こんにちは、しんだん君です!今回は、賃貸物件を退去する際に起こりがちなトラブルについて、実際にあった事例をもとにご紹介します。注意すべきポイントをしっかり押さえて、無駄なトラブルを防ぎましょう。 1. 退去手続きの選択ミス退去時、管理会社に立会いをお願いする場合と、鍵を返すだけでOKという選択肢が提示されることがあります。今回の依頼者さんは後者を選択し、2023年12月26日に玄関ポストに鍵を入れ、これで退去完了だと信じていました。 2. 家賃請求トラブル発生年が明けた2
先日、携帯電話の契約を見直そうと思い、ドコモショップで対応してもらったのですが、その一連のやり取りに非常に腹立たしい思いをしました。この体験を記録しておこうと思います。 1. 2年前の出来事 2年前、私は長年使っていたドコモから他社に乗り換えました。ドコモの対応があまりにも悪かったためです。他社から非常に安いプランの案内があり、現在の料金の半分近くになるとのことでした。ヘビーユーザーであったため、まずはドコモに相談して、プランの見直しをお願いしました。しかし、その時のドコ
【敷金診断士が語る】退去時のトラブルを回避するために、火災保険の借家人賠償特約を見直しましょう! こんにちは、しんだん君です。賃貸物件に住んでいる皆さん、退去時に敷金が返ってこない、あるいは高額な修繕費用を請求された経験はありませんか? 実はこれらのトラブルを未然に防ぐために、今一度「火災保険の借家人賠償特約」を見直すことが非常に重要です。 そもそも借家人賠償特約とは? 借家人賠償特約とは、賃貸物件にお住まいの方が、不測の事故や過失で物件に損害を与えてしまった際、その
1.はじめに 賃貸物件を退去する際、原状回復費用をめぐるトラブルはしばしば発生します。特に、フローリングの張替え費用についての請求に直面した際、どのように対応すべきか悩まれる方が多いでしょう。実際には、通常の使用による損耗や経年劣化に関しては、借主が負担する必要がない場合が多く、これに対する具体的な交渉術や法的根拠を知っておくことで節約につながる可能性があります。 過去には、フローリングの損耗に対して100万円
1.はじめに 賃貸物件を退去する際、原状回復費用をめぐるトラブルはしばしば発生します。特に、畳表替や襖の張替費用についての請求に対し、借主としてどう対応すべきか悩まれる方が多いでしょう。しかし、実際には通常の使用による損耗や経年劣化については、借主が負担する必要がない場合が多く、これに関する具体的な交渉術や法的根拠を知ることで、節約につながる可能性があります。 本テキストでは、裁判例や国土交通省が策定したガイドラ
1.はじめに 賃貸物件を退去する際、原状回復費用をめぐるトラブルはしばしば発生します。特に、壁紙(クロス)や床の修繕費用についての請求に対し、借主としてどう対応すべきか悩まれる方が多いでしょう。 しかし、実際には通常の使用による損耗や経年劣化については、借主が負担する必要がない場合が多く、これに関する具体的な交渉術や法的根拠を知ることで、数万円から数十万円の節約につながる可能性があります。本テキストでは、裁判
1.はじめに 賃貸物件を退去する際には、原状回復費用をめぐってトラブルが生じることがしばしばあります。多くの場合、管理会社や大家さんは、専門業者を通じて行われる修繕やハウスクリーニングの費用・エアコンクリーニング費用を借主に請求しますが、実際にはこの費用を借主が負担する必要がないケースが多いことをご存知でしょうか。 本テキストでは、裁判例や国土交通省が策定したガイドラインを基に、どのようにして正しい交渉を行い、
こんにちは、私は敷金診断士の浅井です。この記事では、私が敷金診断士になった理由とその道のりをお話しします。 序章:広告代理店でのキャリア大学を卒業して大手新聞関連会社の広告代理店に就職しました。親会社の大手新聞社での研修期間中、「君は今までの新人研修生と違うね」と言われ、社長直々に社内を案内してもらったほど、私は頑張りました。しかし、紙媒体よりも電波媒体に興味があり、CMやテレビ・ラジオ番組の企画を手掛けるようになりました。 3年が経過した頃、親会社の新聞社が左翼だという
退去時の原状回復をめぐるトラブルで裁判に持ち込むべき状況は限られており、以下のような場合に検討される可能性があります: 交渉が行き詰まった場合 大家や不動産会社との協議や交渉を十分に行っても、合意に至らない場合があります。特に、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づいて交渉しても解決しない場合は、裁判を検討する可能性が高まります。 明らかに不当な請求がある場合 ガイドラインに反する明らかに不当な請求(例:通常の使用による経年劣化に対する過度な請求、入
契約書の有効性と公序良俗:旧統一教会献金裁判の最高裁判決から学ぶ 2024年7月11日、最高裁第1小法廷(堺徹裁判長)は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元信者が違法な勧誘で献金させられたとして、教団側に約6500万円の損害賠償を求めた訴訟において、重要な判決を下しました。元信者が教団側と結んだ「裁判を起こさない」とする念書が「公序良俗に反し、無効」と判断されたのです。 最高裁の判決内容 判決の背景: 元信者の長女が、違法な勧誘で献金させられたとして、教団側に対して
最強の大家、Y氏の話 私は敷金診断士として、これまでに何度も退去立会を経験してきましたが、その中でも特に印象に残っているのが、ある最強の大家、Y氏(女性)との出会いです。今回はそのエピソードを皆さんにシェアしたいと思います。 1. 出会いは計3回 Y氏とはこれまでに3回お会いしました。最初の出会いから感じたのは、彼女の細かさと独自のルールの存在です。 2. 細かすぎるチェック Y氏は、ほんの少しのキズでも見逃しません。「原価償却?何それ、美味しいの?」と言わんばかり
最近、人員削減の影響で管理会社が退去立会に来ないことが増えてきました。昨日も3件の立会のうち1件で管理会社が不在でした。立会が無いことで不安を感じた借主さんから、査定の依頼がありました。私は敷金診断士として、以下の手順を踏んで対応しました。 1. 賃貸借契約書のチェック まず、賃貸借契約書を確認し、退去時の条件や敷金返還に関する規定をしっかりと把握しました。 2. お部屋の写真撮影 退去時の状況を詳細に記録するために、お部屋の各箇所を写真に撮りました。特に損傷や修繕が必要な箇
記事本文 ある日、私は敷金診断士として、ある大手不動産会社が管理する物件の退去費用として147万円が請求されたという案件に出会いました。借主さんからの依頼を受け、国土交通省ガイドラインに基づいて査定を行ったところ、妥当な費用は22万円であると判断しました。借主さんにこの査定をもとに減額交渉を行うよう助言しました。 ところが、その後、不動産会社の代理人から「今すぐ払うなら82万円で勘弁してやる」と内容証明が届きました。これに対し、借主さんは「応じられないから裁判でもなんでもし
喫茶店に呼ばれ、大家さんと業者の方から一部始終を聞きました。驚くべきことに、犯人は長女でした。精神的に追い込まれた長女はお母さんを絞殺し、その後自分も死のうと大量の睡眠薬を飲みました。倒れているところをパチンコから帰ってきた父親が見つけ、救急車を呼びました。その結果、長女だけが助かりました。 大家さんのビルは1階が店舗、2階から上が居住用賃貸です。1階には複数の店舗が入っていましたが、事件後、退去が相次ぎました。その中には地元政治家の選挙事務所もありました。大家さんによると、
第一話: 退去立会いの秋 平成〇年秋、愛知県〇〇市での退去立会いの依頼が舞い込んだ。事務所からかなり遠い場所ではあったが、契約内容から重要な役割を果たせると感じ、急な依頼にも関わらず快諾した。 退去日は明日だった。約束の時間よりも早く到着する。部屋を診断する前に、契約書と部屋のチェックするためだ。部屋に入った瞬間、少し異様な感じがした。契約者は父親だが、病気のため同席できないとのことで、成人した長男を含む5〜6人の子供たちが代わりに立ち会っていた。なぜか母親もいない。そこは様
こんにちは、敷金診断士のしんだん君 です。今日は、先日行った岐阜県中津川市での業務についてお話ししたいと思います。 私は愛知県を中心に活動していますが、今回はリピーターさんのご両親が借りていた戸建ての査定依頼で、中津川市まで出張しました。片道約90キロの道のりでしたが、途中の風景を楽しみながら現地に向かいました。 今回の依頼内容は、退去時の原状回復費用の査定です。各部屋の原状回復費用についてはガイドラインに基づいて算定し、特に問題はありませんでした。しかし、賃貸人が「庭