合唱コンクールを経て
結論から言うと、私達のクラスは金賞を取れた。しかし、直前まで、取れると思っていなかったと言うのが正直な感想だ。
前日の最後の合唱練習は、まとまりがなく、複数の男子があちらこちらで話をしていたり、ふざけ合ったりしていた。指揮者を中心に、求められたらアドバイスをしながら進めていた合唱練習。最後はポジティブな言葉をかけて練習を締めくくったが、まとまりはなかった。
私自身、合唱が好きだったが、前日にこれじゃあ...。
と少し悲しく、悔しく思っていた。
その後、職員室で、終わりの会でとった教育相談アンケートの自由記述のところに、「明日の合唱頑張りたい!」「明日どきどきです!楽しみ〜」「合唱で金賞取りたい」などという生徒の素直な気持ちが書いてあった。男子も女子も。
その言葉を見た瞬間、「合唱を楽しみにしている、私と同じ気持ちの生徒がいる。」ということに感動して涙が出た。
次の日の朝に、同じ気持ちの人がいてくれて嬉しいということを生徒に伝えた。「合唱を楽しみにしている人がこの中にたくさんいる。みんなも楽しいことを想像して歌ってみよう!」と。
そこから生徒目が変わった。そして本番大成功した。
感情の共有の大切さを再認識した。