他人の言葉を引用するのが好きな人(中学生の声)
*中学生のボクは架空の少年です。
先生達の中には他人の言葉を引用するのが好きな人多いよ。校長先生は特に多い気がする。入学式や卒業式で昔の人が残した言葉なんかを取り上げて「この言葉をみなさんに贈ります」とかなんとか言ってね。学校だよりや学級通信でもよく目にする。「今月の言葉」とか「今日のひとこと」「私が好きな言葉」なんていうタイトルをつけて載せている。自分の言葉で伝えればいいと思うんだけど何でだろう? 引用する方が効果的だと考えているのかなあ。知識として教えたいのかもしれない。
今の校長先生は特にそうだ。朝礼でもよく有名人のことばを取り上げる。「誰々がこう言った」とか言ってね。でもボクには今一つピンとこないことが多い。その言葉の背景や先生がなぜその言葉取り上げるのか何も言わずにただこういう言葉があるって言うだけだからだ。取り上げる人も戦国の武将や文豪、作曲家、物理学者などバラバラだ。スポーツ選手も多い。先週は長島茂雄だった。名前は聞いたことあるけどボクはよく知らない。大谷選手やダルビッシュ選手なら知ってるけどね。その前はスティーブ・ジョブスだった。
校長先生はいったい何を伝えたいんだろう。校長先生にとっては好きな言葉かもしれなけれど、ボクにはそれほどいい言葉と思えないものも多い。そもそも校長先生の話で心を動かされることはほとんどないよ。だから「ふーん」って聞いてるだけだ。他に話すことないのかなあって思っちゃう。つーか、早く話を終わらせてほしい。
もちろん誰かの言葉に心を動かされたり、元気づけられたりすることはボクにだってある。でもそれって本を読んだり、人の話しを聞いている時に自分で「いいな」って思った言葉だ。校長先生みたいに「どうだ、いい言葉だろう」って感じて押し付けられるとひねくれ者のボクはつい反発しちゃう。