海外でホームステイを楽しむ:家はトレーラーで運んできた!(アメリカ~サンフランシスコ)
中高生の引率でアメリカのサンフランシスコに行きました。私がステイしたのは郊外に住む中年ご夫妻の家庭です。夫のディックは50代後半、リリーは40代後半です。2人は再婚。ディックは2度目、リリーは3度目です。再婚時はリリーの2人の息子も一緒に暮らしていましたが、現在は次男のエリオットだけが同居しています。長男は父親と暮らしています。エリオットは生まれつきの脳性麻痺で車いすを使っています、
ファミリーの家はサンフランシスコの郊外にあります。主要道路からわき道を入った丘の上にあります。眺めは抜群です。前に住んでいた家をトレーラーで運んできたと言います。
*写真は古いアナログ写真をスキャンしたものなので鮮明ではありません。
エリオットは身体が不自由ですが、何にでも挑戦する積極的な少年です。外出には車椅子を使いますが、どこに行っても周囲の人が手を貸していました。彼自身も必要なときは躊躇せずにに支援を求めます。それが当たり前のように行われていることに驚きました。アメリカ社会の良い面を見た気がします。エリオットと私は年が離れていましたが、私は彼といちばん話をしたように思います。
滞在2日目は日曜日なのでディックとリンは教会に行くと言います。私はクリスチャンではありませんが、2日目でもあり興味もあったので一緒に行くことにしました。教会ではたくさんの人に紹介されました。世界中を伝導しているというご夫妻がキリスト教について私に熱く語るのですが、なかなか終わりが見えまず戸惑いました。無宗教の私には理解できないことも多かったです。クリスチャンの家にホームステイすると教会の礼拝に誘われることがあります。興味があるときは一緒に行きますが、他のことをしたいときには遠慮なく断ります。宗教に関わることなので無理していく必要もありません。自分の意志をはっきり示すことが大事だと思います。
別の日にリンの運転する車でハイウェイを走っていたときのことです。隣のレーンを走る大型トラックが幅寄せをしてきました。リンは何やらぶつぶつ文句を言っていましたが、そのうちにハイウェーパトロールに電話をかけ始めました。私は「運転中に電話?(当時のリンの携帯はハンズフリーではありません)」と思ましたが、リンは「緊急のことだからOK」だと言います。結局、トラックは走り去り、パトロールも来ませんでしたが、アメリカのハイウェイパトロールについては子どもの頃テレビで見たドラマ(「『ハイウェイ・パトロール』)しか知らなかった私には、その存在を身近に感じた体験でした。
いずれにしてもホームステイはいろいろな体験ができる貴重な場です。