どうやって刷新するのかなぁ?(中学生の声)
*中学生のボクは架空の少年です。
自民党の総裁選が終わったね。ここしばらくはテレビをつけても総裁選のことばかりだった。いつも同じ人が出てきて、同じことを繰り返すからいい加減うんざりしたよ。候補者はみんな「日本をよくしなければいけない」「党を刷新しなければならない」みたいなことを言ってたけど、総裁が代わると実現できるのかなあ。そもそもそんな国や党にしたのはだれなんだろう。
総裁選に投票する国会議員の人たちの映像を見ていて驚いたことがある。高齢の人が多いことだ。それに男性ばかりだ。ボクのおじいちゃんくらいの人が結構いた。中にはひいおじいちゃんぐらいの人もいたのでびっくりしたよ。普段の国会中継はみんな座っているから分からないけど、今回は一人一人壇上で投票したからよく見えた。足がヨボヨボの人もいたし、壇上に登るのにふらついて手すりを掴んでいる人もいた。転ぶんじゃないかとハラハラしちゃったよ。
海外では若い政治家がたくさんいるのに日本はどうしてこんなに年寄りが多いんだろう。日本は世界で最も高齢化が進んだ国だから国会議員も高齢化しているのかなあ。大臣の平均年齢だって日本はいちばん高いよ。
総裁を交代して党の刷新を図りたいって言うけど、どうやって実現するつもりなんだろう。若い人を増やすことも大事だとボクは思うよ。もちろん若けりゃいいっていうものではなくて、能力がなきゃだめだよ。でも若い人は増えないね。高齢の人がなかなか辞めないのも理由のひとつかもしれない。でもなぜ辞めないんだろう。後進に道を譲るのがいやなのかなあ。それって、若い人に任せられないから? 自分じゃなきゃダメだと思っているから? 生きている限り働きたいから? 収入を得たいから? 肩書きを失いたくないから? 「先生」と言われてちやほやされたいから? やり残したことがあるから?
社会のためにも引退した方がいいと思う人はたくさんいるんだけどなあ。ゆっくり休めばいいのに。