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世界で活躍する女性を輩出:ウェルズリー・カレッジ(アメリカ)

これまで調査や研修、旅行で訪れた海外の大学を私個人の視点でレポートしています。

この大学も2015年にアドミッションの調査で訪れました。

ウェルズリー・カレッジはアメリカのマサチューセッツ州にあるリベラルアーツ・カレッジで、ボストンから車で30分程のところにあります。広大で緑豊かなキャンパスに落ち着いた雰囲気の建物が点在し、「アメリカで最も美しいキャンパス」のひとつとされています。キャンパスの中には湖やゴルフ場まであります。

1875年の創立で、「仕えられるよりも仕えること」をモットーに社会に奉仕するリ ーダーの育成を重視しています。創立以来学長はすべて女性で、ヒラリー・クリントンやマデレーン・オルブライトなど政界で活躍する女性も多数輩出しています。卒業生の強いネットワークと愛校心は女子大ならではのものかもしれません。ジェンダー研究は世界的にも有名です。

学生数は2千数百人という小規模な大学で、1クラスの平均学生数は20人前後で、教員対学生の比率は1:8となっています(訪問時)。提供している科目は1000を超えますが、さらに近隣のボストンカレッジ やマサチューセッツ工科大学などと提携しているので、自校で開講されていない科目はこれらの大学で履修することができます。

ウェルズリーカレッジのホームページ


アドミッションオフィサーとの懇談から

入学者の選考は 高校の成績 、エッセイ 、筆記試験 、面接で行われます。毎年 5000人 近い応募がありますが、書類は1人ずつ丁寧に検討されます。 出願者1人に対して 3 人がチームを組んでレビューを行います。足切りはありません。チームはアドミッションオフィサー(入試選考の専門家)、教授、学生で構成されます。

合格できるのは必ずしも学業成績の良い学生とは限りません。成績が良くてもグループワークが苦手だったり、大学のカラーに合わ な いなどという理由で不合格になる学生もいるそうです。 質問が好きな人、楽しんで勉強できる人、自分とは違う意見を楽しめる人がよいとのことでした。最終的な合格者は委員会で決定されます。

面接はそれほど重視されていないようですが、志願者にとってウェルズリー がベストな選択であるか、ウェルズリーの校風に合っているかを面接で判断したいと言っていました。 リスクを厭わない人、モチベーションが高い人が望ましいようです。広い分野の授業を履修するため学 力面でもある程度の力は必要です。

落ち着いた雰囲気の建物が多いです。

建物内部もゆったりと落ち着いています。

キャンパスは森の中にあります。

湖もあります。


キャンパス紹介ビデオ(YouTubeより)


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