見出し画像

日本の未来は?

          1234字
私は今、年中の幼児から、70代の方までの年代の人に文字を教えている。
その中で、最近思うことがある。

私は26年指導しているが、10年程以前はほとんど女の子の学習者が多かった。
たまに男の子が来ると、落ち着かなく、ウロウロするので、その扱いに困った私は、心の片隅で、男の子は元気に飛びまわる位がいいな、字を習わなくてもいいんじゃないの?と、とんでもない先入観で、見ていた時があった。

ところが、最近は男の子が多く習いに来ていて(半数以上)、礼儀正しいのだ。入室する時は、こんにちは。退室する時は、有難うございました。
とハキハキと挨拶する。
これは表面的なことだが、中身もしっかりしている。
そして、迎えに来る保護者はお父さんが増えて来た。連絡先はお父さんになっている。
少し前は考えられないことだった。

昭和の男性のイメージを持っていた私は、お父さんとどんな会話する?ラインでどんな話する?困ったなあ、上手くやっていけるかしら、と思っていた。

ところが、いざ蓋をあけてみると、男性の方がスムーズにいくのだ。お金のこともきちんとしている。休む時の連絡もきちんとして、丁寧だ。余計な話もしない。
そんなお父さんを見て、自分の時代遅れの考えを改めなければならないと痛感した。

そして、あらためてこどもに目を向けると、昔は男の子に指導しようとすると、言われるのが嫌らしく、余計に反発して、自分の思い通りにしようとする子が多かった。男性というのはこどもの頃からプライドが高いなあとその時思ったものだ。

けれど今は違うのだ。きちんと言われたことを受け止めて、直そうとする。
あれ?私の指導力上がった?いやいや、素直過ぎる。これは思春期怖いな、と余分な考えが頭をよぎる。
まあ、私自身も指導するのではなくて、子どもに沿って、自立心が芽生えるように、持っていく努力をしているので、多少変わったが、それにしても随分、10年で子どもたちの様相が変わったように感じるのだ。

その子どもたちを見ながら感心している自分がある。もしかして、日本の未来は明るいんじゃないか。もしかして今は時代に合った魂の強い子が産まれてきているのではないかと、本気で思う。それは何の根拠もない。長年子どもたちを見てきた勘というものだ。親の教育のせいでもなく、環境のせいでもない。誰のせいでもない、魂のしっかりした子ども。その子どもたちを見ていると安心するのだ。そして、子どもから沢山学べる自分、この子ども達と接しているから、自分は柔軟になれる。何と幸せなことか。私達世代の価値観を変えれば、日本は大丈夫。未来を子どもたちに託せそうな気が
してくる。

そしてnoteの街のあらゆる世代の人たち。悩みながらも前向きに生きている人たち、内省しながら、頑張っている人たちと接していると、未来は明るいと希望を持つのである。そして、その中に入れて貰っている私も誇らしく思っている。

これからの日本の未来に幸あれ!!

ヘッダーは青い薔薇、ブルームーン
花言葉は夢叶う

最近、この方の詩や短歌に癒されています。ピアノの曲を聴きながら詩を読んでください。とてもユニークな方で、時間があれば、過去記事の自己紹介にも目を通してくだされば有難いです。

いいなと思ったら応援しよう!