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【植物手帳】秋明菊 シュウメイギク

秋明菊
シュウメイギク

秋明菊


秋明菊は
秋の花の中で
とりわけ好きな花です
.
すらりと伸びた茎の先に
大きな花

伸びやかな茎も美しい


すぐに倒れてしまいそうですが
茎は思いのほか丈夫なのでしょうか
案外倒れているのをあまり
見たことがありません
.
花びらに見えるのはガクで
花弁は退化して無くなっています

花びらに見えるのはガク


開いた花だけでなく
まん丸の蕾もかわいらしい
.
ひっそりと静かに佇む花は
秋の景色にぴったりです

突然変異なのか花びらがバイカラーで綺麗


そんな秋明菊
菊の名がついていますが
キンポウゲ科で
アネモネの仲間
.
そういわれてみると
アネモネの花によく似ています
.
原産地は中国ですが
学名は「アネモネ・ジャポニカ」
英名は「ジャパニーズ・アネモネ」
などと呼ばれています
.
日本にやってきたのは
室町時代
.
京都の貴船地方に帰化し
やがて全国に広まったため
「貴船菊」とも呼ばれます
.
貴船といえば
「恋の宮」とも呼ばれる
貴船神社
.
以前参拝した折には
和泉式部の歌碑が
あったのを思い出します
.
「男に忘られて侍りけるころ、
貴船に参りて、みたらし川の、
ほたるのとび侍りしを見て」
.
この男誰かといえば
藤原保昌と言われており
和泉式部は30代
保昌はそれよりも20歳年長
.
そんな二人は何故か不仲になり
傷心の和泉式部は
貴船にお参りに来たそうです
.
貴船神社のあちこちには
秋明菊が咲いていて
日陰に静かに咲いているのは
情緒があります

花言葉は「淡い想い」


そんな秋明菊の花言葉は
「薄れゆく愛」「忍耐」
「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」
.
Anemone hupehensis var. japonica Anemone
キンポウゲ科
アネモネ属
原産地:中国
花期:9~11月
.
#大阪花の文化園
#シュウメイギク
#キブネギク
#植物

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