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【医食の章/5節⑦】〜[どの様な「食べ物」を、私は食べれば良いのか!?]〈「肝臓障害(肝症状)」が気になる方へ、…(「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ)〉〜
◉[再構築「Ⅴ」⑦]〜【どの様な「食べ物」を、私は食べれば良いのか!?】〈Ⅴ「肝臓障害(肝症状)」が気になる方へ、(「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ)〉〜…
「前ファイル⑦」〜 ◉『「肝の障害(肝の症状)」の改善の可能性がある、食薬(漢方理論的、解釈による食材分類)』について、… の解説
●ここで云う『食薬』は、「広義の意味」なので、…『食材・食薬・生薬・ハーブ 等』全てを含む事となります。
(※何故なら、…「その食材を摂取する事」で、…「必然的に、肝の障害(肝の症状) に効果がある」と認めているからです。)
●『食薬』の解説、…
[1]【食材/野菜 類】〜[効果・効能]
■『アスパラ🟢』、
▲[「グリーンアスパラガス」に含まれる「β-カロテン/ビタミンC/ビタミンE」その他「ビタミンPの一種であるルチン/グルタチオン」にも、「肝機能を活性化させる作用」がある。]
※[「肝機能を低下させる」原因の一つに「ストレス」が挙げられますが、「ビタミンC/ビタミンE」には、「ストレスへの抵抗力を高める作用」もあります。]
■『トウキビ🌽』、
▲[「とうもろこし」には、「肝臓の健康に良いとされる成分」が含まれています。]
●[「ビタミンB群」〜《ビタミンB¹/B⁶/ナイアシン/葉酸》等が豊富に含まれており、「炭水化物/タンパク質/糖」の代謝に役立ちます。「ビタミンB¹」には、「脳・心臓・肝臓・腎臓」等の臓器の正常な働きを維持する作用があります。]
●[「コーンオリゴペプチド」〜「とうもろこしのデンプンを取り除いたコーングルテンミールを分解して得られる短鎖ペプチド」で、「肝臓保護」等の機能があります。「肥満や脂肪肝を改善する効果」があり、「肝臓への脂質蓄積や酸化、炎症、細胞障害を軽減する」働きがあります。]
■『パセリ🟢』、
▲[「パセリ🟢」に含まれる「β-カロテン/ビタミンC/ビタミンA」にも、「肝機能を活性化させる作用」がある。]
※[「肝臓に対する良い影響」も研究されています。 「抗酸化作用」のある「ビタミンC/フラボノイド」が「肝臓の解毒作用をサポート」します。]
■『イチゴ🍓』、
▲[東洋医学では、「イチゴ🍓」は「肝のトラブルを改善する食材」として知られています。薬膳では「肝」が「自律神経をコントロールする」と考えられており、「春は自律神経のコントロールが乱れ易い」と考えられています。イチゴには、次の様な効果が期待できます。]
※[①「肝の高ぶりを抑える」。
②「余分な熱を取り除く」。
③「目元のクマや、気になるシミの予防にももってこいの美肌食材」である。]
■『ブドウ🍇』、
▲[「ぶどう🍇」には、「抗酸化剤のレスベラトール」が含まれており、「脂肪肝に良い」。また、「赤・紫のぶどうの果皮」には「ポリフェノールの一種であるアントシアニン」が含まれており、「肝機能の向上や動脈硬化の予防」に役立つ。
「野ぶどう🍇(別名ウマブドウ)」には、肝臓病の症状である「全身倦怠感/食欲不振/吐き気/嘔吐」等の改善に効果がある。また、「肝臓病の予防や治療にも効果がある。]
■『パイン🍍』、
▲[「パイナップル🍍」には、「肝臓」には含まれていませんが、「消化を助ける効果」があります。「パイン🍍」に含まれる「ブロメラインというタンパク質分解酵素」が、「肉 等のタンパク質を分解して、消化を促進する」働きがあります。]
■『葱(ネギ)🌿』、
▲[「葱(ネギ)🌿」には、「肝臓に必要」な「各種ビタミンやミネラル/アミノ酸/グリコーゲン」等が豊富に含まれています。 よって、「肝臓を強くしたり、解毒作用を強化」する働きがあります。]
※[文献によると、「青ネギ・白ネギ」には、「血圧上昇抑制効果、及び血中・肝臓脂質上昇抑制効果」があるとの事。]
■『セロリ🥬』、
▲[「セロリ🥬」には、「セロリには、肝臓機能を助ける働きがある成分が含まれています。
※[「メニチオン」〜「肝機能を活発にする働き」があります。]
※[「ビタミンK」〜血液を凝固させる「プロトロンビン」が、「肝臓で生成される」際に「補酵素」として働き、「出血が止まりにくくなるのを防ぎ」ます。]
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[2]【食薬(食材と生薬の間)類】〜[効果・効能]
■『ゴボウ🟤』、
▲[「ゴボウ🟤」には、「肝臓の代謝を助ける」働きがあるポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」が含まれています。「クロロゲン酸」には、「脂肪の蓄積を予防する効果」や、「老化を予防する効果」もあります。]
■『菊花🌼』、
▲[「菊花🌼」には、「肝臓機能を改善する効果」があり、「漢方薬として使用」されています。「菊花🌼」には、「精油成分・フラボノイド/クロロゲン酸 類」等の機能性成分が含まれており、次の様な作用があります。]
※[①「解熱/解毒/消炎/血行促進」等の 作用がある。]
②「肝臓を賦活し、眼精疲労に用いられる」。]
■『紅花🔴』、
▲[「紅花🔴」には、「肝臓機能を改善する効果(血液循環を活性化し、血液のうっ滞を取り除き、経脈を通して調整する」作用があります。]
※[①「肝臓の過酸化脂質を低下させる」等の作用がある。]
②「肝臓を賦活し、動脈硬化指数の軽減させる」作用がある。]
■『山の芋◽』、
▲[「山の芋◽」に含まれる「ネバネバ成分であるムチン」や、「でんぷん分解酵素であるアミラーゼやジアスターゼ」が、「肝臓や胃腸の機能を高める」働きがある。]
※[①「肝臓の過酸化脂質を低下させる」等の作用がある。]
②「肝臓を賦活し、解毒作用機能を高める
」作用がある。]
③「新陳代謝を活発」にし、「疲労回復」の効果がある。]
■『紫蘇葉🌿』、
▲[「紫蘇葉🌿」には、「フラボノイドの一種である、ルテオリン」と云う成分が含まれており、「体内酸化ストレスを減少させる」事で「肝障害の進行を抑制する効果」や、「肝臓病を予防する効果がある」と云われています。また、「しそ抽出物」を「肝障害ラット」に投与したところ、「肝臓障害の指標となるALT、及びASTが低下した」という実験結果もあります。]
■『プロポリス🍯』、
▲[「プロポリス🍯」に含まれる「カフェ酸」には、「肝臓の線維化を予防・軽減する効果」がある。 また、「プロポリス」には「フラボノイド」という抗酸化物質が含まれており、「活性酸素の酸化作用を予防する効果」がある。
更に、「肝臓のメタボと呼ばれるNAFLD(非アルコール性脂肪性肝炎)の進行を抑制」し、「肝硬変や肝臓がんの発症リスクを下げる」可能性が示される。]
※[その他~①「肝臓の酸化ストレスマーカーの遺伝子発現を抑制する効果」がある。
②「肝臓の抗酸化機能を補う効果」がある。]
■『百合根⚪️』、
▲[薬膳では、「百合根⚪️(ゆりね)」は、「肝臓に元気な『気』を作る食材として考えられており、「肝機能を高めたり、保護したりする効果がある」と云われています。]
※[①「鎮痛作用があり、痛風・頭痛等の痛みを柔らげる」作用がある。]
②「肝熱を抑えて、肺を潤す」作用がある。]
③「精神を安定する作用」がある為、「ストレス解消」にも効果がある。]
■『ライチ(龍眼)』、
▲[薬膳では、「ライチ(龍眼)」は、「肝臓に元気な『気』を作る食材として考えられており、「肝機能を高めたり、精神を安定させる効果がある」と云われています。]
■『緑豆🫛』、
▲[「緑豆🫛」には、「タンパク質/炭水化物/脂肪/カルシウム/リン/鉄/ビタミンB¹/ビタミンE/葉酸」等の栄養素が豊富に含まれています。また、「緑豆のタンパク質には、肝臓脂肪量を減少させる効果がある」事が研究で示されています。]
※[「もやし」〜「肝機能を正常化させる」作用がある。]
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[3]【生薬系(漢方生薬)🌿類】〜[効果・効能]
■『イチョウ葉🌿』、
▲[「イチョウ葉🌿」エキスを摂取すると、「肝臓の腫大」や「結節の増加、好酸性変異巣や腺腫の発生率の増加」等が認められる実験結果があります。]
※[特に「子供の場合」は、その解毒能力が発達していない為、中毒を発症し易い。]
■『目薬の木🌿』、
▲[「目薬の木🌿」は、「肝機能の向上(葉や樹皮に含まれるロドデンドロールの働きで肝機能が高まり、解毒作用が活発になる)為、肝機能が回復します」。]
※[「二日酔い」にも大変効果をもたらします。 「目薬の木」は「動脈硬化の予防にも効果がある」と云われています。]
■『蓮子🟡』、
▲[「清心蓮子飲(セイシンレンシイン)」は、「自律神経失調症/膀胱神経症」等の神経症の臨床応用にも用いられる漢方薬で、「ストレスによる自律神経の症状」に効果がある。]
※[「脂肪肝になったマウス」に、「蓮根のポリフェノールを3週間投与」すると、「肝臓の脂肪濃度が62パーセント低下した」。]
■『ラフマ葉🌿』、
▲[「ラフマ(羅布麻)葉🌿」には、「肝臓機能補助」等の効果が知られている。]
※[「ラフマ葉🌿」は、「中国原産のキョウチクトウ科の植物」で、中国薬典には「肝臓を鎮め、心を安定させる」と記載されています。]
※[「ラフマ葉🌿」には、「ヒペロシド/イソクエルシトリン」等の「フラボノイド成分」が含まれており、これらの成分は「セロトニンの増加」に寄与します。「セロトニン」は「幸福ホルモン」とも呼ばれ、「心の安定や睡眠の質の改善」に役立つ効果が期待できます。]
■『月見草🌿』、
▲[「月見草🌿」は、「肝臓中の脂肪酸量も減少させる効果がある」事から、「肝臓内の脂質状態を整え、脂肪酸を減少させる」事により、「コレステロール低下作用や脂肪肝予防効果がある」とされている。]
※[「月見草(イブニングプロムローズ)」は「北アメリカ原産の植物」で、「アメリカの植物療法を起源」として、...「初期の肝臓ガン患者の生存期間への効果についても実証」された。]
■『桑の葉🌿』、
▲[「桑の葉🌿」は、「Q3MG(ケルセチンマロニルグルコシド)」は、抗酸化作用が期待できるフラボノイドの一種」を含む事から、「肝臓機能の改善/肝臓保護作用」等の効果が期待出来ると云われています。]
※[①「肝臓癌の発生を抑制する」。
②「肝機能を改善する」。
③「コレステロール値の改善する」。
④「高コレステロール血症の進行を抑制 する」。]
■『グァバ葉🌿』、
▲[「グァバ葉🌿」には、「肝臓機能に良い」とされる栄養成分が豊富に含まれています。]
※[①水溶性食物繊維〜「コレステロールの排出」や、「急激な血糖値の上昇を防ぐ」働きがあります。]
[②カリウム〜「血圧を下げる効果」があります。]
[③β-カロテン〜「抗酸化作用」効果があります。]
[④ケルセチン〜「血液中の抗酸化力を高め、血流を改善したり、血管の健康を保つ」効果があります。]
■『棗(ナツメ)🔴』、
▲[「棗(ナツメ)🔴」には、「肝臓機能の改善効果」が期待でき、古くから薬用として重宝されてきました。]
※ ①[肝臓機能の改善。]
②[肝炎や、肝硬化の緩和。]
③[「疲労回復」効果があります。]
④[「血圧を下げる効果」があります。] ⑤[「貧血予防」効果があります。]
➅「精神安定/鎮痛・鎮静」があります。]
⑦「抗アレルギー」効果があります。]
■『全粒穀物🟤』、
▲[「全粒穀物🟤」には、「ビタミンB群が豊富に含まれ」ており、「肝機能をサポートする効果」があります。また、「全粒穀物/食物繊維の摂取量を増やす」事で、「肝細胞がん(HCC)のリスクが低下する可能性がある」と云う研究結果もあります。]
※[肝臓の健康を保つには、次の様な食材と共に摂取すると良い。]
①[「ビタミンC/ビタミンE」を多く含む野菜・果物。]
②[抗酸化作用のある「緑黄色野菜・ベリー類」。]
③[「タウリン」を多く含む「イカ・貝類・魚類」。]
④[良質なタンパク質を多く含む脂肪分の少ない「肉・魚・大豆製品・卵」。]
⑤[ターメリックに含まれる「クルクミン」を多く含む「カレー」。]
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[4]【ハーブ(健康茶葉)🌿類】〜[効果・効能]
■『ジャスミン🟣』、
▲[「ジャスミン精油🟣」には、「鎮痙・鎮痛・通経・分娩促進・細胞促進作用」等があり、「月経時の不快感や、腹痛を軽減したり、分娩時の痛みも和らげてくれる」と云われています。]
※[また、「乾燥、炎症したお肌のスキンケア(アンチエイジング)やヘアケア」にも役立ちます。]
■『カモミール🟡』、
▲[「カモミール🟡」には、「肝臓機能に関連する次の様な効果」が示唆されています。]
①[「胆汁酸分泌量を増やし、肝臓脂質を減少させる作用」がある。]
②[「血糖値の上昇を抑制し、肝臓内のグリコーゲン量を増やす作用」がある。]
③[「食後血糖値の上昇や、酸化ストレスを軽減する作用」がある。]
④[その他…「リラックス効果/消炎作用/抗菌作用/美肌効果」がある。]
■『ローズマリー🌿』、
▲[「ローズマリー🌿」には、「肝臓機能を活性化させる効果」があり、「肝臓の疲れや、心臓への負担を軽減する効果」が期待出来ます。
「ローズマリー」に含まれる「カルノシン酸やカルノソール」には、「生体防御機能を活性化し、解毒機能を高める」という臨床結果があります。]
①[「抗菌・殺菌・酸化防止作用」がある。]
②[「肉料理・魚料理の臭み取り」がある。]
③[「リフレッシュ/自律神経の不調の改善」効果がある。]
■『セージ🌿』、
▲[「セージ🌿」には、「肝臓へのコレステロールの逆転送を促進する化合物」が含まれており、「血中の中性脂肪、やコレステロール量等の脂質プロファイルの改善」に役立つ可能性があります。]
※[また、「ハーブティー☕として飲用する」事で、「月経痛等の女性特有の悩みに働きかける作用」にも役立ちます。]
■『ユーカリ🌿』、
▲[「高フルクトース食を摂取させ」脂肪肝になってしまう方々を、一緒に「ユーカリ葉🌿エキスを摂取させる」と、その配合量に伴って「肝臓中に蓄積される脂肪」を軽減させる効果があった。]
■『バジル🌿』、
▲[「バジル🌿」には、「肝機能の向上効果が期待出来る」という報告があります。]
※[「バジル」には「新陳代謝を活発にする働き」があり、「肝機能が整う事で、浮腫みの改善やデトックス効果が高まる」。]
※[また、「全身の血液循環が良くなる事で、冷え性改善」にも役立ちます。]
■『サラシア葉🌿』、
▲[「サラシア葉🌿」には、「肝臓を保護する効果がある」と考えられています。「サラシアに含まれる抗酸化成分や、腸内環境を整える」事で「肝臓への負担が減る効果」が期待出来ます。]
※[その他の効能〜
①「糖の吸収を抑える作用」、
②「免疫機能の改善や貧血予防の作用」、
③「血糖値の上昇抑制や、抗肥満
の作用」もあります。]
■『レモンバーム🌿』、
▲[「レモンバーム🌿」には、「消化を促進する効果(消化促進効果)があります。]
[「レモンバーム🌿」の苦味成分が、「肝臓・胆嚢に作用」し、消化吸収を助ける。] ※[「レモンバームティー☕」は、「食後の摂取が良い」とされています。 また、「腸にガスが溜まる不調にも良い」とされる。]
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以上です…。 次回[「肝の障害(肝の症状)」効能に基づいて、機序別に分類〜「成分編」】についての「解説」]【医食の章/5節/⑧】』に移ります。