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図書館に圧倒されました!:コインブラ大学(ポルトガル)

同大学は2014年にポルトガルを旅行した際に訪れました。

ポルトガル中部の都市コインブラはリスボンに遷都するまで首都がおかれていた町、ポルトガル最古のコインブラ大学があります。コインブラ大学はポルトガル最古の国立大学で、1290年に当時の国王ディニス1世によってリスボンに設立された大学を起源としています。1308年にコインブラに移転し、その後何度かリスボンとコインブラの移転を繰り返しますが、1537年ジョアン3世の時にコインブラに戻り、それ以降は移転することがありませんでした。現在、学生数は2万2千人で、学部は8つあります。

2013年には「コインブラ大学-アルタとソフィア」として世界遺産に登録されました。アルタとソフィアというのは地区の名称で、それぞれ大学に関係の深い歴史的建造物が残されています。アルタ地区は現在の大学の建物群や歴史的建造物が立ち並ぶ地域で、ソフィア地区はソフィア通りやサンタ・クルース修道院周辺の地域です。

世界遺産のサイト↓


大学が町の中心のような存在で、時折り黒いマントを着た学生が町中を歩いていたりするのも大学の存在を強く感じさせます。大学を丘の上に置き、その下に街が形成されています。モンデゴ川を見下ろす丘の上の大学はかつて王宮として使われていたアルカソヴァ宮殿で、正面にはラテン語を話すことが義務づけられたとされる「ラテン回廊」があります。


旧大学は鉄の門を通って入ります。別名「無情の門」。この門を入ると厳しい勉学が待っているからと言われていますが、真偽のほどはくわかりません。

門を入ると中庭があり、古い建物が三方に建ち並んでいます。中央にあるのがかつて王宮だったアルカソヴァ宮殿で、現在は式典などに使用されています。左の時計塔は18世紀のものです。

かつて宮殿だった旧大学。2階の回廊が「ラテン回廊」と呼ばれ、ラテン語しか話してはいけないところだったようです。

ラテン回廊から眺めた中庭。正面にジョアン3世の像が立っています。

ジョアン3世の像。ジョアン3世の時代に大学はリスボンからコインブラに戻されました。

1537年、ジョアン3世の時代に、大学はみたびコインブラに戻され、


案内してくれた学生(中央)と写真撮影

向かって左の女性が着ているのが学生のマント

中庭から丘を降りる階段が続いていて、コインブラの町が眺められます。

必見なのがジョアニナ図書館です。ジョアン5世の命により18世紀に建てられたこの図書館では、金泥細工が施された豪華な書棚に30万冊の書籍が並んでいます。蔵書は歴史的に貴重なものも多く、16世紀から18世紀の書物が30万冊もあると言われています。また天井には見事なフレスコ画が描かれ、金で装飾されたパイプオルガンもあります。

図書館入り口のドアですが、見学者は別の入り口から入ります。

図書館内部の様子。写真撮影が禁止されているのでエクスペディアからの借用です。


大学紹介ビデオ(YouTubeより) 
図書館内部の映像もあります。


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