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白亜の建物が建ち並ぶ優雅な雰囲気の大学:ミルズカレッジ(アメリカ)

これまで調査や研修、旅行で訪れた海外の大学を私個人の視点でレポートします。

同大学は2015年にアドミッションの調査で訪れました。大学は2021年にノースイースタン大学と統合し、ミルズカレッジは同大学のサテライトキャンパスになりました。この記事の内容は私が訪れた統合前の情報です。

カリフォルニア州オークランドにあり、統合するまでは4年制のリベラルアーツカレッジでした。西海岸の大学の中ではトップグループに属し、全米の女子教育を牽引する高等教育機関です。1852年にベニシア市に設立された女子校を購入したミルズ夫妻が1871年に現在の地に移し、その後ミルズカレッジという名前の女子大学になりました。1990年には男女共学の大学院が設置され、男子大学院生が2割ほど在籍しました。

キャンパスはサンフランシスコ湾の東部に広がる小高い丘の中腹にあります。緑豊かな敷地に白亜の建物がゆったり建ち並び、優雅な雰囲気を醸し出しています。建物内部には学術研究の備品や資料とともに、歴史を感じさせる数多くの調度品が陳列され、学生が落ち着いて学べる環境となっています。

2015年時点の学生は学部、大学院合わせて1500名ほどの小規模大学でした。6割が学部生ですが、学生は全米から集まり、海外からの留学生とともにキャンパス内の寮で生活する学生が少なくありません。留学生は40名ほどで、訪問時は日本からの留学生が数名いました。大学は留学生を増やしたいと考えていました。教員は約200名で、女性教員が7割を占めています。学部課程では女性のリーダー育成をめざすコースが多数提供されており、特に、英語学、看護学、心理学、生物学、コンピューターサ イエンスなどの人気が高かったです。2年次まではコースを決定せず、幅広い分野の学習が奨励されていました。また、カリフォルニア大学バークレー校など州内の大学と単位互換制度を実施していました。

他大学からの編入生が全体の30%ほどを占めますが、ほとんどの学生はカリフォルニア州内の コミュニティカレッジからの編入です。寮も充実しており希望すれば4年間キャンパス内で暮らすことができました。寮形式とアパート形式があ り、1人部屋か2人部屋で同じ興味関心を持った学生と暮らせるような配慮もありました。

入学選考は学業成績だけではなく課外活動や社会体験も重視されます。文章力も重視され、自分がどんな人間であるかを伝える力が必要とされました。

ミルズカレッジのこうした特色が統合後はどのように生かされているか興味のあるところです。

大学ホームページ↓


キャンパスの風景

大学の入り口
案内してくれた学生
講堂のリッサー・ホール
キャンパス内の並木道
広々とした芝生が広がっています。
宮殿のような建物
ミルズホール
ホールの内部も落ち着いた雰囲気です
アートギャラリー
学長の住居

キャンパス紹介ビデオ


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