「光」という字を「みつ」と読むケースは、人名や地名などの固有名詞以外ではあまり見かけない気がする
水戸光圀、明智光秀、森光子、光浦靖子… 日本で普通に育った大人なら、悩むことなく「みとみつくに」「あけちみつひで」「もりみつこ」「みつうらやすこ」と読めると思う。「光岡自動車」とか、社名に使われているケースもあるが、これも社長が光岡さんなので、人名由来かと。
また地名にも「みつ」はある。あまりメジャーな感じはしない(失礼! あくまで個人の感想です)が、徳光(とくみつ)、光野(みつの)、倉光(くらみつ)などの地名はある、らしい。今調べた。
が、固有名詞以外で「光」を「みつ」と読む言葉をあまり見ない気がする。
これは、家の近所の「フルネームで表札を出しているお宅」の前を通ったとき、ふと「光雄(みつお)さんか… そう言えば『光』は『みつ』とも読むな」と思ったのがきっかけで気になってて。
結論から言うと、「竹光(たけみつ)」という言葉は思い付いた。ご存じの方も多いと思うが、刀の刀身を金属ではなく竹で作って、時に銀紙を貼ったりして「刀っぽくした」もの。貧乏武士が刀を質入れしてしまい、丸腰では恥ずかしいから代わりに腰に下げて歩いていたとかいう、あの竹光。
他にも、辞書引いたりすればあるのかも知らんが、そこまでの熱量はない。日常生活で出会ったらラッキー程度に、ゆるゆると探している。が、今のところ竹光以外には出会っていない。
ちなみに、辞書は見てないが、ネットではちらと検索してみた。そしたら同じことを疑問に思う人も複数居て、知恵袋系に質問したり、独自に考察していたり。でも「これ!」という答には出会っていない。知恵袋系では「人名読みですね」の一言で済んでるケースもあったが、「竹光」が存在する以上「人名読み『だけ』」では無いと言えるわけで…
人名読みとは、例えば「利子」さんを「としこ」と読むが、人名以外で「利」を「とし」と読むことがない、みたいな奴。これも追求するとキリが無くて、イコール楽しくて… 例えば「東本」さんを「はるもと」と読むけど、他に「東」を「はる」とは読まんとか。東は「東雲(しののめ)」とかもあるし(これは当て字か?)、「あずま」とも読むし、結構守備範囲(?)が広い。
前回に続き特にオチは無い。が、このノートを読まれた方が、もし「光」を「みつ」と読む一般語にお心当たりがあったら、ご教授いただけると幸いである。