海外でホームステイを楽しむ:突然の滞在を受け入れてくれたファミリー(オーストラリア~ブリスベン1)
語学研修の中高生を引率して訪れたオーストラリアのブリスベン。生徒はホームステイをしながら現地のハイスクールに通い、英語力の向上を目指します。引率の私も生徒と同じようにホームステイをするのですが・・・
到着した生徒たちは出迎えたホストファミリーと対面し、それぞれの家庭に向かいます。現地コーディネータと一緒にマッチングを確認しながらすべての生徒が無事に立ち去ったあと私は自分のファミリーを探しました。私もホームステイをすることになっていたからです。でもホストファミリーらしき人は誰もいません。コーディネータの人も怪訝な様子です。すぐに連絡をしてくれましたが、どうやらファミリーが日程を間違えていたようです。加えてその日からの受け入れは難しいと言います。
突然「ホームレス」になった私。生徒でなくてよかったと思いながらも、さてどうしようかと途方にくれました。そのとき横にいた女性教員が「うちに来ない?」と言ってくれました。その学校の先生キミーです。
私もコーディネーターも彼女の申し出を心から感謝しました。そしてお世話になることにしました。何の予定もなく、突然のゲストを家庭に受け入れてくれる人はそんなにいません。すごく有難かったです。
ちなみに、私も数年前に勤務校を訪ねてきた外国人が「泊まるところを決めていない」と言った際に受け入れたことがあります。世の中は「持ちつ持たれつ」なんだなあと思いました。
突然のホームステイを受け入れてくれたキミー先生
キミーはオーストラリア人ですが教科担当は日本語です。小学校で日本語を学んで以来興味を持ち、大学でも日本語を専攻しました。卒業後は日本で数年間ALTをしたので、日本語の会話は少しできます。
教師である私にとって現場の先生と寝食を共にできることはすごく有難いことでした。オーストラリアの教育の実情をいろいろと教えてもらうことができます。思わぬハプニングが貴重なチャンスを生むことになりました。
ホストファミリーの家
キミ―の自宅は学校からかなり離れています。結婚して間もない彼女は夫の実家に近いところに住居を購入しました。新築の家は2人で住むには広すぎるほどですが、快適です。買ったばかりなので、カーテンなどない部屋もあり、これから少しづつ整えていくと言っていました。
翌日から私は彼女の運転する車で学校を往復しました。自宅から車で40分ほどかかりますが、行き帰りは楽しいおしゃべりタイムでした。キミーは帰りにジムに寄ることもありました。その時は私はカフェでお茶を飲んで過ごしました。
休日はママとお出かけ
週末、キミーがママとマーケットに行くというので私も同行しました。
キミーの家で過ごした3週間はストレスフリーの毎日でした。私は引率した生徒たちの世話もありますが、週末は基本的に自由です。キムたちと過ごすこともありましたが、自分だけで行動したいときはその旨を彼らに告げて自分で動き回りました。常にホストファミリーと過ごす必要はありません。やりたいことがあるときには遠慮せずに申し出ることが大事です。