◉『悪性腫瘍(癌)のアプローチに的すると判断する』 成分について、③
◎『カ行…キ・ク・ケ・コ』〜成分より…
【Ⅰ】《免疫機能の調整・促進・活性化等のアプローチ》〜
➀『核酸/高分子物質』
・[「上部消化管疾患」により手術を受けた患者に、早期術後栄養として、「アルギニン・ω-3 不飽和脂肪酸・核酸」を摂取させたところ、
体内での免疫機能を司る、「免疫グロブリン/白血球B細胞」が早期に回復した。このことから、術後の早期栄養として核酸の摂取の有用性が示唆された。]
②『キノコ抽出物/菌糸体培養抽出物』
・[「キノコ抽出物」に含まれている成分が、免疫細胞の一つであ「NK細胞」や「マクロファージ」も活性化させる為です。
「キノコ抽出物」は免疫力を高める効果以外にも「がん患者に対する補助療法」として有効な成分である。]
③『β - グルカン/菌糸体培養抽出物』
・[「β - グルカン」は、「抗腫瘍作用」と「NK細胞の活性化」が関与しており、これらの作用には、TLR-4が関与していることが分かりました。よって、「β - グルカン」は免疫力賦活作用を持つと考えられる。]
【Ⅱ】《抗酸化作用による活性酸素 へのアプローチ》〜
➀『カテキン/ポリフェノール』
・[研究情報にて、…調査した成人男女36745名において、「血中カテキン濃度」と「胃がんリスク」との関係を調査した結果、女性では「血中エピガロカテキンガレートの量が多い」ほど、「胃がんのリスクが減少」しました。
その結果より、女性において、「緑茶カテキンの摂取が胃がんの予防に役立つ」ことが示唆されました。]
➀『カフェ酸/ポリフェノール』
・[研究によると、…「乳がんモデル動物」に対して「カフェ酸を与えた」結果、「癌細胞を抑制する」事が分かった。
さらにMDA231細胞(乳がん細胞)誘発によるVEGFを抑制しました。
「カフェ酸」は、「癌細胞の増殖および浸潤を抑制す」る可能性が考えられました。]
【Ⅲ】《皮膚がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『カプサンチン/カロテノイド』
・[研究にて、…「一酸化窒素(NO)」、ペルオキシナイトライト誘発皮膚癌モデルマウスを用いて、「カプサンチンの作用」について検討したところ、「腫瘍はコントロール群」8個/匹に対して、5.8個/匹まで抑えることができました。
この「ガン抑制作用」には、「カプサンチン」が「NO/ペルオキシナイトライト」そのものを抑える抗酸化作用が考察された。]
【Ⅳ】《子宮がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
②『γ - リノレン酸/不飽和脂肪酸』
・[近年の研究から、「月経前症候群の症状を訴える女性」の多くが、『γ-リノレン酸』の「血中濃度が低い」ということが示唆されています。
これは「γ-リノレン酸」が材料となる、「プロスタグランジンE1」が関係しているといわれています。「プロスタグランジンE1」は、「アラキドン酸」から作られる生理痛などを引き起こす「プロスタグランジンE2」の働きを抑制し、「ホルモンの分泌を正常化」したり、「細胞組織の機能を正常化したりする」などの効果があります。]
【Ⅴ】《胃がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『キャベジン/ビタミンU』
・[「キャベジン」には、「傷ついた粘膜の上皮細胞を修復する効果」があります。「たんぱく質の合成に不可欠な核酸をつくる」のに必要な成分です。
「キャベジン」は、この「たんぱく質をつくる」ところに働きかけます。
更に「キャベジン」は、「粘膜細胞への血流を促進する効果もある」為、「必要な栄養素を粘膜細胞に送る」事ができます。]
【Ⅵ】《肝がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『クマリン/フェノール酸』
・[「肝細胞(HSC-T6細胞)」に、オカゼリ果実に含まれる「クマリン」を投与したところ、「肝臓の線維化が抑制された」事から」クマリンが肝臓保護効果を持つ」事が示唆されました。]
Ⅶ】《大腸がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『グルタミン/アミノ酸』
・[研究では、マウスにて「グルタミン」が「腸管関門の透過性および細菌転移」に及ぼす影響を評価する研究が行われています。
「グルタミン」を投与することで「腸粘膜の防御機構を高め」、「腸管透過性および細菌転移を抑制した」との報告があります。]
◎『サ・タ・ナ行…』に続く…。