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笑える場ではないのに(中学生の声)

*中学生のボクは架空の少年です。

笑ってはいけない場面ってあるよね。でも、あの人はどうしてあそこで笑ったんだろう。大阪のある市で起きた中学生の自殺事件をめぐって教育長が謝罪した場面だ。笑うような場ではないと思うんだけど。

笑っているのではないけど顔が笑っているように見える人って時々いるよ。でも、あの人は確かに笑っていたとボクは思う。

笑ったのは謝罪会見が終わったときだ。原稿を片付けながら横にいる男性と何か話していた。謝罪という大役を果たしてほっとしたのだろうか。「終わった!」といった感じに見えた。おそらく謝罪を「業務」と考えていたのだろう。だって謝罪する時は下を向きっぱなしで原稿を読んでいたし、それも棒読みだった。ボクには心から謝罪しているようには見えなかった。

自殺したのはボクと同じ中学生だよ。子どもを亡くした家族の気持ちを教育長はどう考えていたのだろう。

この問題をめぐっては担当する人が次々に異動して、責任の所在がうやむやになっていることも問題にされている。文科省出身の教育長も任期は今年度いっぱいらしい。この人もどこかにいなくなっちゃうのだろうか。

なんだかなあって思う。


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