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「オール3的平均的人間」

みなさん、こんばんは。

すっかり暑くなってきて、私の故郷ともいえる静岡市では南半分の駿河区で今日は35・2度を記録したというが、現在住んでいるここ湘南地方は海に近いのが幸いして、(駿河区も海を持っているが、山は多いし盆地っぽい感じはする)いつも関東の中ではそこまでの酷暑ではないという印象。

今年も長い猛暑は覚悟しなければならなそうなので皆さん気を付けよう。

ところで、今日は人間の「能力のバランス」というお話。

のっけから変な話だが、日本人、そしてそのカテゴリーでは、
平均的で、和から乱れない、はみ出さないもの
こういった存在が好まれる傾向が強い、本当に長く、そう感じている。

日本の長い歴史の中で培われた「民族性」とでもいうのか、古来より、当時の大陸の王朝から多くのことを取り入れながらも、例えば平仮名であるとか、自分たち独自の文化や作法を切り拓き、どこの属国となることもなく、一説によると「実は、日本こそが現存する世界最古の国」といわれるまで続いてきた秘訣には、やはり「集団で統一性のある、和の文化」はあったのだろう。余談をすれば、これは聖徳太子の「17条の憲法」の一説の中で公式に初めて説かれたものであるが、近年は聞いたことのある人もいるかもしれないが、「聖徳太子=厩戸王」の実在したかどうかも疑う研究が出てきており、歴史常識がここでも変わってきている、というが・・。

余談が長くなった。

つまり、日本社会では、特につい近年まで、「和をもって貴しとなす」という文化が根強く、・・私みたいに、場に合わせにくい人間は、とかく排除の対象とされてきた歴史がある。

そして、その最たるもので、普通学級で壮絶ないじめにあい続け、長じては仕事が続かなかったり(新卒で入った会社に関しては‥よく、あそこで自らの命を絶たなかったな、とそこは自分を褒めてやりたい、そこから救い出してくれた周囲にも感謝だ)この特性が原因で壮絶な失恋劇や虚しい失恋劇、同性の友人知人も去っていく・・こんなことはわんさかあった。

まあ、私がこれから書く、「憧れの?オール3的人間」であるような人たちにも、生きていれば人間関係の困難などたくさんあるわけなのは当たり前だが、どうも私は、「フツウの、オール3的な人なら、しなくても良いような苦労」が多すぎる人生だった。それは、間違いない。

24歳の時(ほぼ25歳になる時)に専門家の身内から「おそらくは(2024年の言い方で言えば)自閉スぺクトラム症」と宣告され、その時は「俺が・・障害者だと?」的な、傲慢なことを考えて、アタマが真っ白になった日の事は、今も覚えている。しかし今となっては、なぜ昔も今も、「フツウの人ならしなくてもいい苦労」ばかりしてきたのか・・根底には、日本人好みの「フツウの人」ではなく、「極端に偏りがある障害」があるためだったのだ。

ただ、一つ書いておくと、私は、それなりに「人」には恵まれてきたと感じている。

いじめが絶頂期だった中学時代や、ヤンキーに目を付けられていた高校時代も数少ないながらも友達はいたし、嫌な思い出ばかりではない。自閉スペクトラム症の宣告前が「完全なる暗黒時代」であったとしたら、間違いなく「神奈川県に引っ越してきた。東北の実家は遠くなったけど、育った静岡や若い頃いた八王子は日帰りも出来る場所だ。よし、たまに行きたい!!」
こんな発想は生まれなかっただろう(実際、私はどちらにも神奈川に来てからの3年ほどで複数回行っている)

・・しかし、「フツウ=オール3」の人がしなくても良い苦労を強いられてきた人生だったのも事実・・。

私は、いろんなことを知る中で、次第に、「オール3的人間への憧れ」を強くしていった。

もし・・そうだったら。。

ここから、抱いたことのある妄想
今頃、フツウにひとつの会社で長年働いて、フツウに結婚して、子どもは2人。

そもそも、オール3的人間だったら、車が運転できるから、神奈川とか首都圏で暮らす必要もないし、東北か静岡辺りで安定して、地方ではフツウに可能な、郊外の一戸建てを建てている。

・・しかし、現実問題、これ以上の妄想がなかなか膨らまない。

理由は簡単だ、私が「オール3の平均的な人間になったことがない」からだ、どう考えても。

オール3的な平均的な人間だったら、音楽や文学者などの嗜好、そもそもの「世界の、そして周りへの視界の見え方」この辺から、全く違う人になっていただろう。(オール3的で、とにかくフツウにありたい、という人は、おそらく俺の好きな音楽とか好きになる人は少数派だろう)

あまりにオール3でありたかった、平均的でありたかった、とずっと書いていたので、不快に思った人もいたかもしれない。

結論は、自分は自分でしかないから、これから自分の経験を上書きして、少しでも、平均的な人には周回遅れになるけど、何者かにはなっていきたい。

もういい歳だし、もうオール3的人間とか、いつか改めて書くけど生まれ故郷のある人達とか、そういう、「自分ではどうしても手に入らないものを生まれながらに持っている人たち」に強く、「憧れるのをやめましょう」という」(笑)ということで、時間かかっても、自分らしく生きていけるようになりたい。

(写真説明・目指すのは、確実にオール3的要素で生きてなくても自分の人生を誇れる、そしてこの人たちみたいに人を喜ばせる存在になること)



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