NETFLIXオリジナル作品がイマイチなのは何故?
心から楽しんで見ている方もたくさいんいると思いますので、断定的な書き方をするのには少し勇気がいるのですが、、、・
はっきり言って、
NETFLIXオリジナルのドラマや映画ってイマイチなのが多くないですか?
ぱっと見や、予告を観るとすごく面白そうで骨太の作品に見えるのに、実際に観たら、何か2時間特番のテレビドラマみたいな作品ばかり、、、。
私は主に、ラブコメディやヒューマンストーリー、サスペンス、ホラーを観ているので、それらのジャンルの話になるのですが、NETFLIXの多くの作品が薄っぺらく思えてしまう理由を勝手に考察してみます。
①ヌードや残酷な描写を出せば、ホンモノ感が出ると思っている
NETFLIXって(動画配信サービス全般に言えますが)、モザイクなしの露骨な性描写が出てきますよね。
「ここで、露骨な性描写する必要性ある?」という場面が多くないですか?
何か、地上波ではできないものやことをやらなくてはいけない。そのためには、ドキッとするシーン(特に裸)を出すべき。という妙な強迫観念が制作者にあるような気がします。
ヌードとか出てこないような作品だと思っていたら、急にモロに出てきて、お茶の間が凍り付いてしまうこと、あるんじゃないでしょうか。
暴力、残虐、残酷描写も同じで、ショッキングなシーンを入れればいい!みたいな風潮があるような気がします。
結果的に、しっかりとしたストーリーがおざなりになり、視覚的に刺激的なものになってしまうのでは?
②しばりがあったほうが、実は良作ができる説
そもそも、ケーブルテレビ局や動画配信サービスのつくる作品の魅力として、地上波の番組よりも自由度が高いから、面白い作品が生まれやすい、的な前提がありましたよね。
自由に性的、暴力的な表現ができるほか、番組途中でCMが入ることを想定しなくてもいいなどの利点がありました。
しかしながら、そこで思ったのが、ある程度の"不自由さ"があった方が、いろいろな工夫を凝らすことになるので、逆に面白い作品が生まれやすいのではないかという視点です。
例えば、放送禁止用語が使えない代わりに、別の遠回し表現を使ったユニークなセリフが生まれるとか、CMが入ってシーンが切り替わることを想定した編集だからこそ、人間の集中力を疲れさせない展開が描ける、などです。
最近聞く、"不便益"(不便ゆえの利点があるという考え方)という言葉がありますが、同じようなことがエンタメにも起きている気がします。
また、"便利害"(便利すぎるがゆえに起きる、不利益)もありますよね。自由に描けるぶん、性描写、残虐描写、多様性、いろいろ盛り込みすぎてストーリーがハチャメチャになっている、、、。
これらの理由から、制限のある環境下で創作された、過去のエンタメ作品の方が、レベルが高いものが多い印象を受けます。
最後に、私が思うNETFLIXの典型的な良作と駄作を挙げてみます。
NETFLIX典型的な駄作
『エミリー、パリへ行く』、『13の理由』、『グラマラス』
NETFLIXならではの良作
『ストレンジャーシングス』、『YOU 君がすべて』