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海外でホームステイを楽しむ:裏階段の国際交流(カナダ:モントリオール)

*以前の記事をリライトしたものです。写真は古いアナログ写真をスキャンしたものなので鮮明ではありません。

夏休みを利用してモントリオールの語学学校で2週間の研修を受けたとき、シングルマザーの家にホームステイしました、アパートメントの3階を借りて娘と2人で暮らす女性です。1,2階は大家さんの家でした。

母親のアンジェラは30代半ばで、昼間は仕事に出ています。娘のナンシーはフランス系の小学校の4年生でした。ステイ先にはメキシコのグアラダハラから来た14歳のイザベラもいました。イザベラと私は個室を使わせてもらいましたが、アンジェラとナンシーはリビングのソファーベッドで寝ていました。ファミリーに滞在費を支払い、部屋と食事を提供してもらう「ペイイング・ホームステイ」だったので、彼女たちは自分たちの部屋を私たちに提供していたのです。ホームステイには無償ボランティアもありますが、「ペイイング・ホームステイ」も海外では一般的です。階下の大家さんも中年の独身女性でしたが、何人もの学生を「ペイイング・ホームステイ」で受け入れていました。ホームステイで得られるお金は決して高額ではありませんが、いくらかの収入にはなります。特に、アンジェラのようなシングルマザーにとっては貴重な収入だと思います。

ホストファミリーの住まい

ホストファミリーの家は右上の3階。階段を上ったところにある白いドアから入り、さらに屋内の階段を上がります。
私が使わせてもらっていた部屋。
壁のタペストリーは私がおみやげに持参したもの。
私が使うベッドにナンシーが自分のぬいぐるみを置いてくれました。
リビングルーム。それほど広い部屋ではありませんが、居心地はいいです。
シンプルなキッチン。
必要最低限の物しかありませんが生活するには十分です。
左からイザベラ、アンジェラ、ナンシー
人形を抱くナンシー。人形はベイビー・キムと呼ばれていて、生きているようでした。


語学学校の授業は昼過ぎまでなので、午後はモントリオールの街をあちこち歩き回りました。アンジェラが仕事から帰るのは5時頃です。夕食は6時過ぎなのでそれまでは時間がたっぷりあります。セントローレンス川の川べりを散歩したり、青空マーケットを覗いたり楽しいことはたくさんあります。マギル大学も近いので何度か足を運びました。ステイ先で本を読んで過ごすこともありました。


近隣のようす

アパートメント形式の家が多い。
住民の車はすべて路上の駐車スペースに停めてあります。
家の裏ではロープを伸ばして洗濯物を干しています。

ステイ先の前の通り。突き当りはセントローレンス川。
近くの青空マーケット
ナンシーが通っていたフランス系の小学校

裏階段で国際交流

夕方になるとイザベラと私は毎日のように大家さんのところにいる学生たちとおしゃべりを楽しみました。場所は裏庭に面した階段の踊り場です。アパートの裏には階段が設置されており、キッチンから裏庭に出られるようになっていましたが、踊り場はベランダのように広く、テーブルと椅子が置かれていました。そこにみんなで集まって飲んだり食べたりしながらおしゃべりをするのです。小さな場所が貴重な異文化交流の場になりました。

左のドアから裏階段に出ます。
この日はイタリア、メキシコ、日本、ペルー、スイス、カナダの人が
集まりました。


料理をする

イザベラと私はたまに夕食jを作りました。

イザベラが作ったメキシコ料理。
私はお好み焼きと肉じゃがを作りましたが、
当時は日本の食材を探すのに苦労しました。


蚊に刺されながら野外映画を見る

土曜日の夜、セントローレンス川のウォーターフロントで野外映画が上映されるというので4人で見に行きました。映画は毎週上映されるそうです。その日は 「メン・イン・ブラック("Men in Black")が上映され、かなりの人が集まっていました。フランス語版だったので私はほとんど聞き取れませんでした。さらに、夏だったので蚊が多くて閉口しました。アンジェラ達もたちも蚊に悩まされ、結局映画を最後まで見ることなくみんなで帰りました。

野外映画が上映されたウォーターフロント広場
広場にはかなりの人が集まっていました。

バイリンガルの人たち

モントリオールの公用語はフランス語ですが、アンジェラもナンシーもフランス語と英語の2か国語が話せます。私達には英語で話してくれましたが、大家さんなど町の人とはフランス語で話していました。6割近くがバイリンガルと言われていますが、相手によって瞬時に言語スイッチする彼らを見ていてバイリンガル都市であることを実感しました



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