「詭弁部」を視聴して、私も詭弁を話してみようとする
(YouTube、出版区【永野・鷹村の詭弁部、はじめました!#4】)
「出版区(しゅっぱんく)」というYouTubeチャンネルの動画を見た。
芸人の永野さんと、声優の鷹村彩花さんが話題の本からテーマを派生させ自由に話すトーク番組だ。
上記の動画はその本の内容についてではなく、その本から思いついたことを話す感じである。
まず『成瀬は天下を取りにいく』という小説作品がある。女子高生の成瀬が破天荒な行動をするという作品で、2024年度の本屋大賞を受賞しており著名人の評価も高い話題作だ。私もずっと気になっていた。
動画内では「成瀬はある程度恵まれた環境にいるから破天荒でいられる」
「本当の変人は人の目をすごく気にしている」
という旨の話をしていた。
パーソナリティが自由に話し、持論を展開する……みたいなトーク番組は初めて見たから、すごく面白かった。
ここからは私の「詭弁(きべん)」である。あくまで個人的な考えだということを留意しておいてほしい。
昨今の人々は、「個々のキャラクター性」をすごく重きを置いていると思う。スマホが普及して、一人一人が情報を発信したり自分を表現する方法がぐっと広がった。そうなると、自分を知ってもらうために、キャラクター性やキャッチコピーを付与する人が出てくる。成瀬のキャラクター性は、多感な時期の人々の憧れになりやすい。年若い美少女が常識外れのことをして周りを変えるというのは、真似しやすくて、うまくいったときに周りから一目置かれそうだから。
しかし破天荒なキャラクターになるということは、ともすれば非常識に見られるリスクもある。
永野さんもおっしゃっていたが、ぶっ飛んでるキャラクターが輝けるのは、ある程度ビジュアルが整っている、周りの友人などに恵まれているなど、「変人キャラ」が「個性」として認められているからである。
私が思っているのは、自分の個性と周りから求められるキャラクター性が食い違う人が多いということだ。周りから求められるキャラクターに応えていると、自分の首を絞めることになる。しかし自分の思ったようにして「あなたのキャラじゃないよね?(笑)」なんて言われる。四面楚歌だ。
それでも自分のやりたいことを突き通す人は、自分がしたいことと周りの迷惑のバランスが絶妙にとれていて、社会に適応する面とやばい面を併せ持っている。やはり社会で生きるには、自分の中にある狂気を潜めなくてはならない場面もある。しかし最適なシーンを考慮して発揮できれば、主人公になれるのだろう。
しかしやばさを表層的にしか理解できずにいると、ただ非常識だと思われて終わる。
常識や倫理と照らし合わせながら、社会では静かにしていることが大事であると思った。
さて、『成瀬は天下を取りにいく』、普通に本屋さんで買ってきてしまった。金欠なのに。
しかし影響されやすいところも私の個性なのだ。
そういうことにしておいてね。