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私が朝ドラを見ない理由:私の中の天邪鬼

私の中には天邪鬼がいます。

私はNHKの朝ドラを見ません。正確に言うと正規の放送時間帯は見ないと言った方がよいかもしれません。時間がないわけではありません。仕事をしている時は時間がありませんでしたが、退職した今は見ようと思えば見られます。嫌いなわけでもありません。面白そうな作品はありますし、後日放送されたときに見ることもあります。

毎日見るのが面倒ということも理由のひとつです。でも、いちばんの理由は多くの人が見ていると思うことです。人と話していると「朝ドラでやってたでしょ」とか「朝ドラに出てるあの人」などと言われることがあります。見ていることが前提で語られるのです。そして「朝ドラは見ない」と言うと「えっ!」と驚かれたり、「なんで見ないの?」と不思議に思われたり、「面白いから見たらいいのに」と薦められたりします。現実に朝ドラの視聴率は高く、多くの人が見ていることがうかがえます。でも、見たい人は見ればよいですが、見るのがあたりまえのように言われるとつい反発したくなります。私の中の天邪鬼です。

理由の二つ目は朝ドラが特別扱いされているように感じるからです。購読している新聞の番組欄でも朝ドラだけ一週間分のストーリーが掲載されています。「なぜ朝ドラだけ?」と疑問に思います。NHKも朝ドラ直前のニュースが終わるときにアナウンサーが朝ドラに誘い込むようなコメントをすることがあります。他の番組でも朝ドラを話題に取り上げたりします。さりげない話題提供に見せかけて実は裏で大きな計算が働いているように感じてしまいます。これも私の天邪鬼です。

朝ドラに便乗した動きもあまり好きではありません。この時とばかりにブームにするのは朝ドラに限ったことではなく大河ドラマも同じです。番組に便乗した商品が全国で売られたりイベントが企画されたりしていると私の中の天邪鬼が顔を出します。番組につながる特集番組(今だったら紫式部や清少納言などに関わる番組)が組まれたりすることもあります。興味深い番組も多いですが「便乗感」が漂うとちょっと敬遠したくなります。

「そんなひねくなくたっていいのに。もっと素直になれば?」と言われます。私もそれはわかっています。朝ドラや大河ドラマが悪いわけではありません。私の中に住みついた
天邪鬼のせいです。でも、だれかに悪いことをするわけではない憎めない天邪鬼なのであえて住みつかせています。






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