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新聞社の取材を受けました
出版がきっかけとなり、新聞社から取材の申し出がありました。これまでも地方紙やタウン誌の取材は受けたことがあるのですが、全国紙は初めてだったので興味津々で取材場所に足を運びました。
取材は東京の本社ビルで、インタビュー形式で行われました。私自身も調査でインタビューすることが多いですが、受ける側になることはあまりありません。だから受け手の立場を経験するのも悪くないと思いました。インタビュアーは若手の男性記者で、2時間近く行われました。
個人的な体験ですが、取材を通して気づいたことをまとめてみます。参考になることがあれば幸いです。
取材側の意図や知りたいことを理解する
取材のテーマは「50代からのセカンドライフ」です。事前に取材の目的や意図、どんなことに興味・関心を持っているのかメールで聞いておきました。返答もそれに即したものである必要があるでしょうし、相手の知りたい情報を提供することが大事だからです。当日も最初にそれを確認して話をはじめました。メールでは一応伝えられていましたが、その場で改めて確認することも大切だと思います。
事前に情報を準備しておく
「50代からの生き方」というテーマに即した情報をあらかじめ準備しておきました。準備と言っても自分の経験や考えをまとめておく程度です。取材する記者の記事も何本か読んでおきました。
質問は幅広い内容で、数多くなされました。事前に質問事項をメールで知らせてもらっていたので、年号などの数値情報はあらかじめ確認して出かけました。そうでなければあいまいな回答をしていたかもしれません。事前に質問内容をある程度把握し、必要な情報を準備しておくことは大事だと思います。
聞かれたことに答える
当たり前ですが聞かれたことに答えるようにしました。話をしているとついいろいろなことを話したくなります。特に相手が耳を傾けてくれるとつい余計なことも喋ってしまいます。しかし、時間も限られていますし、取材者側の意図もありますから相手に必要な情報だけを提供するように心がました。
相手に分かりやすいよう答える
新聞記者は幅広い知識を持っている人が多いでしょうが、どんな分野に精通しているわけではありません。だから私の専門内容については専門的になり過ぎないよう心がけました。専門用語を乱発したり、背景や前提など知っているものと思い込んで話したりすると誤解を招いたり、間違った解釈で受け取られることもあります。誰にでもわかるように答えることが大事だと思います。
撮影に関して
取材の際に撮影があるかどうか事前に把握しておきました。その場で突然言われても戸惑いますし、服装や髪型にも(?)ある程度準備が必要です。特に写真が苦手な私には心の準備も必要です。撮影に必要なものも確認しました。
撮影時に興味深い体験をしました。「笑顔で」と言われてもついつい硬い表情になってしまいます。私は笑顔のつもりでしたが、彼にはそう見えなかったのでしょう。突然彼が世間話を始めました。「今日はお昼に何を食べましたか」とか「どんなものが好きですか」などおよそ取材内容に関係ないことです。「撮影中にどうして?」とびっくりしましたが、それが彼の「作戦」だったようです。話しながらの方が自然な表情で撮れるからです。映した写真を見せてもらいましたが、確かに自然体の表情でした。年齢も自然のままでごまかせませんでした。
どのような記事になるか楽しみです。