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火の鳥展 手塚治虫

934文字

阪急宝塚から遊歩道を歩きます。ブラックジャックの写真が
木の上に…
笑っちゃいました


途中、宝塚歌劇場があるので、こんな時計が…
7〜8分で手塚治虫館に着きました


ブラックジャックが迎えてくれます
人間の生と死をテーマに描かれた長編大作です。けれども手塚治虫の死によって未完となりました
それぞれの編が過去と未来を行き来しています。そして最後に現代編を描いて完成する予定でした
それぞれの編の歴史
描かれなかった現代編の直筆です。少しピンボケになり残念
大地編のシノシプスを書いていたようです。

手塚治虫のことば

なぜ鳥の姿をさせたかというと、ストラビンスキーの火の鳥の精がなんとなく、神秘的で宇宙的だったからです。だからこの火の鳥の結末は僕が死ぬ時はじめて発表しようと思います


生命とはこの宇宙エネルギーのほんの一瞬のかりの姿なのだろうかながいながい進化を続けているのかも知れない。その進化のほんのわずかなチャンスに有機物質と結びついて生命になる時がある


彼の優しさの原点がここにあるのかなと思いました。

彼は生前、自分の描いた主人公がひとり歩きすると言っていましたが、私は学生の頃はアニメのどろろの百鬼丸に恋をし、成人になったら、ブラックジャックに恋しました。現実に存在するかのように漫画の中の主人公は生き生きしていました。

彼は大阪大学医学部で医師免許を取得、奈良県立医科大学で学位を授与されましたが、25歳でトキワ荘に入居して、漫画を描き続けました。虫を通じて感じる生命の不思議、医学を通じて感じる生命の息吹、また過去や未来を通じて人の輪廻の様子を漫画に表し、多くの人達の尊敬を得ました。ブラックジャック、ブッダ、火の鳥は私にとって、三大の哲学書になりました。残念なことに、1989年60歳で胃癌により亡くなりました。

驚いたことに、一緒に行った長女が、子どもの頃に読んだ、家にあった本を全部覚えていたのです。私が忘れているものまで。
ヒトラーを描いた「アドルフに告ぐ」が、生きてる間に描いてくれて良かったとまで言いました。

この日は私の誕生日でしたが、娘のこの言葉が私にとっては最大のプレゼントでした。なぜかと言うと、ほんとは娘に読んでほしいと思いながら、人の自由を妨げるのが嫌で言えなかったので、娘には、親から何も教えてもらってないと思われているんじゃないか、と後悔していたからです。

今は何も言わなくても、読んでいてくれたことに喜びを感じ、そして良い本を読んだからこそ優しい子に育ったと素直に思えます。

有り難い一日でした

最後まで読んでいただき、有難うございました



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