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【植物手帳】曙草 アケボノソウ

曙草
アケボノソウ

アケボノソウ


「春はあけぼの
やうやう
白くなりゆく山ぎは
すこしあかりて
紫だちたる雲の
細くたなびきたる」
.
誰もが一度は聞いたことがある
「枕草子」冒頭
.
あけぼのとは
夜がほのぼのと明ける頃のこと
.
はて、最後に夜明けを見たのは
いつだったか思い出せません
.
少しでも寝ていたいと思う私には
なかなか曙を見ることはできません
.
ですが
季節は秋になりますが
日中に咲くこのアケボノソウは
お寝坊さんでも見ることができます

水辺や湿地に生える


白の花びらは白んでいく空
暗紫褐色の斑点は夜空の星
黄色の斑点は月に見立てて
この名がついたようです
.
花びらの2つの黄色の斑点は
蜜腺になっていて
虫たちがよくとまっています

2つの黄色の丸模様は蜜腺


白地に褐色の斑点があるのは
おそらく蜜腺を引き立たせるため
よくできています
.
花言葉は
「夜明け」「静寂」
「今日も元気で!」
.
Swertia bimaculata
リンドウ科
センブリ属
原産地:日本・中国・ヒマラヤ
花期:9~10月
.
#アケボノソウ
#六甲高山植物園
#植物

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