高速戦隊ターボレンジャー、第8話「空飛ぶジャーミンの家🏠」

「私の知らない家庭の温もり…。許すものか…！」
家庭の温かさと優しさを知らない、姫暴魔ジャーミンの憎悪。
家に呪いをかけ、その幸せものとも水に流してしまう暴魔獣ヤシキボーマ。

今話のテーマは守りたい未来。

13年前に両親を亡くし、遠くへ行ってしまった洋平の友達のリサ。
洋平は、同じ名前の転校生が自分と同じ水泳部に興味を持った事、更に友達のリサとの思い出が沢山詰まった家へ引っ越してくるという重なりに重なった偶然に導かれながら、ヤシキボーマによって水没させられた彼女の家を、そして彼女の家族を守ろうと動く。

今話の神セリフは、そんな洋平の決意が込められたこのセリフを選ばせて頂いた。

「君たち一家の幸せは、きっと守ってみせるからね！」by.浜洋平

13年前、守れなかったリサちゃんの両親の命。
そして、無邪気なリサちゃんの笑顔。
目の前に居るリサもまた笑顔を奪われそうになっていた。

彼を突き動かした「守る」という感情。

私は、いじめられている友達を守れなかった自分と洋平を重ね合わせ本作を観ていた。
「守る事は繋ぐ事。」

守る先にある彼女の未来。

普段は普通に友達とふざけ合っている洋平の本気。その本気の彼が彼女を救う際に用いていた彼の泳法はバサロ。
悲しみの深くから彼女を浮上させた洋平の姿は輝きに満ちていた。

尚、本編では光GENJIの「Diamondハリケーン」が劇中歌として使われている。

うずまく空 嵐を呼べ
ちっぽけな哀しみを吹きとばして
そうさ降り続く雨などないのさ
前髪のしずく ふいてごらん
波をけ散らす 風のしぶきに
震える君が愛しいのさ
今は僕だって少し恐いよ
だけど君を My girl
ずっと My love 守ってるよ

洋平も普段は高校生。そんなかれの気持ちがしっかりと現れているこの歌も本編と合わせて聞いて頂ければと思う。

あの日の後悔を浄化させてもらいながら。

追記になるが、ジャーミンを含め、悲しみのどん底を経験している暴魔。
周りで起きている幸せに皮肉な言葉を浴びせてしまう人と似ている感じがした。
だからこそ、全ての人が大切な人へ。
その人が分かる形で愛を与えられていたら…。
きっと愛は自分の優しさを支える確かな受け皿になってくれると私は信じている。