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47年間の母の思い

北朝鮮による拉致被害者の家族らが9月11日、東京都内で記者会見を開きましたが、そこで横田早紀江さんが言われたことばに私は胸が痛みました。会見で早紀江さんは「(自民党総裁選と立憲民主党代表選では)拉致問題のことを口に出して言ってくれる人が誰一人としていなくて本当に悲しい」と言われました。早紀江さんの憤りと悲しみを強く感じます。


中学生だった娘のめぐみさんが拉致されて47年、早紀江さんはどのような気持ちでこの長い年月を生きてこられたのでしょう。娘の救出を願って共に闘ってきた夫の滋さんは残念ながら願いを果たせぬまま4年前に亡くなりました。家族の苦しみは私の想像をはるかに超えるものだと思います。

滋さんが亡くなる少し前にお二人を東京駅で見かけたことがあります。テレビで毅然としてお話しされる姿とはまったく別の年老いたお二人がそこにはおられました。早紀江さんは現在88歳。「もう時間がない」という彼女の言葉が悲鳴のように聞こえます。

「党の再生」ばかり口にする候補者たちは娘を待ち続ける母の思いをどのように受け止めているのでしょうか。

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