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独自のカリキュラムで高い学びを目指す:メルボルン大学(オーストラリア)

これまで調査や研修、旅行で訪れた海外の大学を私個人の視点でレポートしています。

同大学は研究調査でたびたび訪れています。

1853年に設立されたオーストラリアの国立大学で、国内で2番目に古い大学です。 メインキャンパスはビクトリア州の州都メルボルンの中心地パークビルにあります。都会のキャンパスですが緑豊かで落ち着いた雰囲気です。キャンパスは他にもあり、州全体に8つのキャンパスが点在しています。

国内トップレベルの大学で構成される大学連合 (8大学:Group of Eight )のひとつであり、さらに、国際的な大学連合である(ユニベルシタス21 :Universitas21) のメンバーでもあります。タイムズの世界大学ランキングではオーストラリアで第1位に位置付けられており、世界でも上位にあります。

学生は5万人以上在籍し、約半数が世界100カ国以上からの留学生です。教員の中にはノーベル賞受賞者など世界的に著名な学者が多く、学術研究では高い評価を得ています。斬新な教育方法を開発し、批判的思考や問題解決能力などを重視した教育を行っています。

2008年から「メルボルンモデル」と呼ばれる新しい学位制度を導入しています。 これは学士コースを新たな学位コースに再編成したもので、学部レベルで一般的な知識を広く身につけ、更に大学院で専門性を高めるというこのカリキュラムです。専攻は大きく分けて10分野に分かれています。人文学部を例に挙げると、学生は40を越える様々な専攻の中から、自分の研究内容に即した科目を履修します。Graduate School of Humanities and Social Scienceに属する国際関係学、開発学、公共政策学などは、オーストラリア国内の社会科学分野でもトップレベルの教育、研究が進められていると評価されています。また、教育学の分野は国内で最も規模が大きく、教育者を育成するとともに、既に教職にある人に興味のある分野の知識を広げ、更にレベルでの高い教育が行えるよう、実践に即した教育が行われています。

大学ホームページ↓


重厚な建物が多く見られます。

1885年に建てられた旧病理学棟。現在はエリザベス・マードック・ビルディングと改名されています。初期英国ゴシック様式のこの建物はビクトリア州の文化遺産に登録されています。
Old Arts building。芸術学科の学生が授業を受ける校舎でした。


19世紀末に建てられた旧メルボルン教員カレッジ(Melbourn Teachers' College)の建物。カレッジは1989年にメルボルン大学に統合されました。
博物館とイベント スペースのある建物で
オールド クワッド(Old Quad)と呼ばれています。


現代的なデザインの新しい校舎も多数あります。

建築学部(Melbourne University School of Design:MSD)の校舎


私がたびたび訪れるGraduate School of Education(教育学大学院)の校舎

先住民学生の支援センター 

Murrup Barak 
Institute of Indigenous Developmentの建物
左は先住民アボリジナルの旗、右はトレス海峡島嶼民の旗

キャンパス内は緑が多く、開放感があります。


キャンパス紹介ビデオ



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