高速戦隊ターボレンジャー、第3話「暴魔城!二万年の呪い」
「あー守らねばならん。この地球を守らねば……。」
聖獣の力で二万年の間、暴魔城を封印してきた聖獣ラキア。
そんなラキアは、人々の文明の発達で壊された自然に胸を痛め、そして力を弱めていた。
そんな中でも、自らの力で地球を守ろうとするラキア。
何故、ラキアはたった一人で地球を守ろうとしていたのだろうか……?
「良かった。地球にもあんな若者達がいてくれて……」by聖獣ラキア
今回の神セリフは、作中後半で聞かれたこの言葉。
ネジクレボーマによって変身する力を失ってしまった力達。
ラキアが保っていた封印は解かれ、出現する暴魔城。……そして、大ボスである暴魔大帝ラゴーン。
「人間どもを倒せ。総攻撃を開始しろ!」
ラゴーンの命令で都市は再び壊滅的なダメージを受ける。
力を失っても尚、彼らは
その真っ直ぐな瞳で、
そして真っ直ぐな思いで
敵に立ち向かう。
私は無我夢中に自分のやるべき事ができているのだろうか……。
と、そんな彼らを見ると、胸は熱くなり、そして少し締め付けられる。
“良い塩梅で……”
40歳を手前にして、最近こんな言葉を仕事中も多用している事に気が付く。
それって、挑戦していないだけじゃないか……?
本作を見ている中、もう一人の自分が問いかけてきた気がした。
ハラスメントやコンプライアンスが騒がれる昨今では、争いを避ける傾向がある。
無論、間違っている事に対する指導にも気を遣う。
……だから、指導や注意から逃げる……。
“良い塩梅で……”、“良い落とし所を見つけて……”
力は真っ直ぐな思いで周りをリードして、そして行動も引っ張っていく。
太宰博士が言った「人生で一番美しい18歳」というワードに彼は相応しい。
そして、そんな彼を大地達がしっかり支えているのもターボレンジャーの魅力だと思う。
一概に注意は相手から嫌われる事もある。
良い情報は嫌いだと思われている相手からは残念ながら十分に聞く事はできない。
だからこそ、力の行動力が必要なのではないかと……
ふと、エンディングを聞きながら私は考えていた。
力には周りを一生懸命にさせるパワーがある。
きっと、私の仕事を見てくれている人は居る。
一生懸命に患者に向かう私の背中をしっかりと見せられれば、時間はかかるかもしれないが、同じ方向を見てくれる人は増えてくる。
彼らは自分達の力を“信じている”。
だからラキアもターボレンジャーを信じ、地球を守る使命を託した。
仲間を信じ、一緒の方向で物事を考えられる様に引っ張る。
力の真っ直ぐな行動力を明日から少し実践してみよっかな。
きっと、全力で臨んだ仕事の後に眺める夜空は正座になったラキアを見つめる力達と同様に、心に染みるんだろうなぁ……。
あっ!
今話はターボロボと大ボスの暴魔大帝ラゴーンの初登場回です。
高速剣ターボクラッシュの勇ましさとラゴーンのよどよどしさ、是非とも本作を見て感じて頂きたいと思います。
力達が、なかなか踏み出せなかった一歩に対して、きっと背中を押してくれるハズです。