せをおすそ分けしてもらったような気分でした。

アンドレア(右)とニコラス(左)

夕食はたいていアンドレアが作ってくれました。バーベキューだけはニコラスがやります。オーストラリアではバーベキューは男性の「しごと」です。片付けはニコラスの担当でした。私も何度か日本の料理を作って食べてもらいました。朝食はシリアルなど自分の好きなものを勝手に食べ、昼食はサンドイッチのランチを持参しました。

アンドレアが作ってくれた夕食。たいていワンプレートメニューでした。
食器洗いはニコラスの役目。ピンクのゴム手袋をはめて洗っていました。
ランチはサンドイッチと果物、飲み物といったはシンプルなもの。
毎日自分で用意しました。


週末はアンドレアの両親の家に行くことが多かったです。アンドレアは3人姉妹の真ん中で、姉も妹も結婚して車で数分のところに住んでいます。両親の家も近いので、みんなでたびたび集まり、いっしょに食事などをしました。

両親(左の二人)と妹夫婦(後ろの2人)
両親の家の離れにはアンドレアの母方の祖母アイリーンが住んでいました。
93歳のアイリーンは英国移民です。


彼らとは帰国後もずっと手紙やメールをやり取りし、交流を続けています。メルボルンに行った時は連絡をし、両親を含めて会いに行っています。7年後に訪れたとき、アンドレアとニコラスには2人のかわいい娘が生まれていました。

アンドレアと娘たち


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