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枝葉に翻弄される経営者の特徴
私のクライアントで
枝葉に囚われやすい経営者がいる。
本人に、枝葉に囚われている自覚はない。
そのクライアントの経営者は
継続ができない、とっ散らかっている、
優先順位がつけられない、取捨選択ができない、
やらなくていい仕事が気になり、首を突っ込んで結果ボランティア仕事してる。
常にバタバタしていて、自転車操業的な資金繰り。
意識が散漫で、整理整頓や断捨離が苦手。
仕事が、常にいっぱいいっぱいキャパオーバー気味だから、抜けやミスが多発。
自分(自社)の独自の価値は、今までやってきていて慣れている既存の仕事ではなくて
もっと川上のクリエイティビティ、創造性のところからの価値なのに
自分(自社)のことを過小評価していて、
まだやったことのない未知の領域の仕事をやるのに自信が持てない。
考えただけでも億劫でめんどくさくなる。
川下の底辺の仕事(今までやってきて手近で簡単な安心感のある薄利多売の仕事)に囚われて
そこを自社の価値と思い込んでいる。
ミッション(使命・理念)やビジョンなどの本質の在り方を考え直したいって言われて、コーチングしている最中から
「なんかぐるぐるしちゃっていて全ゼーン答え出てこないね」って結果をすぐに出そうとする。
目の前の仕事や緊急の仕事に引っ張られて、
表面的な仕事にほとんどの時間を割いてしまう。
忙しさに追われることで安心感もあり、
本質を考えることから逃避している。
今すぐ稼がなければ!という焦りや不安から
短期的なすぐ出る結果や答えを出そうとする。
長期的な視点の余裕がなく、短期的に結果が出る表面的なものを求める。
不安と焦りから行動が散漫になる。
枝葉部分をかすめとり、理解している気になっている人
枝葉にとらわれて翻弄されている人
全体像を俯瞰して捉えられない人
案外、多い気がする。
枝葉は、目に見えるので、囚われやすい。
根幹の本質に近づくほどに、目に見えない深い部分になる。
手段や手法、やり方、スキル、ツール、ハウツーの枝葉は、
とっつきやすいから囚われやすい。
目的は本質だから、目的を見失っていると
軸はブレる。
まずは、自身が枝葉に囚われているってことを自覚すること。
今までの経営で枝葉に囚われて行動してきたのが、赤字体質の一因になっていると知ること。
枝葉視点の人は、自分と向き合う内省や
過去を振り返る時間を持たない傾向があるから
内省をする余裕や落ち着きを持つこと。
自己認識して、本質がなぜ大切なのかを自分で理解して
長期的な視点と本質的なミッション・ビジョンを明確にしていく。