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【植物手帳】水引 ミズヒキ
水引
ミズヒキ
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「かひなしや 水引草の 花盛り」
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かの有名な正岡子規は
水引の花をかひなし(取るに足らない)と
詠んでいます
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1mmあるかないかほどの
小さな小さな花
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ですがあちこちに交差しながら
風に自由に揺れている様は
なんとも風情があって
この花を見つけると
私は嬉しくなります
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『大きな顔した
派手な花なんてみっともない
控えめに咲くことが美しい』
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ちらちらと見える赤は
他の花とも相性が良く
茶花に重宝されるとか
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『最近では洋風のガーデニングでも
良く使われているのよ』
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どんな花とも邪魔をしない
添え花としてこれほど
活躍する花もないのかも知れない
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にしても花も小さいうえに
すぐ花びらを閉じる
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ゆらゆらと揺れるから
なかなかカメラのピントが
あってくれない
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『ひっそりと生きるのが
私の信条ですの』
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けれどあちこちに
群れをなして生い茂る様子
こんな小さな花が
どうしてこんなにも繁殖しているのか
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『実にカギをだして
いろんな動物に運んでいただいてるの』
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赤い花からは
白いカギ爪のようなものがでていて
いわゆる引っ付き虫になっている
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なるほど
長い茎を伸ばして
ゆらゆらと揺れるのは
動物にくっつくためだったのか
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小さい花ながらも
したたかに生きる花を見ていると
こんな女性が強いのかも知れないなと
思わされます
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Antenoron filiforme
タデ科
ミズヒキ属
原産地:東アジア
花期:8~10月
花言葉は
「慶事」「感謝の気持ち」
「喜び」「祭礼」「寿」
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/155760737/picture_pc_e33825dfae189b7e26b007d6a8fd4036.png?width=1200)
名の由来は
花の上部が赤下部が白の
ツートンカラーであることから
祝儀に使われる水引に見立てて
白花もありこちらは「銀水引」
と呼ばれる
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