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その教材は本当に必要?

4月22日(月)の朝日新聞に愛知県の中学生が投稿していました。新しい学年になって多くの教科書が配られたが、去年大量に配られた教材の中に1年間まったく使わなかったものがあるというのです。保健や進路についての副読本、理科のノート、書写の教科書など、投稿者にとっては自主学習でも使い道がなく、先生もほとんど使わないことをわかったうえで毎年配っていると言います。「要らないものは買わない」という精神が必要だと結ばれています。


まっとうな指摘だと私は思います。当事者である中学生からの投稿に嬉しくなりました。制服、ランドセル、計算ドリルや国語ワーク。子どもが小中学校に入学すると買わねばならないものは多岐にわたります。部活動費や、修学旅行費など行事に関わる出費も少なくありません。そうした学校に関連する保護者の負担を「隠れ教育費」として問題提起する人もいます。

教員だった時、使わなかった副教材を年度末に処分している同僚がいました。生徒に購入させたものです。使い切れなったと言います、生徒に渡すべきではないかと言いましたが、卒業してしまったのでもう渡せないと言いました。そもそも最初から必要だったのか疑問です。

市販の教材を使わず自分で作成する先生もいますが、教材取次業者か持ってきた見本の中から選ぶ先生は多いのではないでしょうか。費用は各家庭から徴収します。副教材は教科ごとに選定されるので全教科合わせるとかなりの額になります。最近はどのような副教材が使われているのかネットで調べてみました。以下はある中学校の例です。

出所:https://www.city.funabashi.lg.jp/gakkou/0002/ninomiya-j/0003/p015669_d/fil/hukukyouzai.pdf

公開されている資料を見ただけでも学校では未だにかなりの副教材が使われているようです、費用も少なくありません。基本的に保護者の負担です。制服や体育着などを含めて保護者の負担は小さくないことを改めて認識しました。

私も教員時代には副教材を使っていました。当時は当たり前のように購入してもらっていましたが、今振り返ると必要なかったのではないかと思うものも少なくありません。工夫次第で購入しなくても済ませられたと思うのです。

たとえば資料集などは学校でまとめて購入して貸し出しにすることもできます。購入したい生徒は購入し、借りたい生徒は借りることができるようにすれば保護者の負担は減ります。ファイルなども学校で同じものを購入することがありますが百円ショップや量販店などで安いものを生徒が購入した方が合理的です。企画を統一する必要はあるのでしょうか。

無駄をなくすためにも教材の見直しや工夫は必要だと思います。


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