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「おいてけ掘」って?

江東区亀戸の街で興味深い碑を見つけました。江東区立第三亀戸中学校のフェンス際にあり、「おいてけ掘跡」と書いてあります。

「おいてけ掘」というのは江戸時代の本所七不思議の一つとされる堀で、 釣り人がその池で釣りを楽しみ、釣った魚を持って帰ろうとすると、池の中から「置いてけ、置いてけ」という声が聞こえ、これを聞いた釣り人が獲物を置き去りにして逃げ出したという言い伝えがあります。この話から、置き去りにすることを「おいてけぼり」または「おいてきぼり」と言うようになったそうです。

堀の場所には諸説あります。本所や亀戸あ たりには田畑が多く、屋敷があっても池や堀の 周りは夜になると人気のない寂しい場所になるところがあちこちにありました。現在の第三亀戸中学校付近にも堀があったようで、明治時代の地図には「オイテケ堀」と記され ていたそうです。ただ、この地は亀戸なので本所七不思議の「置いてけ掘」と同一のものかどうかは定かではないようです。

いずれにしても江戸のロマンを感じます。

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