【国民民主党】統一地方選2022

昨年4月の衆参補選、7月の都議選、静岡ショックからの10月の衆院選、そして今夏の参院選と、大型選挙ラッシュが一息ついたかと思いきや、来年春の統一地方選は既に告示まで半年を切っています。国民民主党という弱小政党にとって、全国的にまとまって道府議選・首長選・市区町村議選が行われる統一地方選は、これまで課題とされてきた地方の足腰強化に向けたチャンスであると同時に、国政選挙と比べ風が吹きにくく早めの擁立と地道な活動の展開が必要なことから難しい戦いとも言えます。
立憲民主党との合流騒動を経てもなお、国民民主党には(4年の任期が保障され、特定の政党に属さない議員が多い中)200名超の地方議員が所属し活動。地方議員倍増に向け、何が必要で何が足りないのか。衆院選・参院選の票の出方を分析します。


前回、2019年の統一地方選。国民民主党と言う政党は“厳密に言うと”存在していませんでした。現在の国民民主党と、2018年結党の旧国民民主党は、ロゴや綱領は同じですが、法律上別政党であるためです。
ただもう一つ旧党と現在の国民民主党との間には違いがあります。それは“支持者”です。統一地方選の三カ月後、2019年の参院選、党の開票センターで記者会見に臨んだ玉木雄一郎・党代表はこう発言していました。

我が党は地方には強いんです。今回一人区で結構競り勝ってることはそのことが反映されてるのかなと。裏を返せば首都圏で弱いと。統一自治体選挙でもその傾向が出ていて。

ANN news “参議院選挙を終えて会見”より

2019年の参院選の参院選、今夏の選挙とは違い、32あるすべての一人区で(旧国民民主党も加わる形で)野党4党が一本化。国民民主党が擁立を主導した、山形・滋賀・大分などで勝利を収めました。一方で、東京では10万票代の獲得にとどまり、神奈川ではN国の候補に5万票弱の差で迫られる敗北を期しました。
ここで三カ月前の統一地方選に時間を戻します。長野などの例外はあれど、地方では多くの現職が議席を守りました。新人の当選は厳しい地域もあり、国民民主党の党籍を持ちながら無所属で立候補するいわゆる「党名隠し」の候補も多かったようですが、当選率は約75%と民進党時代より高い数字を叩き出しています。しかし、政令指定都市議選では選挙前の58から36に減らし惨敗。旧党時代は明らかに、地方で強く都市部で弱い、党の性質が二つの大型選挙から如実に示されていました。

統一地方選を振り返り、都道府県議選の結果発表時から一転、厳しい表情を浮かべる城井広報局長(当時)


ここで旧党時代唯一の国政選挙である参院選の比例票と、現在の国民民主党になって最新の国政選挙である参院選の比例票を比較してみます。今夏の参院選で国民民主党が獲得したのは310万票余り。旧党時代の参院選では350万票超を獲得していましたから、比例票自体は大きく減っています。が、二つの選挙を並べてみたときに、票の出方、もっと言うと票の稼ぎどころが明らかに異なっています。

参院選2019と参院選2022の各都道府県の比例票の増減

山形・大分・徳島・岐阜は、前回は公認候補は擁立していなかったことから、今回の独自候補擁立が比例票の掘り起こしに繋がった可能性があります。が、その他の都府県では、旧党時代から国会議員や地方議員の数が減ったり、東京・埼玉・京都・兵庫では、独自の公認候補を擁立しなかったにもかかわらず、増やすかたちとなりました。特筆すべきは、首都圏の一都三県で100万票、全体の比例票の1/3を獲得していると言うことです。東京ではファーストの選挙協力、神奈川では深作氏の地道な活動が、比例票上積みの一因になった可能性があります。

一方で地方。特に減り幅が大きかったのは、岩手・長野・佐賀。いずれも、小沢王国・羽田王国・原口王国と、地域に強固な地盤を持ち、旧党から合流新党(立憲民主党)に合流した議員がいる県です。彼らが所属していた2019年の参院選では、他の地域と比べても票がかなり強く出ていました。現在は、長野・佐賀はそれぞれ地方議員ゼロの地域の一つになっています。

これらのことから、旧党と現在の国民民主党では、支持者・支持層の変動がかなり激しいことがわかります。本予算賛成など「政府寄り」とも報じられた姿勢が、地方議員が減ろうとも浮動票・若者票の多い都市部では「政策実現への姿勢」として共感を集めたと言えます。一方、浮動票が少ない(=選挙に組織力が必要)地方では、地元の有力議員が立憲に合流し、地域に根を張る地方議員も少なくなった県がほとんどで、玉木代表も繰り返し述べている「党の足腰」が弱くなり、票が減ったと言えます。また高齢化が進む地域では、予算案賛成などの動きが「政府への擦り寄り」とうつったり、若者政策を重点的に打ち出す党の方針に疎外感を感じたりするなど、高齢者の投票行動がマイナスになった可能性もあります。

支持者という観点から、旧党と現在の国民民主党は別の政党であり、「都市部で弱く、地方で強い政党」から「地方での組織力に課題があり、都市部で共感を集める政党」に変わったと言えます。


ここで議員不在県を挙げます。(幹事として党・県連に参画している議員がいる県は不在県としてカウントしていません)

国民民主党の地方議員不在県

このような地域の多くでは、全国比例の参議院議員や、党執行部の議員が県連代表を務めています。地方議員不在県を解消し、自立した地方組織を確立することも、統一地方選の重要なミッションとなっています。
また、産別出身の無所属議員へ入党を呼びかけることで、地方議員の増加を図りたい考えです。


ここからはそれぞれの都道府県ごとに、統一地方選へ向けた状況・情勢・情報をまとめていきます。

○北海道

代表:臼木秀剛(参議院北海道選挙区立候補者)

旧党時代は、衆参両院の国会議員、札幌から網走まで多くの地方議員が所属していました。ただ立憲民主党への合流時、新国民民主党に参加した地方議員はいなかったため、現在は議員不在県の一つとなっています。
(旧立憲民主党の衆議院北海道ブロック比例名簿に記載されていた山崎摩耶氏が、繰り上がった時点で国民民主党に所属していたため、一時は衆議院議員となった同氏が北海道連に所属していました。その後、衆院選で党が北海道ブロックでの議席獲得がならなかったため、落選。現在は、無所属で浪人中と報じられています)
参議院北海道選挙区では、元議員秘書の臼木氏を擁立。9万票超を獲得しましたが六番手で惜敗しました。
所属議員の多かった旧党時代から、リベラルの強い北海道では埋没気味で苦戦中。そして、日本の20%を超える広大な土地に所属議員が一人もいないことは大きな課題で、道連幹部からは、現状“国政選挙を戦えない”との声も。無党派層・浮動票の多い札幌圏を中心に擁立する構えです。既に道議選では一名の公認申請が党本部に出ています。年内の候補者の擁立数・擁立地域のメドを立てる考えです。
ただ、道議選の札幌市内の選挙区では、参院選で出た党の票が当選ラインに届いておらず、厳しい戦いになります。

○青森県

代表:榛葉賀津也(党幹事長・選対委員長)

青森県にも所属議員がいない空白県の一つです。
今夏の参院選では、立憲の田名部氏が野党統一候補として自民新人と戦いました。榛葉代表は選挙期間中、党の比例票演説会に参加するため青森入りし、「身近に感じる議員の一人」「政党を超えてもいい人はいい。私の友人で、頑張ってほしい」とエールを送りました。
統一地方選では候補者を擁立する考えです。

○岩手県

代表:軽石 義則(岩手県議会議員)

旧党時代は小沢氏が所属し、小沢氏が影響力を持つ地方議員が多く所属していました。現在は県議一名・市議四名の計五人の地方議員が所属しています。
県組織がなかった衆院選よりも、県連が立ち上がってからの参院選の方が比例では票数を減らしています。ただ、現在の所属議員は旧民社系で、一定の地盤を有することから一定の票を出しています。
年内に玉木代表が岩手県入りし、統一地方選での擁立規模を示す見通しです。

○宮城県

代表:浅野哲(茨城5区選出衆議院議員)

議員不在県の一つです。
前仙台市議の木村氏は福島県連で顧問を務めています。参院選では、連合宮城の意向を尊重するかたちで、立憲の公認候補を支援しました。
東北地方最大の都市・仙台を擁する宮城で、“地方議員ゼロ”の実情は党にとってマイナスです。参院選の比例票を分析しても、候補者を積極的に擁立し、宮城で地方議員を誕生させることができれば、東北ブロックで議席を獲得することができるのは明らかで、擁立が待たれます。

○秋田県

代表:榛葉賀津也

議員不在県の一つです。
参院選では、立憲系の候補と一本化せず、秋田県内で地盤を持つ村岡敏英氏を推薦し、自民現職に惜敗したものの、他の野党候補を寄せ付けませんでした。
統一地方選では複数人を擁立する考えです。

○山形県

代表:舟山康江(参議院山形選挙区選出参議院議員)

旧党時代には地方議員しかいなかった山形県連ですが、新国民結党に合わせて、当時無所属だった舟山康江(会派国対委員長)氏が参加。地方組織が脆弱な地域も多い国民民主党にとって規模の大きな地方組織の一つです。
また昨年一月の県議補選では、新人の梅津氏が当選するなど、地方議員の擁立にも積極的です。参院選では、舟山氏と自民が協力する可能性が報じられるなど、直前までゴタゴタが続きましたが、舟山氏は明確に否定。最終的に立てられた自民候補、共産候補相手に競り勝ちました。
また、今月に予定される山辺町長選には国民民主党に所属していた竹俣氏が出馬する意向です。
玉木代表も参加した県連の大会では、統一地方選へ議員を増やす計画を承認していて、現職の全員当選はもちろん、新人も含めて積極的に擁立する方針です。

○福島県

代表:榛葉賀津也

普通県連事務所は県庁所在地に位置しますが、福島県連は会津に事務所を構えています。地方議員三名が所属していますが、代表は榛葉幹事長。前任は元県議で衆院選に東北ブロックから出馬した、渡部氏です。会津地方に強い地盤を持っていて、衆院選時には比例票が極めて強く出ました。しかし、渡部氏が代表を辞した後に行われた参院選では同地域で票が激減しました。(その一つである桧枝岐村では、票が1/5以下に)
県知事選では現職の内堀氏を県組織レベルで支援しています。
統一地方選の後、来秋に県議選が行われる見通しで、各県を訪問中の玉木代表は「県議をつくりたい」と繰り返し述べていて、県議不在県の福島でも擁立を視野に入れている可能性があります。

○茨城県

代表:浅野哲

日立労組が極めて強く、昨年の衆院選ではその牙城である茨城五区を浅野氏が奪還しました。県連に所属する議員が立憲民主党よりも多く、全国とは逆転現象が起きています。
統一地方選より前、今年の12月に県議選が行われます。現職3名はいずれも党公認で戦う構えで、日立で二議席を守れるか、また国民系会派「県民フォーラム」が最終的に何人になるかが焦点です。
また、水戸市選挙区・つくば市選挙区・高萩北茨城選挙区の計三選挙区では新人を擁立することを最低目標にしていて、投票日まで二カ月を切る中、発表が待たれます。
統一地方選で行われる市町村議選にも積極的に候補者を擁立したい考えです。
(前回の統一地方選では、公認候補全員が当選を果たしています)

○栃木県連

代表:駒場 昭夫(宇都宮市議会)

旧党時代は6人の地方議員が所属していましたが、昨年春、10人の地方議員で再結成を果たしました。那須塩原市議選、壬生町議選、日光市議選、栃木市議選を順調に勝ち抜いている一方、宇都宮選出の所属栃木県議が不祥事で議員辞職(党除籍処分)となり、県議不在県に。県連代表も交代となりました。また幹事長を務めていた宇梶哲さんがご逝去され、落合・壬生町議が後任につきました。
統一地方選で改選を迎える議員は少ないですが、県議選では特に宇都宮で前述の元県議の後任をUAゼンセンが立てるのか、宇都宮市議選での擁立規模がどうなるのかが焦点です。また国民系労組の組織内議員であり、かつ無所属で活動する議員が県内に多くいることから、入党を呼びかけることも重要になってきます。

○群馬県連

代表:浅野哲

同じ北関東ブロック内で活動する浅野氏が県連代表を務めていますが、地方議員が複数所属しています。太田・大泉では自動車関連産業が強く、組織内の地方議員が所属します。県組織がなかった衆院選から参院選へは県内の比例票は倍増近くになっています。
キャラバンの一環で訪れた玉木代表は「野党にとって厳しい地域」と指摘しつつ、「擁立の努力を続けていく」と明言。また高崎駅で行った演説会には「かつてないんじゃないか」と感じるほどの人が集まったと述べ手応えを語りました。
ただ群馬も県議不在県にあたり、県議選への擁立、また県内最大の人口を擁する高崎市議会への擁立が焦点。県連の役員も要職は全て全国比例の参議院議員が務めていることも課題の一つです。

○埼玉県

代表:鈴木義弘(埼玉14区衆議院議員)

維新の党〜民進党〜旧希望の党〜無所属だった鈴木義弘衆議院議員が、参議院で国民民主党の会派に属する上田清司氏の勧めを受け入党。北関東ブロックで返り咲きました。所属する地方議員は黒澤三千夫・熊谷市義のみ(市議選での公認決定済み)。埼玉14区内に地方議員は一人もいないことからここは是非とも擁立したい地域。
また、さいたま市議選に南区から元職の丹羽宝宏氏が立候補予定。(丹羽氏にとって、旧民主党時代の2012年に落選した時から10年以上ぶりの選挙になります。)
また埼玉四区で活動中の浅野克彦氏が選挙区内で候補者を募っています。
埼玉では比例票の拡大の可能性が見込まれているため、擁立数は今後も拡大していきそう。

無所属で国民会派に属する上田清司氏は“考える政策や『対決より解決』の姿勢に共感し、国民民主党の仲間と国会活動を共にしている”と演説会で訴えたり、選挙カーに“国民民主党推せん”と記したり、関係が極めて強いと言えますが、元知事という立場で多くの現役首長・県議市議から支援を受けていて、特定の政党に「所属されると(支援は)できない」の声も。また首長を主体とする独自の新党構想を掲げていて、衆院選では20数名の候補者をそろえましたが直前で断念、参院選でも状況が整えば自身も新党から出馬する意向を示していました。

○千葉県

代表:礒部裕和(元千葉県議・参議院埼玉選挙区) ?

2019年の旧党時代の参院選では公認候補を擁立できませんでしたが、今回は礒部氏が県議の職を辞して出馬。県内の比例票も伸びました。
現在県連に所属し、来春改選を迎える現職市町議会議員は全員、公認か推薦で出馬する意向。また新人候補の擁立にも積極的で、来年12月の八千代市議選を皮切りに、成田市議選・印西市議選・船橋市議選への公認候補予定者が決定されています。

○東京都

代表:礒崎哲史(参議院議員)

都議不在県ですが、多くの区市議が所属していて、第一次として現職の公認・推薦が公表されました。前回の統一地方選では新人はおろか現職も多く落選する惨敗を期しました。N国の新人に当選を許しながら、国民の候補が落選した選挙区も少なくありません。地道な活動を続ける元職もいて、今後第二次・第三次も発表される見通しです。
注目は港区。三名の区議が所属していますが、前回と異なり今回は全員を公認とする方針。そのうちの一人、石渡区議は前回、次点落選候補と一票差(!)。厳しい選挙戦になりそうです。
また、今年6月の調布市議補選には、代表の地元である香川以外では初めてとなる新人の地方選挙の公認候補を擁立しました。候補者公募も選挙ごとにきめ細かく行っています。
今夏の参院選で、国民民主党は都ファとの合併も視野に協議。合流こそ実現しなかったものの選挙区での統一候補擁立まで漕ぎ着けました。残念ながら敗北となりましたが、地方選での連携の度合いも焦点。

国民民主党には都内を地盤とする国会議員がいません。ただ参院選では40万票超を獲得していて、東京ブロックでの一議席獲得は確実。二議席目・三議席目を目指す観点からも、統一地方選は重要で、「特に力を入れて」(玉木代表)擁立を進める方針です。

○神奈川県

代表:小粥康弘(横浜市議)

「独自な路線でやっていこうと思います」神奈川県連インスタのプロフィール欄です。
横浜市会では立憲民主党との統一会派を解消。横浜市長選挙でも対応が異なりました。
去年の2回の横浜市議会での補選でも立憲系候補と国民系候補がぶつかり、一勝一敗。立憲と一線を画す方針です。
来春の神奈川県議選では、曽我部久美子氏(戸塚区)が今期限りで勇退する意向です。前回の選挙では旧民主系で一本化されましたが、立憲が新人の擁立を発表しました。前回の選挙結果を見ると立憲と国民が割れれば、共産が当落ラインに上がってくる可能性も。戸塚区には横浜市議も所属していて、県連事務所も構える国民民主党神奈川県連の牙城。後継候補を擁立するかが焦点。激しい議席の奪い合いになる可能性があります。
現在所属地方議員は(曽我部氏含め)三名で、鈴木敦衆議院議員の地元・川崎には地方議員がいないなど、空白区も多くあり、今後擁立が進んでいく見通しです。

参院神奈川選挙区で、25万票超を獲得しながら惜敗した深作氏。玉木代表も連日応援に駆けつけました。玉木代表は選挙後、「おそらくみなさんが気になってるのは深作ヘススさんがどうなるかということだと思う。」「国政で再度挑戦したいということであれば、場を用意したい」と演説で述べています。また神奈川県内で地方選の候補者も早期に公表する考えも併せて示していました。

○新潟県

代表:上杉知之(新潟県議)

参院選では自民を利する行為はしない、と明言する一方で、共産を含む野党共闘とも一線を画す姿勢を示し、比例活動に専念しました。
5月の新潟県議補選(燕市選挙区)では、新潟二区から立候補し惜敗した高倉栄氏が立候補。地元の弥彦村では圧勝したものの、三番手となりました。燕市選挙区は自民と高倉氏が長年守ってきた無風区でした。連合新潟は自らがあけた欠員を補充する選挙に立候補する高倉氏を支援できないとし、柴山唯氏に推薦を出しました。(来年の県議選でも柴山氏に推薦を出す見通しです)
現在所属議員は三名。衆院北陸信越ブロックでの議席獲得は現時点で程遠く、新潟県議会での上杉代表の一議席を守り増やせるのか、政令指定都市である新潟市議会に擁立できるのかが注目ポイントです。

○富山県

代表:古城 克實(元射水市議)

全国的にも早く設立された県連です。当初は所属議員が橋本・富山市議一名。衆院選では、北陸信越ブロックの中で得票率最下位に沈みました。その後、新聞に取材に対し早々に、参院選での候補者擁立を表明。党大会での県連紹介ビデオでも、「選挙区での戦いにこだわりたい」と強調していました。結局人材不足を理由に擁立は断念したものの、衆院選時からの比例得票の伸びは全国一。富山市議一名も県連政調会長として参画することになりました。全国キャラバンの一環として訪れた玉木代表は「今回の参議院での得票率の伸びしろが全国の中でも高い。潜在的な可能性があるので、県連と協力して積極的な候補者擁立など、足腰が強い地域にしていく」と党勢拡大党勢拡大に意欲を示しました。
組織は旧民主党時代から流れを組み、県内の元市議や元衆議院議員が役員に回り支えられています。
来春の統一地方選では、最低でも、定数の多い選挙区である富山市第一選挙区、高岡市選挙区の二つに擁立する考えです。所属議員である富山市議二人は来春改選でないため、県内の地方選挙に専念できます。ただ、現状では「名前が上がっていない」とも報じられており、保守王国で議席獲得なるかが焦点。

○石川県

代表:前原誠司(前選対委員長・代表代行)

参院選の比例得票数は県連未設置だった衆院選時より減らしています(得票率は上がっている)。参政党に負けていることは、北陸信越・保守王国での支持拡大の難しさを示していると言えます。
所属議員は金沢市議・白山市議の二名。県議不在県の一つです。来春の統一地方選では、金沢市議選で現職一名を既に公認する方針を固めています。県議選では、定数の多い金沢市選挙区で、国民系の4産別が合同で現在金沢市議の女性を擁立する方針。無所属での出馬となる見通しで、国民県連として公認候補を立てない可能性が高いです。
参院選では、立憲候補とエネルギーなどの面で政策協定を結び支援に回りました。設立大会に参加した前原県連代表は県内での党勢拡大へ強い意欲を示しています。

○山梨県

代表:榛葉賀津也

議員不在県の一つ。参院選では立憲候補を支援していました。
キャラバンの一環で県内入りした玉木代表は、山梨県は「国民民主党が最も弱い地域」とした上で、統一地方選へは県議選へ擁立を目指す方針を示していました。参院選の県内の比例票を分析した上で、「候補者を発掘・擁立することで、一人でも多くの自治体議員を誕生させたい」と述べていました。

○福井県

代表:矢田わか子(前参議院議員)

榛葉幹事長が設立会見で「クリーンエネルギーのメッカであり、我が国のものづくり、電力の安定供給を担ってくれている」と述べた通り、電力総連が強い地域で、参院選でも多くの比例票が出ていました。玉木代表は福井を「党勢拡大の鍵」との認識を示し、県内での地方議員の更なる誕生へ意欲を示しました。
統一地方選では5人の所属市町議のうち、二人が改選を迎えます。党本部も公認を決めています。他の三人は今年選挙を迎えていて順調に勝ち抜いています。また県内には無所属の電力総連組織内議員がいて、現職への入党の呼びかけも重要。
また県議不在県にあたり、県議選での擁立がなるかが注目ですが、組織票により国民民主党が強く出る地域は、人口が少ない=定数も少なく、保守王国で自民現職の議席を奪い取るのはそう簡単ではなさそう。

○長野県

代表:大塚耕平(党代表代行)

議員不在県です。関係者によると、県連設立にあたり、県内に党の政治活動を担う主体がないため県内労組に負担がかかることへの懸念がありましたが、党本部と関係者の協議などを経て解消されたとしています。(事務局などの体制は党本部が整えるとしていました)
参院選では、県連の主体である連合の意向を尊重するかたちで、立憲現職の支援にまわりました。
玉木代表が長野県を訪れた際には長野県を含む(議員)空白区を解消する考えを示していました。この日の訪問を機に、県内での政治活動を強化したいとしていました。

前半戦はここまでとしたいと思います。
テスト終わりのユニバの待ち時間に書いた乱筆、失礼しました。
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お付き合いいただいてありがとうございました🙇後半もゆっくりにはなりますが書き上げていきたいと思うので、しばらくお待ちください🙇

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